画像は最後の生粋の今戸人形師といわれた尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)による今戸焼の土人形です。
裲襠をまとって褄をとった立ち姿です。
今年はお酉さまの「とりのまち」は二の酉までで、三の酉はないようです。ということはこの冬は火事が少ないということになりますか?安穏な冬だといいですね。
お酉さまの熊手といえば「おかめ」の面がつきもの。尾張屋さんの懐古談によれば、「とりのまち」や歳の市などに向けて、昔は恵比寿大黒の土人形のほか、「金松」という不真面目なものを作って出していた、とありますが、この実物を私はまだ確認していません。花柳界などの客寄せの縁起物だということから、おそらくちょっと卑猥な姿のものであったろうという想像はできるのですが、、、。
今戸焼のおかめといえば一番にイメージされるのが「火入れ」だと思います。これは以前とりあげました。お酉さまと直接関係があるかどうかは別として。
今戸焼に限らす、「おかめ」といわれる人形と「お福」とよばれる人形が存在します。どちらも下膨れの顔に低い鼻で愛嬌のあるお顔です。そのキャラクターの違いについて気になっています。
漠然とした私の先入観でいうと、おかめ(阿亀・お亀とも)はおさげの髪型で、官女のような袴姿をしていることが多い?おかめは御神楽などに「ひょっとこ」と一緒に登場する。「おかめそば」や「おかめ納豆」「おかめ笹」「おかめインコ」がある。
「お福」は髷を結っている。角隠しをしているのもある。羽織や裲襠をまとった姿というイメージ。福助と一緒のカップルというイメージ。京都の生八橋のキャラクターになっている。伊勢の福餅のパッケージには「おかめ」のお面が描かれているのが不思議???。
念のため辞書をひもといてみると、「おかめ」も「お福」も「お多福」の意味と出てくる。wikipediaには
おかめ(お亀、阿亀)は鼻が低く頬が丸く張り出した女性の顔、あるいはその仮面。頬の張り出した形が瓶に似ているから名付けられたとされる。おたふく(お多福)ともいう。
面は里神楽などで道化役の女性として使われることもあり男性の面であるひょっとこと対に用いられることも多い。 またお多福ともいうように福が多いということから縁起がよいとされ浅草などの酉の市の熊手の飾りなどに使われるようになった。
本来古代においては太った福々しい体躯の女性は災厄の魔よけになると信じられ、ある種の「美人」を意味したとされる。だが上記縁起物での「売れ残り」の意味、あるいは時代とともにかわる美意識の変化とともに不美人をさす蔑称としても使われるようになった。
滑稽な面の起源は日本神話の女性アメノウズメといわれているが、おかめの名は室町時代の巫女の名前からという説もある。お多福は前記の福が多いという説と頬が丸くふくらんだ様から魚の河豚が元という説もある。
京都の千本釈迦堂(大報恩寺)には本堂を建てた大工の棟梁を助けたうえ命を絶った妻のおかめの伝説がある。そのため京都で棟上げ式を行うときおかめの面を御幣に付ける習慣がある。
建築土木の現場では、土や砂利、コンクリートなどを掻き寄せたり、敷き均すための用具。「鋤簾」のことを阿亀と称して呼ぶ。
とあります。「おかめ」と「お福」の違いについては辞書の上ではだいたい同じということなのでしょうか。でもまだ釈然としないものが、、、。そんなわけでモヤモヤとしているところです。
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