いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

やるな!お役人さま、天下り先への錬金術か?2連発

2014-03-09 | Weblog
 13年も「お役人」と付き合ってくると、彼らの議会での「いい訳」や「誤魔化し方」など、聞かなくても言えるようになってしまう。しっかり、粛々と働いている有能な方々の影で、退職金と天下り先の選定にうつつを抜かしている輩も残念ながら多くいるのが、公務職場である。

 そして、お役所が絡む景色を見ると「如何わしさ」から見る習慣も私の身についてしまった。今日見つけた2件の景色も、私の疑心暗鬼「疑い心」に火をつけてしまった。

疑惑その1:

軽自動車の車検や登録を行う団体を軽自動車検査協会という。こいつも国土交通省の天下り指定席だ。今日、所用で出かけた検査協会の窓口に以下のポスターが貼ってあった。車検の有効期限を示すステッカー。いままでは、3年間の数字が印字してあって、期限の年だけを残して、残りの2年の年のところを剥がすようになっていた。




簡単に言えば、3月有効期限のステッカーは、平成26年、27年、28年と、同じものを印刷して、3年間と使えたのだ。ところが、このポスターによれば、毎年作り直すことになるらしい。お役人の言い訳は「年の剥がしミスを防ぐため」とでも言うのだろう。

では、この何が如何わしいのか?全国の軽自動車に貼るステーッカーの発注量が3倍になるのだ。国道交通省から天下った後は、「渡り」で、ステッカー作成会社に再度「天下り」!お土産持参ですな!

ちなみに、全国軽自動車検査協会連合会の常勤役員は2名。専務理事は国土交通省自動車交通局技術企画課長、常務理事は同省関東運輸局埼玉陸運支局長が就任している。

疑惑その2:

最近、首都高速のジャンクション(交差場所)手前に「怪しいトラック」が駐車しているのを見かける。トラックの荷台には「合流注意」のような文言がLEDで点滅している。




さらに、荷台には、運転手用と思われる簡易トイレが積載され、運転席の窓は外から見えないように遮蔽されている。なぜ、こんなものが必要なのか?




本当にLEDの警告灯が必要なら、常設で取り付ければいいではないか。ここで「勘ぐりいぬぶし」の登場である。首都高速は、平成17年まで特殊法人が運営していたが、いまは株式会社。とはいえ、社長は元東京都副知事、専務は国土交通省道路局長と、完全な天下り会社で、民間企業とはほど遠い。

子会社に、料金収受会社、修繕会社、交通管理会社などを持つ。さて、年度末が近かづき、本体は好調な決算となりそうだが、子会社の調子が悪い。よし、何とか理由をつけて業務委託をしよう。お役人時代の知恵が働いたのだろうか。以下、私の勝手な物語である。

合流地点にトラックを置いて警告灯を点滅させよう!安全のためと理由もきれいだ。そして、運転手を運転台に1日座らせておけば、受注額を多くできる。おお、そうだ、簡易トイレもいるな。それも乗っけとけ!

 こうして、国民が知らない間に、お役人や、お役人OBにより搾取されているのだ。だからこそ、この仕組みを変えなければならない!目覚めよ有権者!目覚めよ納税者!

東京都知事選挙を振り返って

2014-03-09 | Weblog
 年が明けて、すぐさま都知事選挙に突入し、終わってから1ケ月が経過した。お手伝いした田母神俊雄選対のあり方については、様々な意見、誹謗中傷がネット上に流されているが、選対の中にいた一人として、そろそろ問題点を公開しておくべきだと思う。以下、この選挙の問題点を自己反省を含めて書いてみたい。

1.高級指揮官と兵隊しかいない部隊配置

日本文化チャンネル桜の社長を頂点として「自称有名人」が選挙カーの壇上には連日登っていた。なかには、誰が候補者かと思うほど長々と持論を話す「応援弁士」も見受けられ、「回遊魚」と呼ばせていただいた熱狂的な保守層の方々以外からは、大変な不評だった。

それを止めさせたり指揮する現場責任者が最後まで不在で(私を含めて複数が指名されていたが、「指揮官の指令を聞かない部隊」に結局誰もコントロールをしなかった。)

「能書き」を言う「高級指揮官」は大勢いたが、残念ながら選挙、それも国政レベルの大型選挙の参謀の経験者が私だけだったのは、いささか辛かった。選挙でも戦争でも、重要なのは下級指揮官と有能な下士官がどの程度いるか、だ。今回の戦いに欠けていたのは、組織的な指揮系統、意思決定のガバナンスいずれも欠いていた事だったと思う。「思いつき」が、混乱を招いたことも度々だった。


2.街宣活動と選挙活動の違い

日頃から、街宣活動を行なっていた保守系ボランテイアの方々に、「街宣」と「選挙」の違いをご理解頂くのも大変だった。街宣は、大きな声で怒鳴ったり、いかなるチラシを配布してもいい。また、汚らしい服装や、言葉遣いや横柄な態度であっても「好感を得ないだけで」問題は差ほどない。

が、選挙は違う。チラシ1枚、掲示物一枚で警察の御用になってしまう。実際私は、選挙告示日から数日は、公職選挙法遵守のために演説現場にいたようなものだったし、各会場の所轄警察署に何度「警告」を受けたことか。

また、汚らしさは左翼の特許かと思ったら、実は保守系の活動家にも結構いることが判明した。残念ながら、運動の中心的な人々のなかにも「汚らしい格好」「だらしない格好」「品性のない言葉遣い」をする方々が少なからず存在していた。.

自己主張がメインの街宣活動とは違って、政治活動それも選挙を意識した活動では、1、端正な服装 2、礼儀正しい態度や言葉づかい 3、あふれるような笑顔 これが必要だ。怖い顔でがなり、汚い服装でチラシ配りは頂けない。次回はこのことを猛省を願いたい。


3.その日暮らしの街宣計画

都知事選ほど大型でなくとも、だいたい選挙中の街宣日程は事前に決めておくものだ。今回も、当選された舛添氏の街宣日程を選挙前に入手していたが、すべての日程が選挙告示日前に決定していた。

当方は、と言えば、一日の選挙日程が終わって、事務所に帰り、選対会議が終わる午後10時頃から、選挙の素人が日程を作りはじめるという具合だった。

インターネットに翌日の日程が公開されるのは、前日の深夜だったのは、こういう内輪の事情である。さらに、せっかく決めた日程も、途中の「思いつき」でしばしば遅れたり、カットされてしまった。

4.映像のための選挙か?選挙を撮影する映像か?

選対本部長がチャンネル桜の社長だったことが、この選挙をより特殊なものにしていたのかもしれない。東日本大震災の被災地支援でも痛感したのだが、「映像撮影にこだわる」と、本来の「目的」を見失ってしまう恐れがある。

高所作業車にデヴィ夫人や石原慎太郎元都知事を載せて演説させるパフオーマンスは「泡沫候補」ではない、というイメージ効果はあっただろうが、「票」には結びついただろうか。

選挙戦のさなか、貨物船に宣伝カーを載せて大変な思いをして乗り込んだ伊豆大島での選挙活動。費用と労力をかけた結果、500票余りの得票だった。はたして…

最終日近くに、選対の誰かが「オーロラビジョンを走らせよう」と提案し、選対本部長がこれに飛びついた。パチンコ屋などが宣伝に使っているあれだが、突然の導入に、よくわからない映像しか流せず3日間で中止。約100万円が運行会社に払われた。

上記は、どれもこれも、テレビの「映像」としては「工夫を凝らした選挙戦」として映るだろうが、票にはほとんど影響しないのは、「当落を経験した者」なら理解できることだと思う。

5.都政の政策についてプロが皆無だった

突然の立候補で、当初の政策が総花的なことは仕方がなかったが、途中から発表された政策も、「都政の素人」が作成したことが明らかな内容で、重要なミスは指摘して訂正をしてもらったが、「現在の都政の施策」を知らない人々が、思い込みで作ったとしか思えないものも多かった。実例を示してもいいのだが、「作ったご当人」が特定されてしまうと可哀想なのでやめておく。

 さて、色々、辛口で書いたが、次回もし田母神俊雄氏が選挙に打って出ることになったら、絶対に負けられない。そのためには、最低限上記の失敗を改善しなければならない。それには、

1.選挙経験豊かな選対本部長を指名するか、素人の本部長であれば、選挙経験のある選対参謀を複数配置すること。

2.各担当部署の責任者を明確にし、責任者の指示で担当者が動くようにすること。責任者以外は、口出しをしないこと。特に、「知ったかぶり」は禁物である。

3.街宣計画、広報計画は緻密に事前に作成し、地元の地方議員の協力を仰ぐこと。(見知らぬ弁士、地方の国会議員より、地元の地方議員が重要!)

4.政策は、現状のそれを把握したうえで、各政策のプロ(自称プロや評論家、大昔の官僚などではダメ!)と検討したうえで、候補者本人の希望、想いの入ったものとすること。

 1年数ケ月の間に、自ら国政選挙の候補者になり、さらに、参議院選挙の選対、都知事選の選対と務めるという稀有な経験をさせて頂いた。次回は、自分の選挙になるのか、人の選挙のお手伝いかは不明だが、この貴重な経験を活かして戦って「無敵のいぬぶし」としていきたいものだ。

****なお、上述したことはすべて事実だが、特定の誰かを批判するものではなく、次回の戦いの参考にして頂くためであることをご理解願いたい。誰一人「悪気」で行った訳ではないのだから。**********

3/12 追記
このブログを書いてから、2chなどで様々な批判が私に寄せられている。期待通りである。61万票に浮かれている暇はないとの警鐘が広がることは結構なことである。

以下、いくつかの批判に答えておこう。

1.なぜ直接言わないのか?
2.なぜ、選挙中言わなかったのか?
3.こいつは、次は首だ!

何度、直接申し上げたことか。さらには、選対の奥の部屋にいた方なら、私が大声で選対高級指揮官と議論していたこと、現場で怒鳴りあっていたことをご存じだと思う。残念ながら、3/22に励ます会は開催されるが、AARたる選対の反省会の開催の予定はない。次は、首?あのすさまじい日程で、何をしたか。選挙は街宣だけではないことを理解されたい。
反省したり、議論すること、真実を述べると「首」だとか、「工作員」呼ばわりすることは、残念!田母神俊雄氏を応援したいのであって、ある特定の人々や団体を擁護するつもりはない。