一応、1階座敷の最後に、仏壇、床の間の利用を思い出しておく。仏壇は、毎朝、祖父が存命の時は祖父が、それ以後は主に祖母が開扉し、蝋燭に火を点し、香をたいていた。ご飯の盛ったもの(「おぼきさん」と称す)を毎日一番に上げていた。茶の間の神棚では毎日、お水を替えていた。毎朝、神棚と仏壇に参ってから朝食だった。先祖の命日(毎月)には御坊さん(ごぼさん、と称す)がやってきて仏壇前でお経を読んだ。我々家族も在宅の場合、後ろでお参りした。その日には、仏花を買ってきて飾った。ついでに神棚の榊も買ってきたこともある。大抵、買いに行くのは私か妹である。ところで、私や妹の「節句」の時には、床の間に武者人形、馬人形、お雛様を飾ってもらった。お雛様は、赤い毛氈敷きの雛壇を作ってもらい、そこに並べた。近所の友達もやってきていた。遠い半世紀前の思い出である。(写真は、雛壇のイメージ)
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