西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

『ダ・ヴィンチ・コード』を読み出す(1)

2006-04-17 | 生活描写と読書・観劇等の文化
2003年のベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』が文庫本(角川文庫)になったので、上中下の三冊を買って通勤の行きかえりに読み出した。すぐ引き込まれた。レオナルド・ダ・ヴィンチが残したコード(暗号)を解読するのが大きな筋だ。キリスト教内部の奥深い葛藤、対立も背景にあるようだ。著者ダン・ブラウンは「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている。」と最初に書いている。殺人が行われたパリ・ルーブル美術館に関する描写も事実だと思うし、主人公二人(ハーバード大学教授で宗教象徴学専門のロバート・ラングトンと殺されたルーブル美術館長の孫娘でフランス警察暗号解読官のソフィー・ヌヴー)が逃げ回るパリ町の描写も正確だ。昔の『ああ無情』のジャンバルジャンが逃げ回っていた場面も思い出した。ようやく(上)を読んだところだが、知的な興奮も味わえる作品と思う。5月下旬に映画が公開、是非見に行きたい。

居住福祉資源発見の旅・・・早川和男著

2006-04-17 | 地域居住学
早川和男先輩(京大建築卒、神戸大名誉教授74)から『居住福祉発見の旅』というブックレット(東信堂刊)を贈ってもらった。感謝したい。来年度、平安女学院大学で生活福祉学部を立ち上げ、中に「建築・インテリアコース」を作るので、そこでは「居住福祉」が中心コンセプトになるだろう。同時に国際観光学部も立ち上げるが、その担当予定の先生方やチャプレン(キリスト教系大学だから・・)とも議論した時、生活福祉学部に観光福祉というコンセプトを導入し、逆に国際観光学部に福祉観光というコンセプトを導入して相互乗り入れしたら、相乗的に魅力が上がるのでは・・という話もした。「観光福祉」とは、早川さんのブックレットでも「匂い」は出ているが、巡礼の旅、お伊勢参り、四国八十八箇所巡り等であり、これらは正に観光福祉ではないか、そのためには足腰を鍛え、安全・快適な歩道や休憩所等を整備すること、これぞ又生活福祉であり福祉空間の整備とも言えるであろう。(4月8日のブログ参照)(写真左が早川和男さん、右が市川禮子さん)