いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

お役人はいつも「その場凌ぎ」か???

2009-02-09 | Weblog
 10年以上も議員としてお役人の「いい訳」を聞いていると、それは以下の分類に必ず入ることがわかってきた。

①その場の取り繕い:理論的理由が見つからないので、兎に角「緊急避難」。民間では、このようなことを「でまかせ」と総称している。

②自己もしくは組織の保身:本人はおかしいとわかっているのだが、組織と妻子のために「口が裂けても」間違った、とか謝罪をしないで強弁になる。

③ある特定の圧力があり語れない:お役所には、有形無形の様々な圧力がかかる。それは暴力的なものから、精神的なものまで多種多様である。それらの圧力の存在がバレてしまったら、ご本人はもちろん組織としても大変なことになるので、なんだ、かんだと訳のわからないことを言ってお茶を濁す。

 そして、議会や議員とは「わからないことは質問しない」し「わかっていることをあえて質問する」という不思議な世界だそうだ。

 本日の「こども文教委員会」の答弁は上記のすべてを網羅していて面白かった。

①包括外部監査報告書について

大田区立小中学校の外国人英語指導業務委託契約

5社にプレゼンをさせ、選定委員会(お役人)で順位付けを行った結果、最高値の業者に決定された。競争入札を実施していれば1400万円低い業者と契約できたはずだ。(監査報告書))

②海苔資料館の展示設計及び展示制作委託

従来であれば入札で行うべきが、なぜかプロポ-ザルで行われているのが問題である。入札では最も重視される価格が、今回の先行では「参考」として評価の対象からはずしている。なぜ、通例にしたがった手続きあるいは処理にならなかったのか、なぜ、そこまで急ぐ必要があったのか。(監査報告)

 さてこの2件のプロポ-ザルを比較して見ると、お役人やお役所の「その場凌ぎ」がよくわかる。

 同じ教育委員会が所管する契約でありながら、プロポ-ザルの一貫性、統一した基準がまったくないのだ。①では、価格を評価点に加え、選定したところ品質の評価の最も高かった「最高値」の業者と契約した、というのだ。

 高額を支払えば、サ-ビスや商品はいいいものが買えるのは常識である。そこに競争性を入れ「最小の予算で最高のサ-ビス」を提供するのが行政であろう。なぜか問うた。

指導室長:過去、区立学校で契約していたケ-スでは、打ち合わせに遅刻したり、来なかったり、ネイテイブの発音ではないケ-スがあったので、そのようなことのないよう、品質で選んだ。

私:では、選定した1社以外は、区内でそのような問題を起こした業者ということか。

指導室長:そのような業者は、今回プレゼンに呼んでいない。

私:はあ~?????何言ってるんじゃ????????

 次は、②のケ-スである。なぜか価格をまったく選定条件に入れなかったにもかかわらず、こちらは「最低価格」の業者が選定された。最安値でも、「急ぐ必要」があったのだろうか、と勘ぐってしまう。

 さて、この2点、同じ教育委員会が発注した契約であるのに、方や価格を評価点に加えたら「最高額」が選定され、価格を「参考」として評価しなかったら「最低額」の業者が選定された。

私:この二つの案件について、そのような基準で価格を入れたり、入れなかったりしたのか。その基準を示せ。

庶務課長:意味不明な答弁。

 つまり、理由はないのだと私は判断した。つまり、案件ごとに「都合のよい、言い訳」を作り、そのスト-リ-に当てはまるように「プロポ-ザル」という、いかにも「公開」した「公正」さをアピ-ルするのだろう。

 学童擁護職(通称緑のあばさん:公務員)の退職不補充により、その業務を小学校31校をすべてシルバ-人材センタ-に任せた。ところが、いつの間にか、うち4校がシルバ-人材センタ-、27校が民間警備会社が担当するようになったのだ。そこで監査人が指摘した。

同内容であれば「最小の経費で」との地方自治法の趣旨に基づき、シルバ-人材と民間警備会社の金額の差異をなくすべきである。(監査報告書)

私:監査人のヒアリングに対し「労働環境としてシルバ-には荷が重い」と答弁しているようだが、学校の夜間管理業務もシルバ-が受託している。朝晩、学校前で旗をふる業務の、どこがきついのか?

庶務課長:雨の日も、立ち続けることが負担になると思う。

私:駅前で自転車駐輪指導にたっている大田区OBの再雇用職員も年齢的には「シルバ-」だし、学校の夜間管理もシルバ-だ。何が違うのか?

庶務課長:私が「荷が重い」と言ったわけではない。

私:監査報告書に「荷が重い」とのヒヤリング結果が書かれている以上「私は言っていない」はないだろう。文書に載って公開されたら、誰が発言しようが「大田区」の意見なのだ。

 という具合である。ふう~恐るべし公務員社会の「常識」!!求む、戦う仲間!!!!!!!!


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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-02-10 09:12:54
お役人も政治家も、共に公務員。
役人が汚れていて、民意の政治家が清廉潔白という訳ではないことは周知の事実。
政治家には無学で教養なき者も腐るほどいる。平等を叫びながらジェンダーに助けられ存在する逆差別女も腐るほどいる。逮捕され有罪が確定しても居座り続ける破廉恥もいる。
日本が議会制民主主義を執る以上、政治家こそ教養に基づいた知性が不可欠。そうでなければ、役人の上司たることは出来ない。

恫喝や叱咤も時には必要だろう。
しかし、現実の政治家たちには果たしてそれをするだけの能力があるのか?自省を促したい。
役人対立思考では、行政は立ち居かない。
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ご返事 (いぬぶし秀一)
2009-02-10 21:43:46
書き込みに感謝です。議員の知性については賛成ですが、議員は「役人の上司」ではありません。議員内閣制をとっている国では、議員が大臣や政務次官、政務官などとして、公務員の組織上の「上司」になることはあります。

が、地方議員や一般の国会議員は「上司」ではなく、執行機関と議決機関という「対等」の関係です。従って議員を「センセイ」と呼ぶのはおかしな慣習です。

さらには、区市議など基礎的自治体の議員は「政治家」ではなく、地域の生活者の代弁者であると思っています。板金屋さん、瓦屋さん、工務店、肉屋さん、鍍金屋さん、花屋さん等、多彩の出自の方々が、大田区議会には揃っています。政治家ではありません。

そして、各議員を選ぶのは「主権者」たる有権者です。その国の議員を見れば、その国の国民のレベルがわかるそうです。三流の国民が三流の政治を作る、ということでしょう。お互い、三流にならないようがんばりたいものです。

さて、最後の「対立思考」ですが、「役人迎合」議員が圧倒的多数を占める地方議会においては、「対立」ぐらいにしないと、「中立」にならないのが現状です。

お役人も「飼いならした議員」に慣れているのので、議会が機能していません。これは、国民、有権者にとってきわめて不幸な現実です。議員の批判は簡単です。しかし、議員を批判することは、その議員を選んだ自らを批判しえいる、というロジックを改めて直視していただきたいものです。

改めて、書き込みに感謝申し上げます。
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Unknown (Unknown)
2009-02-10 23:21:08
その通り。議員を批判するということは、選んだ庶民の側の問題を認識することに他ならない。
ただ、有権者という表現はそぐわない。この国の大多数は、国勢調査からも明らかに「庶民」。
また、地方自治体の議員は「政治家」ではなく「生活の代弁者」などというのは詭弁だ。選挙で選出される以上、予算に直接関与する以上、国政と地方政治に関わらずれっきとした「政治家」である。いぬぶしさんは公明党のような詭弁を弄してはならない。
加えて、あなたは政治家と役人が対等と言うが、現実はそうではない。議会制民主主義では選挙で選ばれた政治家が官僚の上位に立つことは、政策決定のプロセスからも自明な普遍真理である。どこの大学でもそう学ぶよ。
実際は、さまざまな利害関係から互いに利用したつもりでいる。私は、そんな情けない連中をたくさん知っている。
大衆に媚びることなく、庶民のための政策実現に向けこれからも政道に邁進されたい。
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ご返事 (いぬぶし秀一)
2009-02-11 07:39:36
ご返事の書き込み感謝です。

区議会に限定してお話をすれば「政治家」を生業としていると「お役人化」していくのがわかります。

政治の世界しか経験していない議員の発言は所詮「聞きかじり」にしかすぎないのです。その意味で、政治家となったら存在する意味がない、ぐらいに私は少なくとも考えています。

政策決定について、国政はそうかもしれませんが、少なくとも大田区では、お役人が作った(又は、コンサルが作った)施策を議会が追認する、という構図です。残念ながら、諮問機関と成り下がっています。過去10年間(議員になってから)、大田区議会で自民党、公明党が区長提出議案(お役人提出)に反対しあことは一度もありません。

大衆に媚びないもので、どうも選挙は下手なようです。(汗)
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