いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

ゴミが足りない!よしプラスチックを燃やせ!By23区

2006-08-07 | Weblog
 この国には、本当の意味での民主主義は存在しない、と再三訴えてきた。あるのは、制度としての民主主義。さらには、無責任な「お任せ民主主義」。その結果、議員は、お役人と親しくすることにより、自らの陳情を通す努力をし、それが「政治力」だと誤解する。

 お役人や、首長は、いかに議員を丸め込んで、自らの政策を「追認させる」かに腐心する。結果、有権者、納税者の知らないうちに、政策は彼らの思い通りにすすんでいく。議会のチェック機能とは‥自問自答の日々が続く。

 さて、最近、大田区当局は、さかんに「廃プラスチックを燃やす」ことの正当性を訴えている。過日の区報では、なんと一面を使って、いかに、プラスチックを燃やすことが区民の幸せになるかを訴え、同じく、職員向け「庁内報」でも一面を使って説明している。

 これには、ある大きな力が働いているに違いない。

現在の状況:区民や行政の啓発により、23区の可燃ゴミの量は大幅に減っている。とすると、現在のゴミ焼却工場が一部閉鎖に追い込まれる可能性がある。

困る人々:民需に比べ、べらぼうに高い清掃工場を受注するプラントメーカー。職場が減る清掃公務員や委託業者。

そこで:23区清掃一部事務組合の某幹部(都職員)を中心として、とてつもない計画を作った。それは、プラスチックを「不燃物から可燃物」にして燃やしちまおう、といものだ。

そして:そのために、一部事務組合と東京ガスで、10月に資本金2億円の別会社を作り、ゴミ焼却工場の運転を委託し、その熱で発電を行い、東京ガスの売電事業を支援しよう。

このことにより:東京ガスは、年間安定した売電電力の供給を受けれる。清掃関係職員は、ゴミの量が減らずに職場が確保できる。東京都職員は、天下り先が、またひとつできる。23区区長は「ひょっとしたら、区長退職後の職場が‥」。23区事務組合は、議会から余計なことを言われず、新会社に委託できる。と、関係者はみんな幸せなのだ。

区民には:東京湾にある最終処分場が逼迫しており、プラスチックは埋め立て
できない、と説明。さらには、ダイオキシン対策は万全と説明して「そいつは、いいことだ!」と、納得させてしまう。

 と、以上が。今回の「事件?」の概要である。

私が認知している問題点:

①今まで、区民が分別をすすめて、ゴミを削減してきた努力はなんだったのだ ろうか。
②プラスチックを高熱で焼却することにより発生する発ガン性物質について  は、説明されていない。
③最終処分場は、30年近く余力があり、差し迫った問題ではない。
④横浜市、名古屋市などでは、プラスチックなども、トレーやペットボトル同 様に回収、リサイクルをして、焼却、埋め立て、いずれもしていない。
⑤新会社に委託すると、競争原理が働くなり、高値の処理費で天下り役人を飼 うことになる。
⑥ただでさえ、議会の監視がしにくい「一部事務組合」から「新会社」に移行 すれば、お役人のやりたい放題になる懸念がある。
⑦23区の区長でも反対している区もあるにもかかわらず、強引にすすめよう としている。

 さて、有権者、納税者、そして、区議会は、どう判断するんだろう。是非とも、多くの区民が関心をよせ、「お任せ民主主義」や「追認」にしないで欲しい。

 なにしろ、あなたの街、あなたの空、あなたのゴミ、なのだから!



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