東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

羽子板市 ありがとうございました。

2022-12-19 19:27:26 | 日々

 本日羽子板市の最終日。昨日のやりかけの玉兎5体仕上げて、今朝通院の帰りに吉徳さんの露店にお願いしてました。その後どうなったかわかりませんけれど、お越しいただいたお客様、お買い求めくださったお客様、吉徳のみなさんありがとうございました。今戸人形のゆかり観音様境内で並べていただける機会がまたあったら嬉しいです。

 ほーっとしているものの、次に迫る王子装束稲荷、大晦日「狐の行列」に関わる狐の今戸人形づくりに移行しいていきます。

羽子板市一日目(直接のお納め)

2022-12-18 00:36:55 | 日々

 昨日体を崩して寝込んでしまい、その分を今日お運びすることで、昨夜欲が出てもっとお持ちできるものを、とオールナイトがんばりました。今朝出かける前に連絡をしたところ、直接観音様へでもよい、ということで電車で上野まわりで運びました。確か開始は9時なのでぎりぎり2時間経過のところで到着。既にかなりの人出。露店の横で荷物を解いてお渡ししました。お話によれば、開場後に何人かのお客様が拙作のをお求めくださって、もう無いのあるとかで本日お持ちした分から既に到着待ちだったとか。
 子抱き兎が案外好評だったみたいです。ゆうべひとつだけ塗っておいた色違いの群青の袖なしのも即お求めいただきました。「新作ですか?」というお問い合わせもいただいたのですが、ひと回り前から作っていたもので、私の創作ではなくて最後の生粋の今戸人形師であった 尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)のお作りになられた人形をお手本に起こしたものである由お伝えしました。


 またかなりのお客様からお声がけいただきうれしかったです。

吉徳のみなさんには毎度ご迷惑おかけして申し訳なく思っていたのですが快くお話いただいて安心しました。
店先で談笑すること小一時間、朝ごはん服薬忘れていたのを思い出し、ご挨拶してまっすぐ帰宅。ご飯と薬を済ませて床入り泥のように寝入りました。

佐々木一澄さんの郷土玩具カレンダー·2023

2022-10-18 01:21:38 | 日々

 イラストレーターの佐々木一澄さんから来年のカレンダーが送られてきました。拙作の「ラッパ吹きだるまのぴいぴい」を描いて採り上げてくださったとのこと。毎月にひとつの玩具絵で拙作のものは10月に載せてくださいました。

 描かれたものを作った本人としてはよく捉えてくださっているな〜、、と感心しました。
 下の2枚の板を染めた反故代用紙で繋げた鞴(ふいご)の隅。紙を先に蛇腹に折ってから2枚の板の側面に接合するのですが、目分量でやっているので紙が直角に立ち上がるとは限らないので板の角にピッタリフィットしないのです。フィットしないところに爪楊枝で糊を詰め込んで押さえたりして鞴の中の空気が逃げないようにしています。2枚の板の角に貼り付いている紙が直角になっていないところをよく捉えていらっしゃいます。

 だるま本体は前後2枚の割型から抜き出し、前後のあわせ目の前側だけ色を塗り分け、背面は群青色でベタに塗るというパターンが古いぴいぴいには少なくないのですが、前後の境ぎりぎりに群青が覗いて見える角度で描かれているのも鋭い観察だと思います。
 
 このように拙作のものを描いていただけるのはありがたいことでうれしいです。
 最近ぴいぴいをあまり作っていませんが、昔あまたあった種類のぴいぴいをこの手で再現したい気持ちでいます。

日本民藝館展 2021 へ行ってきた

2021-12-25 11:51:40 | 日々
 
 昨日12月24日が最終日。その前日に民藝館へ急ぎ足ででかけてきました。
 本来ならば展示品すべてにじっくり目を通すところですが、自分の作品だけ目を通して帰宅しました。 
 民藝館の展示ならではのディスプレイで同じ人形でもより美しく見せてくれているのはうれしいです。





 計らずも、玄関の広間の展示ケースの中に、館所蔵の古い郷土人形が展示されていました。許可を受けた上、撮影できるのは自分の作品だけなので画像は紹介できませんが、三春や相良、堤などの美しい品々に出会えて幸いでした。 

トンネルを抜けると…

2021-10-16 18:34:49 | 日々
 
 今日ずーっと取組んでいた、自分にとっては数の大きな納めが済んで、とにかく安堵。長い海底トンネルを抜けて、太陽と外気に触れたような気分。普段作る数ではないので、作業環境をふくめて能力不足を感じましたけど、とりあえず先方ご指定の納期には間に合いました。セロファンで包む前のうさぎや狐に小判猫たち。
 銀座に納めに行った帰り、新橋駅の構内ではじめて見たガチャポンの自販機コーナー。
 件の昔つくった丸〆猫から起こしたというフィギュアもありました 。

 今夜はひとりご褒美サラダとハイボール。
 但し、このあとのお納めや出品の支度め等たんとあり、油断せず明日からまたがんばります。

お知らせ メール復旧しました。

2021-05-13 22:39:51 | 日々

 昨年の11月半ばからインターネットの接続ができなくなり、制作の方で忙しくしていたので半年近くメールの送受信ができませんでした。今日技術屋さんに来てもらってやっと復旧しました。半年ぶん約15000通の未読のメール見ながら整理していますが、しばらく時間がかかりそうです。まだひと月分しか目通しできていませんが、お問い合わせがいくつかありました。目を通した分は返信していますが、まだな方には申しわけありませんがお時間お許しください。
 HPのトップページからのお問い合わせメールは受信できるようになりましたのでお知らせします。

彼岸の入り

2021-03-17 20:00:32 | 日々

 今日は彼岸の入り。最後の生粋の今戸人形師だった尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)のご墓所にお参りに出かけてきました。
 春らしくおだやかな天気で桜なども種類によっては花開いて、こぶしや木蓮、地面にはスイセンなども盛りでした。汲み上げた井戸水も手にやさしく、快く掃除ができました。お花やシキミをお供えしてお線香をあげて、手を合わせて失礼してきました。

明日初午

2021-02-01 21:09:24 | 日々
 
 初午前日。王子装束稲荷さまへ招き狐の残る分をお納めしてきました。
こういう時節なんでどうなりますか。王子稲荷さまのほうは?凧市どうなるのか?装束稲成のほうではとりあえず御朱印の仕度はしていました。

「第7回 日本の郷土玩具」展 前日風景

2021-01-08 02:25:10 | 日々
 
 明日1月8日(金)から27日(水)まで表参道駅近くのギャラリーOPA(渋谷区神宮前4-1-23-1F)にて開催のイラストレーター 佐々木一澄さんプロデュースによる展示販売。先程佐々木さんから展示ができあがったところの画像をご提供いただいたのでご紹介させてもらいます。




 折しもこういうご時節ですが、密に気をつけながら足を運んでいただければ、と思います。 
どうぞよろしくお願いいたします。

家庭画報 2001 1月号

2020-12-02 03:24:17 | 日々

 昨日発売の「家庭画報」新年号の誌上、「2001年 運を開く」という企画のなか、「我が家に福を呼び込む招き猫」という見開きで拙作の嘉永安政風の丸〆猫(まるしめのねこ)を掲載くださいました。拙作の画像に広重画「浄瑠璃町繁華の図」の丸〆猫屋の西行法師の拡大画像も添えてとりあげてくださいました。ありがとうございました。
 ご担当のライターさん、コロナ流行のこのご時世で我が家にお通しできないにもかかわらず何度も足を運んでくださり、玄関先まで来ていただいて内容の確認から原稿まで丁寧なご対応くださいました。まだ十五夜さんが辛うじて健在ながらもつい心配を漏らすと親身になってアドバイスくださいました。こうしてとりあげていただけたご縁ももしかすると十五夜さんが導いてくれたものだと今更ながら懐かしく思っています。 

 世界文化社さんありがとうございます。

お詫びとお知らせ

2020-11-25 15:53:11 | 日々

 あろうことか、パソコンのインターネットの接続がこの1週間来だめで復旧できていません。お問い合わせ等、従来のうちのHPのトップページからの入口からいただいたメールを受信できないのでおてすうながら、お急ぎのご用がありましたら、フェイスブックのメッセンジャーからご連絡いただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

吉徳さんまで…(羽子板市風の展示販売の件)

2020-11-19 18:46:52 | 日々

 昨日は11月も後半だというのに暖かくおだやかな天気の一日でした。このところ昼夜逆転ぎみの生活リズムになって夜なべ作業をしていますが、ストーブなしでちっとも寒くなく、土や水が冷たくて痺れるという感じもありません。
 昨日朝6時頃床に入って起きたのが「エール」のお昼の放送がやっている頃でゆうべご飯を炊くのを忘れていたので身支度して自転車で浅草橋の「人形は顔がいのち」の吉徳さんへ向かう途中の定食屋さんで遅い朝食と服薬を済ませてギコギコ行きました。

 浅草橋江戸通りに面する吉徳本店の正面自動ドアガラス張りのスペースに特設のコーナーを設けていただいて拙作の人形を並べていただいているのをはじめて拝見しました。実をいうと、10月下旬からの「人形うらら展」に向けて出来上がった人形を運びにお邪魔していらい足を運んでいなかったので昨日はじめて拝見した次第です。「うらら展」の期間以降も拙作のものは続行して飾ってくださっていて感謝しています。 
 さて、昨日お邪魔したのは、浅草の観音様の恒例の羽子板市は今年コロナのため規模縮小して の開催のため、吉徳さんの露店は今回はご出店されない代わりに、12月3日から本店店頭か店前に羽子板市風の飾り付けをして販売をされる予定だそうで、拙作の人形も併せて並べてくださるというご配慮。(ありがとうございます)
 ついては羽子板市風販売に向け、できた人形があれぱ、、、というご厚意で、そのためにも現在の人形の様子を把握させていただこうとお伺いしたのでした。
 途中で上州の鉄砲狐のお納めモードが挟まったので、これから干支をはじめ取り組み途中のものが間に合えば、12月3日に並べていただきたく思っていますが、段階的に羽子板市期間くらいまでは加えていただけるそうなので、お近くに足をお運びの際には羽子板をご覧のついでに浅草橋の吉徳さんへお寄りください。ついでに拙作のものもご高覧いただければ幸いです。
 とりあえずは画像のような人形を並べていただいていますが、さらに新しく間に合うものについてはこの場にてにて紹介させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

 帰宅途中に通りかかった夕暮れの「おかず横丁」と「佐竹のアーケード街」の様子。昔にくらべるとちょっとさびしい感じです。ついでに寄った東上野の桐箱屋さんあたりは真っ暗なのでそれに比べれば暗闇の中のあたたかそうな景色ではありますが、、、。


NINGYO Art and Beauty of Japanese dolls

2020-10-18 23:02:16 | 日々

 昨年、お世話くださる方からのお導きで国際交流基金による海外での巡回「日本の人形展」のための人形制作のお話をいただきました。郷土人形の枠内で他の作品との兼ね合いで「叶福助」と「おかめの火入れ」とを作ってお納めしました。すっかり忘れていた先日、大きな茶封筒が届き、お歳暮カタログか何かだとおもって置いたままだったのですが、開けてびっくり。

 海外での巡回展だと聞いてはいたけど、英語だらけ。
展示の展開として
①節句人形(子供の成長を祈るための人形)
②美術人形
③庶民の人形
④人形文化の広がり
となっていて、うちの叶福助は③のところで紹介されているようです。

 こうして自分で作ったものが、展示してもらえたり印刷物に紹介してもらえるのはありがたいことです。ありがとうございました。
 巡回展は8月下旬から9月下旬までクロアチア プーラ市立博物館で、10月1日から来年1月までカナダ トロント日本文化センターで開催中のようです。

吉徳これくしょん展「災いを払う 人形の役目」

2020-09-28 23:46:04 | 日々

 昨日は暑くも寒くもない久しぶりのよい天気。前日から予報を聞いて、チャリで浅草橋の「人形は顔が命」の吉徳さんまで特別展を観に行こうと思っていました。

 先々代吉徳当主だった山田徳兵衛さん。戦前から生涯人形や玩具についての著作を多く残され、また人形の芸術性の発展にも尽力された方。今日の人形玩具研究の基礎を築かれた方。また著作の中には気楽に楽める「人形百話」というコラム集があって、その中で、最後の生粋の今戸人形師だった 尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)との交流の思い出、言葉のやりとりが出てくる件、江戸の落語のような楽しさで、何度も読み返してしまうサワリです。  
 吉徳これくしょんは先々代徳兵衛さんが整理収集された人形玩具やそれにまつわる古今の文献、絵画、写真等、人形玩具について研究される人々に貴重な情報を提供してくれます。

 折々のテーマに沿った展示がされていますが、今回は今年のコロナウイルス流行にも関わるもので、人形や玩具が様々な病や災いからヒトを護る役割をになったてきたことを示す資料たちで構成されています。今年のコレラ除けに「アマビエ」のキャラに脚光が当たっていますが、昔はいろいろあったのです。今、お雛様の下に敷く赤いぬの(毛氈)は魔除け、厄除け、病除けの願いから赤いようです。ついでに5月のお節句には緑色の布を敷いていますが、これはそんなに古いことではなくて、もともとはやはり赤い布を敷いていたようです。

 お雛様の原型ともいえる、アマガツとホウコ。
 
 犬筥(いぬばこ)犬は魔を除け、多産だというイメージから産室の護りとして置かれた容器。

 鍾馗さま。 

 金太郎さん。  


 赤絵のいろいろ。疱瘡神は赤い色を好むので、大事な子のそばに赤く刷られた絵を置くことで子供の病除けになる、という願いから描かれたもの。



 金太郎、だるまさん、ミミズク、鯛、など赤にちなむキャラクター。
 仙台 堤人形の猩々。能楽の猩々の面や頭、装束も赤いので赤のキャラクター。酒瓶の瓶垂れのタッチがいいですね。
 そしてびっくりしてしまったのがこれ。拙作の「朱鍾馗」。尾張屋さんの人形を手本として作ったものです。

 さらにもうひとつ、かなり昔作った「ぶら人形」。今見るとはずかしいですけど20年以上前に一生懸命に作ったものではあります。
ありがとうございます。

 この展示30日までやってます。