西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

代替セラピー論研究会ー触覚の重要性ー

2007-03-22 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
今日の午前、平安女学院大学で、代替セラピー論の研究会があった。4月から入学してくる生活福祉学部の1回生に必修の科目の一つに「代替セラピー論」という講義を新設したが、新しい分野でもあり、一人で通しで講義は難しいとて、専任7、8人と客員教授のコンビネーションで展開することにしたので、専任で少し前から研究会を立ち上げているのだ。私と野崎光洋先生が「世話役」だ。
代替セラピーとは、現代社会の強いストレスに対して負けてしまわないため、諸種の癒し行動があるが、その意義、洗練された方法を明らかにし、個々人に合ったものを選ぶ方法を明らかにすると同時にストレスに負けないライフスタイルを確立することを目指す、と一応している。その癒しの方法を考えるにあたり、五感を快にして活用することが重要との捉え方から、今日は、その基本ともいうべき触覚(スキンシップ)について、ある45分ビデオをみた。中に親ざるから無理に引き離した小猿に、鉄筋で出来ているがミルクをもらえる「母親」と、柔らかい布で出来た「母親」の二つを与えると、小猿は恐怖を感じたり、「甘えたい」時は、「柔らかい布の母」の方に駆けつけて抱きついている、という実験場面を見た、又、未だ目の見えないネズミの赤ちゃんでも「筆」で頭などを撫でてやると、そうでないネズミより発育が早くなる、人間の未熟児でも保育器の赤ちゃんを優しく撫でてやると体重がより早く増えて成長する、といった「実験結果」も見て、触覚が「気持ちが快になる上で」大変大事との認識を全員が持ったと思う。以下、嗅覚(味覚)、聴覚(視覚)についても議論していきたい。

奈良女子大学生による「奈良」に関わる研究発表会

2007-03-22 | 地域居住学
今日の午後、奈良の猿沢の池から南に行った奈良町にある世界遺産・元興寺の禅室で表記の会(奈良女子大学生による「奈良」に関わる研究発表会、今回が初めて)があり、出てみた。生活環境学部(私の古巣)の「現代GP」(文部科学省補助のプロジェクトhttp://www.nara-wu.ac.jp/gp/)と文学部の自主的「なら学」プロジェクトhttp://www.nara-wu.ac.jp/bungaku/nara/index.html の共催である。私は少し遅れて参加したが、その時点で60人位、市民も含めての参加だった。生活環境学部の発表2本、文学部の発表4本聞いたが、このように歴史的にリッチな奈良に立地する大学として、こういう形を通じて奈良に関する情報を蓄積していったら良いと思った。出田・次期文学部長が最後の挨拶で、これらの研究は先生方の研究の「鏡」でもある、と言っておられた。元興寺禅室は少し寒かったが、世界遺産で研究発表したことは学生の良い思い出になるだろう、と思った。
(写真は、元興寺、右が禅室)