いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

都市・環境委員会行政視察@盛岡市

2011-08-29 | Weblog
 本日から3日間、区議会都市・環境委員会の行政視察で東北に来ている。行政視察とは、区議会の所管調査事項のなか「先進的自治体」に出向いて視察することだ。大田区では、常任委員会が2泊3日ひとり10万円、特別委員会が1泊2日で4万円以内と決められている。

 過去12年、24回行政視察に参加したが、はたして「先進自治体」なのか疑わしい視察も結構あった。例えば、北海道のA市には2回、別の「調査項目」で出かけたが、2回とも「視察」したのは「刑務所博物館」だった。予算内で、できるだけ「遠く」で、夏は北海道、寒い時期は九州、沖縄というような基準なのでは、とも疑っていた。

 最近はさすがに、そこまで疑わしいものは少ないが、行程には工夫が必要なものも散見される、本日の行程は以下のとおりである。

集合:08時東京駅ホーム
出発:08時28分 はやて159号
   11時16分 盛岡駅着
ホテルで荷物を預け、各自昼食(昼食代1500円公費)
   12時35分 マイクロバスにて出発
   14時    松川地熱発電所着
   15時39分 視察終了
ホテル着 17時

 11時16分に到着後すぐさまマイクロバスで移動して、2ケ所見る、ということはない。あくまで、昼休みは1時間以上確保する。


 さて、今回視察した松川地熱発電所は、昭和41年から運転を開始した発電所で、地中のマグマから地熱を地上に吹上げその力で発電機をまわすものだ。 発電出力は23500kw、一般家庭6万世帯分の電力を発電しているそうだ。かかる経費は、地熱の層へのボーリング費用など非常に安価だ。管理要員も月曜日から金曜日に2名が勤務しているだけ。

 なぜ、ここれほど安定して安価な発電装置が日本では普及しないのだろうか。現場を見て感じたのは「利権がない」からだと思う。いま話題の原子力にしても、火力、水力、いずれも膨大な土木、建築工事、プラント設備工事が必要で、当然「利権」が発生し、政治家やゼネコン、メーカーが蟻さんのように群がる。

 ところが、地熱発電は、地下に管を入れるのに1億円程度、あとは発電機ぐらいで大した「利権」にはならない。したがって、通産官僚の天下りにも使えないし、ゼネコンやメーカーから政治献金を貰うほどの案件ではない。したがって、誰も真剣に取り組まない。このような構図があるのではないだおるか。残念ながら…


高温の地下水を空気に触れさせ25度に下げ、再び地中へ

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