西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

井戸と漬物桶

2005-11-28 | 金沢の思い出
台所の流しは水道、と言ったが古い井戸は残されていた。夏など西瓜を冷やすのに利用していた。大雨の時など、井戸でもざあざあ音がしていたので、割と浅い井戸だったと思う。井戸の横に大きな漬物桶があった。12月になると正月用の(浅漬け)大根を漬け込んだ。これも手伝いしたので様子を述べる。11月中に大根100本ほどを近郷の農家から買う。その葉を落として、「身」を桶に「井桁」に漬け込んでいく。最初の段に並べ終わったら、塩と小糠を振る、そして次の段と段々に上まで「盛山」に漬ける。葉っぱをサンドイッチに置く。それに蓋をして、いわゆる漬物石で重石をする。数日経つと大根からの「水」が出てしぼみ蓋が下がって「水」があがってくる。大体一ヶ月が食べ時の始まりで、正月に「お初」を切って食べていた。なお12月の終わり頃にもう一樽、今度は「沢庵漬け」の漬け込みで、これは、浅漬けを毎日3本(!)食べるとして、なくなる2月頃から「沢庵大根」を食べるのだった。(写真は木の漬物桶)

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