東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

不思議な楽しみ

2012-07-28 19:08:29 | 日々
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どうということもないかもしれませんが、毎日楽しみににていること、、、。
十五夜さんの部屋はもうこの暑さなので気温の厳しい日中はエアコンのスイッチを入れ、夜外の気温が下がったら窓を開けベランダにも出られるようにしています。最初のバケツの画像ですが、一体何かというと、、。十五夜さんの部屋のエアコンが稼働すると水滴が下の路地の我が家のブロック塀ぎりぎりぎりに落ちてきます。昨夏には見られなかったことで、何が原因かといえば、エアコンから排出される水を流すホースが切れてしまったようで、それまで樋を通って流れていたものがポタポタ落ちてくるようです。
もったいないので落ちるところにバケツを置き、貯めておくと案外重宝なもので、塀沿いの私の植木の水やりの足しになります。もちろん一階では私の使う粘土の精製もしていて、それから出てくる上澄みの水も植木にやっていますが、溜まった水を優先して植木にやることで、わざわざ水道の水を使う無駄がなくなります。この水の溜まり具合をみるのがちょっと楽しみなのです。

もうひとつは変なこだわりかもしれませんが、食べた果物の種を捨ててしまうのがもったいないような気がして、カップラーメンのカップに孔をあけ土を入れて種を埋めていますが、夏ミカン、はっさく、ブドウ、サクランボ、柿 などが芽を出しています。この子たちの成長も楽しみで貯めた水をあげるのが面白くてなりません。
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生き返る~

2012-07-28 18:46:46 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

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やっと新しい窓付けエアコンが来ました。
やっぱり窓付け式だけにパワーが強いという感じではありませんが、扇風機と一緒に使うことで、涼しくすることはできます。デパートに入った途端に感じるようなキーンとした肌の感動はありませんが、汗はひいてくれます。

ここのアパートの立地のせいでしょうか。ここいらは昔田圃だったところらしいので、今でも夏場、暑い夜だとか、夕立のあとなんかにガマ、が路上を歩いていたりします。そのくらい地面に湿り気があるためか、この部屋も日中施錠しておいて夕方鍵をあけて室内に入った瞬間のヒート加減というのは言葉で表せられないくらいなんですが、これからは、日中でも仕事ができそうです。

今まだ床の上で仕事していたものがテーブルの上へ移動したためもうひとつうれしいことが、、、。鉄道の軌道の高架化と同じでもとの床の部分が空いたので、疲れたときにはぎりぎり仰向けになって休むことができるようになりました。とりあえずビーチ用の藁編みのむしろがあるのでそれを拡げて寝ています。 以前に比べると作業しやすくなりました。

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最近のお気に入り

2012-07-23 01:29:15 | おいしいもの

P1010743_2通いはじめてまだ一ヶ月と経っていませんが、近頃お気に入りの中華のお店です。

東十条駅の北口と南口のちょうど中間くらいで東側、電車庫に沿った通りにあります。定休日はないようでお昼は11時30分から14時30分まで、夕方は17時から23時過ぎまでやっています。

ここのお店のメニューですが中心は土鍋に盛られた料理(ご飯類や麺類)と何種類かある餃子です。

まだ全ての料理を味見したわけではないのですが、このお店に入ると2品頼んでしまいます。

メインには土鍋入り麻婆豆腐かけご飯か土鍋入り坦々麺、冷やし坦々麺をよく注文します。そして餃子は大餃子、やみつき餃子、棒餃子、カレー餃子、トマト餃子などがありますが、よく注文するのが大餃子か棒餃子。大餃子のあんこにはお汁たっぶり入っているのと、春雨も混ざっていてエビとしょうがの風味がします。おいしい。

あと魅力なのが値段です。よく注文する土鍋入り坦々麺で¥380(昼間はご飯つきでセット扱いになっても¥400強です。大抵坦々麺は¥600くらいしませんか?土鍋麻婆豆腐かけご飯も¥400強です。大餃子6個で¥460だったか?棒餃子5個で¥380だったと思います。

メインと餃子を注文して結構ボリュームがあり¥1000しないのが魅力的です。

まだ注文していないものに黒酢酢豚がありますが、一度試食してみたいと思います。

下の画像左は冷やし坦々麺の大盛。(+¥100)右は大餃子(¥460だったかな?)これら2品注文して¥1000しません。

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作業環境

2012-07-23 01:08:17 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1010744私の仕事場の話題はこれまでも何度も紹介させてもらいましたが、画像としては案外広い面積の写っていないものばかりだったと思います。(ちらかって汚いのが恥ずかしかったのもあります。)

この画像は以前のものより写っている範囲が広いと思いませんか。何を写したかったかといいますと、土いじりする位置が変わりました。以前はちゃぶ台サイズのテーブルの上で、正座またはべた足状態で作業していたんです。長い時正座というのは結構つらいので、正座椅子の小さいのをお尻に当ててみたり、外したりしながら土いじりをしていたのですが、このところ膝への負担のせいか膝のお皿の上下辺り、ふくらはぎに激痛が走る場面がでてくるようになりました。特に膝を曲げて直角より鋭角度になろうとする瞬間は痛くてたまりません。

このまま正座で土いじりを続けることは膝にも足にも負担が大きいので決心してホームセンターから会議用折りたたみテーブル2台を買って部屋の真ん中に設置したのが画像の状況です。椅子に座ってのほうがやっぱり楽ですね。色つけ用の机は前からあるのですが、机の脚が細く、上で粘土を練ったり延したりすると軋むのでした。一番の理想は作業用工作台ですが値段もよいので会議用テーブルで代用していますが、今のところ不便さは感じられません。

それとここの部屋には窓付けの古いエアコンがついていますが、もう何年も機能しなくなっていて、昨夏はわが家の猫さん十五夜さんのためにエアコンを買ったため、ここの部屋は二の次になり

ましたが、おとといやっと新しい窓付けエアコンを頼んできました。本当は工事取り付けのエアコンのほうが機能も耐久性もよいのですが、借りている部屋なので工事は不安です。

不思議とこの2~3日は照らず涼しい日が続いていますね。できればエアコンの取り付けが住むまでこのくらいの天気が続いて欲しいです。

画像に見える鉄砲狐の型抜きですが、やっと目標数の半分に達しました。この夏こそテーブルもエアコンも揃うのですから、がんばって目標数を抜き出し、夏中に素焼きを済ませてしまいたいです。


「江戸博以外に今戸人形は存在しない」!!!

2012-07-18 09:01:49 | How strange 江戸東京博物館

P1010737今戸焼の土人形好きな私にとって未だ忘れることのできないショッキングな言葉です。

今から20年以上前になるでしょうか、このブログでもたびたびご登場いただいている今戸焼の土人形の生粋の最後の作者といわれる尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のお作りになられた人形が一括して春吉翁の娘さんである花さん、お孫さんの武佑さんから江戸東京博物館へ寄贈されました。

画像の江戸博の調査報告書に中にはこれら寄贈された尾張屋さんによる本物の今戸人形について写真入りで採り上げられています。

この報告書が発行された前だったか後だったか、葛飾区立郷土と天文の博物館というところで、葛飾区に残った今戸焼屋さんについての資料を中心とした展示が行われ、その中で江戸博に寄贈された尾張屋さんの人形数点が出開帳のように展示されたので観に出かけました。

その期間中に今戸焼についての講演会があり、その終了後、講師として出席されていた江戸博の学芸員の先生(ドラマの水もれ甲介に風貌が似ていたような)から言われたことには、「郷土玩具や人形の趣味家が今戸今戸と言っているが、江戸博の今戸人形はれっきとした作者の家に保存されていたものだから「今戸焼」だと認められるが、趣味家の手元に残る人形などは出自がわからないから「今戸焼」とは認めない」つまり「江戸博以外には今戸人形は存在しない」ということになりますね。このお言葉は学者さんの姿勢として理解しようと思えばできますけれど、私は学問のために今戸焼が好きなわけではないので正直ショックで今も引きずっています。 このお言葉を更に続ければ、まず、趣味家の手元に残っている尾張屋さんのお人形、またはそれ以前の明治出来、江戸出来の今戸人形は存在しないことになる。例えば、当ブログでこれまで画像でご紹介している今戸人形は学芸員先生のご判断では尾張屋さんの家に残っていたものではないから今戸人形ではない。

この理屈でいえば、仮に江戸博に収蔵された尾張屋さんの人形と全く同じ型の人形が私の手元にあってもそれは今戸人形ではないことになるんでしょうね。また、尾張屋さんは当時江戸博に寄贈された種類以外にもいろんな人形をお作りになっていたのは事実ではありますが、学芸員さんはそれらは認めないのでしょうね。それと、尾張屋さんと同じ時代に今戸で人形を作っていた「鈴木たつ」さんや「加野とく」さんらによる人形は実際存在するのだけれども、学芸員さんは認めないことでしょう。そうすると、江戸博にある以外は今戸人形は存在しないのだから、それ以外の形や色のものは一切この世に存在しないということ、、、?これ以上今戸人形についての種類だとかはないんですね。あと、この先生の書いた記事で気になるのは、戦前の愛好家雑誌の存在について記しておいて「信用できない、怪しい、内容についてある程度割り引いて読むべきだ、、、。」と書いてあるんですが、それならば怪しい部分を具体的に訂正して記せばいいのに、端から怪しいと決めつけるのはちょっと抵抗があります。戦前のことなど今ではわかる人もいないわけで、間違った記述もあるかもしれませんけれど、その間違いをはっきり具体的に示さないで怪しいとは決めつけられないと思うのです。活字にするのならその辺りを、、、。

私は頭悪いし、学者ではないし、考古学、民俗学などの心得もありません。でも今戸人形かどうか、百発百中とはいえないまでも、見分けることはできると思っています。

個人的な意見、お立場からのご発言は人によっていろいろ違うと思います。私は今戸人形はみればわかると思っていますし、戦前の文献の記述は具体的な間違いの指摘がない限り信じるしかないと思ってます。学者ではありませんから、、。これはひとつの個人意見。

さて結局何が言いたいかというと、お立場によるご発言の影響力という危惧なんです。学者の先生同士でお話になられたりすれば、「江戸博以外に、、、ない」というお話は常識的な筋道なんでしょうけれど、こうしたご発言を耳にし、文字になった記事を読む人間が全て学問の徒とは限らない。でもどえらい本など執筆なさる、その道の権威の方がそう言えば、「そういうものなんだ」と思ってしまうもの。「今戸人形は江戸博にしか存在しないんだと、、、、。」何だか空しくなってきます。お立場だからそう発言なさるということは頭ではわかるんだけれども、、。尾花沢のすいか畑で目の前で収穫されたすいかは「尾花沢すいか」と認められるが八百屋にラベルを貼って並んでいるすいかは尾花沢の畑で収穫されたとしても「尾花沢すいか」とは認められないのと同じ?

私は感情の生き物で感情的心情的に今戸人形が好きです。

この報告書に中身についても「えーっつ?」という箇所があるのでまたの機会に個人の意見としてとりあげてみたいと思います。

江戸博「今戸焼」報告書の変な部分について執筆者に代って訂正してみました。→

追記 その後この担当学芸員とその奥様によりとんでもない罪がなされていました。→


お知らせ

2012-07-14 18:58:08 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1010738昨年の9月にはじめて参加させていただいた催しですが、今年も日程が決まりパンフやポスターも印刷されましたのでお知らせいたします。

日程は9月22日(土)・23日(日)の2日間。会場はJR王子駅前の北とぴあです。

昨年ははじめてのことで特別枠で参加させていただきましたが、昨年末に北区伝統工芸保存会の会員に加えていただきました。

イメージとしては昨年同様に実演と即売という感じです。

お近くの方、お時間ございましたらお立ち寄りくださいますとうれしいです。


吸水鉢

2012-07-14 18:49:12 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1010736_2土人形作りでこの暑さの中で何が難しいかといえば、膠が効かなくなったり、腐りやすいことで、素焼き以降の地塗り~色付けの作業は難しくなります。仕事場の部屋にはまだクーラーを設置していないので尚更のこと。

反対のこの季節に向いているのが素焼きまでの工程。特に材料となる掘ってきた土を使えるように精製する作業です。暑いので土を水に溶かしてどろどろにしたり(画像のごみバケツの中で眠っています。)それを篩にかけて不純物を取り除き、それを寝かせてから水気を抜き適当な硬さにもっていきます。水を使うので冬場は手がかじかんで辛いのと、夏場は土が乾きやすいので(洗濯物同様に)こうした作業には一番向いています。

画像は石膏でできた吸水鉢というもので、ある程度粘りの出てきた泥を表面にくっつけて水分を吸収させるという道具です。口径30センチくらいある大きなものです。泥をいっぱいになみなみ入れてもいいのですが、石膏と接する部分の泥こそが吸水されるので真ん中あたりの泥はなかなか硬くなりません。私の場合、画像に写っているおたまを使って外側が固まってきている様子を見ながら中側の泥をさらに外側に塗りつけて中に溜まっている泥を外側に寄せることを一日何度か繰り返します。

ある程度固まったら鉢から土を剥がし、別の容器(魚屋さんの発砲スチロールの箱)に入れ替えて寝かせます。石膏は水を吸いますが、飽和状態になると吸水のペースが落ちるので石膏から含んだ水分を更に奪う必要があり、普通だと一回使った鉢は天日の中で十分乾かすのですが、私は画像のように吸水させていると同時に鉢から水分を吸水させるためも鉢の下に吸水性に優れた素材を敷き物にします。オレンジ色のものがそれです。近頃の新素材というのか、キッチン用品のなかに、洗い物の水を吸わせたり、こぼした水をさっと拭き取るためのものがホームセンターなどで置いています。、

とにかく早く土も固まって欲しいし、鉢も飽和状態から脱して欲しいので、敷き物も何枚か用意して湿り加減を見ながら別のものと交換して湿ったものは干すという繰り返しです。新聞紙などもその下に敷いていますが、結構はやくびしゃびしゃになってしまうので、交換して干しています。傍から見ると「何やっているんだろう?」という景色ですが、今狐の型抜きがフル回転なので土もすぐ使ってしまうので、この時期重要な作業ではあるのです。

昔は鉢は一個だけでしたが、必要になって現在では4個交代で使っています。


この暑さ

2012-07-14 18:15:46 | 日々

P1010734あっという間にこの暑さになってすっかり夏なんだなと実感しています。日中にはここ東京でも30℃を超すようになっています。そうかと思えば突然の突風やらスコールのような雨です。

ここは毎度登場する十五夜さんの部屋のベランダですが、今年もプチトマトを植えてありますが品種が異なるためか去年のトマト程背は高くならない代りに実はたくさんつけています。このベランダは雨除けの屋根がついているので日差しが強いと鉢植えの土が乾いてしまい、さっき水をあげたのにいつの間にか乾いてトマトの葉っぱが萎れているということがしばし。日に4度も5度も水やりしないとあっという間に萎れてしまいます。

今年はききょうが昨年に比べて驚くほど丈が高くなり花も早くつきました。ミソハギは昨年より控え目?どういうわけなんでしょうか不思議です。手前に見えるカップラーメンの容器には十五夜さん用のサラダ草を育てています。十五夜さんは何度も食みに行きます。ペットボトルやじょうごが転がってますが、これは去年同様雨を集めてバケツに貯め、一杯になったら入れ替えて保存するためです。

この天気なので十五夜さんの部屋の室温も当然30℃にもなっているのでクーラーをつけてあげるかどうか考えてしまいます。猫さんは当然毛皮を着ているので、人のように汗をかいて体温を下げることができない、風に当たって涼むこともないと聞いているんで、私たちより厳しいのだと思います。何かの本に気温28℃以上は気をつけるよう書いてあったのですが、反対に窓を閉め切ってしまうと外の様子を眺めたり、ベランダへ往来できなくなるのでストレスの原因にもなってしまうようで、考えてしまいます。暑さのピークはこれからやって来るのでそのときにはもちろんクーラーをONにすることになりますが、、。

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窯出しと窯入れ

2012-07-08 23:53:57 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1010733件の鉄砲狐ですが、5月の末にご依頼をいただいてからせっせと型抜きをし、乾燥させて素焼きを繰り返しています。今日は4回目分の素焼きを窯から取り出して、5回目分を窯入れしました。

画像の手前のが素焼き前のもの。奥のが素焼き済みのものです。完全に乾燥した人形と素焼きした人形との収縮差というものはほとんどありませんが、焼くとこんなにも土色が変わるというのも不思議なものです。

しっかりと数えていませんが、最終的な目標数の3分の1の素焼きはできています。残り3分の2の数を夏じゅうに済ませておけば安心です。


茶ぶちさん

2012-07-01 00:37:10 | おともだち

P1010722日中はそれなりに蒸し暑くなってきているので、明るいうちは絵の具を使わず、土いじりを優先させて仕事をしています。乾燥した狐は素焼きをさせ、粘土が足りなくなりそうになれば、バケツに沈殿させてある泥しょうの水気を抜いて土作り、、などあっちに行ったりこっちに行ったりしていますが、仕事場の周りで茶ぶちさんのお母さんには毎日というより一日に何度も会います。最近娘の茶ぶちさんを見かけなくなったのがちょっと心配ですが、、。気のせいか、お母さんまた腰周りが大きくなってきているような気がします。


7月!

2012-07-01 00:27:05 | 日々

P1010724頭では6月下旬であるという認識は持っていたのですが、もう7月だということに改めてびっくりです。ちょっと蒸し暑いな、と感じるのは当たり前ですね。むしろまだ夜半にはいくらか涼しく感じられるのがありがたいです。

十五夜さんのベランダには今年もトマトと冬に3つに株分けしておいた藤袴にとても元気なみつばとききょう、みそはぎなどが繁っています。

画像の十五夜さんは日向ぼっこをしていたのですが起こしてしまいました。

梅雨明けはまだまだ先だと聞きましたが、暑くなるのはもうしばらく勘弁して欲しいというのはわがままでしょうか。絵付けに使う膠がダメになって使えなくならないよう、もうしばらく涼しい夜が続いてくれたら、、、。

P10107202枚目の十五夜さんは夜に撮った姿です。