「民間出身」を標榜する新たな区長になって3年、区役所内には情実人事、恐怖人事が横行し、新聞沙汰になる綱紀違反が相次ぎ、裁判での敗訴、区長以下執行部への行政訴訟など、ゆれ動く大田区政、はたして、その原因は何なのか‥
そんな閉塞感の深まる区政の中、またまたたまげる事件がおきた。それは、大田区の小沢幹事長、陰の区長と揶揄されている森透総務担当部長(空港担当部長兼務)と、そのシンパである玉川一三空港担当課長が、明日から米国へ視察旅行に公費で出かけることについてである。
以前も、公費で欧州(イギリス、フランス)に、このメンツで視察に出かけているが、その際の報告書は、議会にも区民にも公開されていない。表向きは「空港視察」とのことだが、実態は報告がないので不明である。
まあ、、区議会議員が公費で欧州視察をするのと同じだ、と抗弁されれば、どっちもどっち、とも思える。(私は、11年間参加していない)
明日から米国に出発する玉川課長に電話で依頼をした。それは、日程表、かかる経費の明細、過去、欧州に視察した際の日程表、経費の明細、報告書を見せて欲しい、と。
課長からは「しばらく待って欲しい」との回答。30分ほどして電話があった。「公文書開示請求で請求して欲しい」と。そして、これは大田区としての見解だ、とも付け加えられた。
これには私も切れた。
あんたさ!あなたの公務員としての良心に恥じないのか!森(部長)の指示か?税金で行く視察の行程表を議員に見せられないとは、余程いかがわしいのか。それとも議会軽視か!!!!ふざけるな!!!
と、結局、区役所の彼のデスクに出向いて、口頭で日程の説明を受け、明日あらためて、公文書開示請求を行うことにした。嗚呼、情報開示後進自治体大田区!!民間区長だって????
口頭で確認した視察目的は、米国のハブ空港における騒音対策と、空港周辺施設の視察、だそうだ。
明日から出発して、ニューヨークのジョン・F・ケネデイ空港、途中、アトランタ空港、シカゴ空港を視察して8月10日に帰国する4泊6日の日程だそうだ。
JFK空港とシカゴでは一日視察をする、と言うのでアポイントを取ってある現地の担当者を教えて欲しいと迫ると、な、なんと恐るべき回答があった。
日本航空の現地社員と会います。それ以外の空港当局者や自治体関係者とは会いません。私たちは英語がしゃべれないので‥
本当にこの視察が必要なら、そして、英語がしゃべれなければ通訳を雇い、カウンターパートたるニューヨーク市当局の担当者や、連邦航空局の担当官と会うべきである。
それが、安直にJALの現地職員に案内させる、とはなんだ!であれば、東京にいるJALの在米経験者の話を聞けばいいだろう、と追求すると「現地でないと体感できないことがある」そうだ。例えば、JFK空港の空を見上げ、「嗚呼、過密だな~」とか、アトランタ空港で自ら「乗り継ぎ」を経験することが大切なんだそうだ。
そして、それは国土交通省の役人に一方的に論破されないために必要な経験だそうだ。たかだか、JALの職員のアテンドで空港に滞在しただけの経験で、優秀な国土交通省のお役人に対し理論武装しようと言うのだろうか。
だとすれば、あまりにも稚拙であり、哀れである。
区民の貴重な税金を使った視察である。どうか、JALの接待で満足することなく、大きな成果を持ち帰って欲しいものだ。また、その報告書は、欧州視察分とあわせて区議会羽田空港対策特別委員会を通じ、広く区民に公開していただきたい。
BON VOYAGE!Mr.MORI&Mr.TAMAGAWA!
にほんブログ村
↑お手数ですが上下両方,2回クリックして頂くとそれぞれランキングがあがります!