西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

安藤忠雄「グランド・ゼロ」構想

2006-10-05 | 住まい・建築と庭
今日も帰りの電車で『日経』夕刊で「こころの玉手箱」で安藤忠雄を読んだ。(隣りに藤森照信さんの書いている東京駅のことがあったが今日は無視)安藤さんは仕事がない時から、これはと思う土地を見つけて真剣に構想を考え、売り込んできたと言う。その時は駄目でも、それに目をとめた人が後に別の形で頼んでくることもあると言う。京セラの稲盛ホールや大山崎山荘の再生もそうだと言う。「無駄を承知で描いた絵が自分たちのこころの蓄積になっている」と言う。9.11の跡地「グランド・ゼロ」に対しては、何も建てない球体の一部の墳墓を提案したが、採用にはならなかった。私も、「なにくそ」とWTC以上に高いものを造りたがるアメリカ人気質が分かるが、発想を転換した安藤案を高く評価したい。
我々も、それぞれの部署で、直ぐには皆に認められず無駄であっても自分として有意義だと思い信ずる提案をしつづけ、実現方法も考え続けることが大切であろう。私のブログ・カテゴリーの「仮説」や「考えた言葉」などがそれに当たっていると思っている。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
建築家の仕事 (ごろちゃん)
2006-10-06 09:53:00
 私の事務所にも何人かの建築家がいるが、何か自分らしいものを創造していきたいという建築家の強い想いやエネルギーを感じる。デザインするというのは、まちや地域に対する強いおもいがなくてはならないと思う。

 安藤忠雄さんの建築というと、直島プロジェクトをみる機会があった。実際に泊まってみた。新鮮な感覚が印象に残った。



 私の知り合いでニューヨークにいる青山さんという都市計画をしている彼から、グランドゼロのプロジェクトを700人余りの市民が参加するワークショップで議論・検討したという話しを聞いた。どのような展開になっているのか、実際にみてみたい。

返信する
merci! (ichiro)
2006-10-06 14:50:13
コメント有難う。町や地域に対する強い想いが「独りよがり」にならないため、一定のコードを設けたり、市民参加ワークショップをするのではないか。ニューヨークのワークショップで市民が安藤案をどうみたか、知りたい。

けいはんなの建築についても今後考えていきましょう。ところで11月1日の夕方の件、どうなっているでしょうか。
返信する

コメントを投稿