西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

奈良町の正木邸が「奈良女子大学セミナーハウス」に

2005-07-01 | 地域居住学
一つのニュースをお伝えしたい。奈良女子大学の久米健次学長から伺った話だ。さる6月27日(月)に奈良町の正木邸で奈良女子大学との「奈良女子大学セミナーハウス」に使う協定(覚書)が取り交わされたと言う。久米先生は「思ったより大きな家、明治時代を思わせる洋風椅子や机があり、懐かしい」と言われている。当日は、久米学長のほか、生活環境学部の上野邦一学部長、増井正哉先生、長坂 大先生等が参加されたようだ。もし、私が未だ奈良女子大に在籍していたら駆けつけたに違いない。というのは、実は9年ほど前の1996年10月頃に奈良の「ミニコミ誌」に、奈良町の空き家を「セミナーハウス」に!、と最初に提案したのは私だからである。その時は、空き家群を全国の大学等での奈良に関連する学問(例えば考古学、歴史学、建築史学、国文学、仏教学、美術学等々)の「セミナーハウス群」にしたらどうか、と言っていた。その後、私は奈良女子大学の管理職の端くれになり、忙しくなり、関連する調査研究や作業の中心は上野邦一先生にお願いすることになった。幸い文部科学省募集の地域貢献特別支援事業の中に入って2年間ほど作業がされた。そして幸い正木邸が奈良女子大学に「セミナーハウス」に貸しても良いとなったのだ。私も一度だけ上野先生や上野ゼミの学生さんと正木邸の清掃に一寸参加したこともある。その後、建築家の長坂 大先生や町並み保全がご専門の増井正哉先生らが改装や使い方等の計画に加わってこられたようだ。場所は、元興寺極楽坊(興福寺から猿沢の池に下りる階段を下りて、元奈良市役所のあったコミュニティセンター前を南下)から少し南に行った左手である。ここで、関心ある皆さんと奈良に関連する学問談義や町並み保全や空き家有効活用等について侃侃がくがく議論できる日を楽しみにしている。

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