東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

干支の丑(牛)作り③「牛御前の撫牛」その2

2020-10-20 04:02:09 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 とりあえず先日素焼きしたものを川崎巨泉の玩具帳の描画を参考に塗ってみました。ちなみに原形のモデリングも同じ絵からです。

 他に有坂与太郎の郷土玩具大成にもぼやけた白黒画像が掲載されていて巨泉による描画と同じ構図らしきものが見えますが、今回は巨泉のものを参考にしました。

 真っ黒だし、地味な感じがしますが、まずはこんな風なものがあったのだろう、という感じです。
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お知らせ「人形うらら展」(吉徳浅草橋本店)

2020-10-15 14:40:55 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 来る10月23日(金)より11月3日(火)まで浅草橋 吉徳本店内で開催予定の「人形うらら展」に拙作の人形も並べていただける、というありがたいお話をいただきました。はじめてのことでどういう感じになるかわかりませんが、間に合う分だけでもお客様方の目に触れさせていただけるのをうれしく思います。

 今はオープンまでにどれだけ仕上げて搬入できるかということでどきどきしています。まずはお知らせまで。

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やすりがけと地塗り

2020-10-15 02:06:26 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 午前中窯から取り出した素焼き済の人形の地肌を整えるためやすりがけして塵を濡れ雑巾で拭い、煮溶かした膠をつなぎにして胡粉で地塗りをしています。胡粉や膠の扱いはこれまで20年くらい練習してきましたが、未だ上手くいったという実感がありません。
 3つのカゴに分けてあるのはこれからの作業によって、地塗りの加減が違ってくる人形同士に分けてあるのです。

何も塗っていない「寒紅の丑」は古いものに倣って、地塗りをせず、地色を直接塗っていきます。

 次のカゴのは地色にキラ(雲母粉)を塗るものでいちばん厄介。念入りに胡粉地をやっておかないと、キラをかけてからムラになりやすい。
 
 3つ目のカゴはオーソドックスに胡粉地で、白地が露出するところはムラのないように気をつけます。但し、お手本の古い人形で白地にもニスがけしてあるものは、やはりニスのあとにムラになりやすいので厚めに胡粉を塗る必要があるような気がします。
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窯開け?

2020-10-14 04:03:46 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

今夜は昨日から素焼きしていたものを取り出せるのを待ちながら地塗りの支度をしたり、炉内の温度を睨みながら、片や型抜きをしたりで、今、朝の4時過ぎ。炉内温度がやっと100℃を下回ったので窯の蓋を開けたところ。焼きたてですが、もう眠いので「窯出し」ならぬ「窯開け」して明日冷めたのを取り出すことにします。
 
 焼きたてのミミズクや河童、紅丑たちにおやすみなさい。…
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干支の丑(丑)作り③「牛御前の撫牛」ほか

2020-10-10 20:02:57 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 この「牛御前の撫牛」は12年前も24年前もやりたいと思っていながら手本や資料がてもとにない心細さから動き出すことかできなかったもの。知り合いの郷土玩具愛好家や博物館などいろいろ訊ねたものの伝世のものを所蔵しているという方には巡り会えませんでした。また12年後なんてはたして自分はこの世にまだ健在か、最低今くらいの体力と根性で動いていられるか?
  
 そんなわけで描かれたものを頼りに原型を起こし作っています。仮に将来実物に出会えれば、どこが違うかを掴んで修整すればよいか…と言うところです。少なくとも誤差やモデリングの差異があったとしても、全体の構図がこういうものがあったということは間違いないと言うことができるかと。

干支の丑ものはまだ原形やりかけのがあるので何とか昔の今戸の牛をできる限り形にして出したいです。
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型抜き再開

2020-09-25 15:17:34 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 まだ最新の割り型はできていませんが、年間通してスタンダードな種類のものは寝ても冷めても抜き出して貯めて置かなければなりません。それにつけても自業自得なのですが、高崎の和田稲荷向けの鉄砲キツネ。昨年の今頃入院再入院を繰り返しながら、その合間に抜きだめしておいたものの例年の時期になって何も言ってこなかったので置いておいてほかのサイクルに重点を置いているうちにどこかに紛れてしまったようで、今さがしても見つからないので再度抜き出しています。タイミングとめぐり合わせはむずかしいものです。うちの中はブラックホールのようです。


いめえましい。おきゃあがれ。
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ブリッジ

2020-09-23 19:50:31 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 昨日石膏鉢から取り出した土を練り直してブリッジにして余計な水気を飛ばしています。
 
 2番目の画像はまだ練っていない土。石膏鉢の形の名残をとどめています。

 3番目の画像はブリッジにした土をまた練って適当な大きさにしてお米ようのタッパーにしまうところ。蓋をして寝かせておきます。以前寝かせておいたタッパーの土から使っていきます。
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久しぶりの水簸(すいひ)作業

2020-09-22 15:22:53 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 あんまり暑すぎる日が続いていたので土作りの作業から離れていました。精製して大きな米タッパーにしまってある分はまだたんとあるのですが、掘ってきた分もどんどん水簸にまわしておきます。石膏鉢に寝かし過ぎてかちかちに乾いてしまった分はあとで木槌で細かくして水に合わせて練ります。空いた石膏鉢に第2沈殿バケツの濃くなった泥しょうを詰めてバケツを空にします。
 そしてやっと撹拌用と沈殿第1バケツの蓋をあけます。
かなりしっかり沈殿しているので、上澄みの水を他のバケツに移し、沈殿していた泥しょうを先の空にした沈殿第2バケツに全て移し蓋して寝かせます。空にした沈殿第1バケツへ隣の撹拌バケツから篩(ふるい)にかけながら泥しょうを流し込んで、満タンにします。



 満タンになったところで蓋をして一晩寝かせば3分の1くらいは沈殿するので上澄みを除いてまた撹拌バケツから篩にかけながら流し足します。
 でもこの作業、外てするので雨が降ったらできません。水が冷たくなると辛いのでそれまでどんどん土を回転させていきます。
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FANみそ!展片付け

2020-09-01 16:58:10 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今日最終日で片付けに行って帰る車中なう。
みなさまありがとうございました。こういう時節なので無事会期を全うできるものかやたら心配していたのですが、無事に開催に参加できてうれしいです。残りの人形の荷造りや壁面の片付けを何人もの丸善の店員さんが手伝って下さり、あっという間に済んでしまいました。数回の搬入で使ったダンボールも半分以上空き箱になりました。はるばる会場まで足を運んでくださったみなさまありがとうございました。甲子園の高校野球まで中止になったこの年、無事開催されたFANみそ!展。参加させてもらって感謝です。
 これからのカレンダーどうなるかわかりませんが、来年の干支の型の追加や神社から頼まれている授与品、個人で頼まれているものなど、手掛けていきたいですし、やりかけのまだ日の目に晒せていない型等、何とかやりあげたいです。まずはみなさまへお礼まで。
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残り2日と7時間

2020-08-30 01:20:23 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昨日出来上がった分を包んで急ぎ運ぶつもりだったのが、包んだあとで、十五夜さんとまったりしていたら寝入ってしまい、気が付いたらお昼前。慌てて丸善へ運び、検品してもらう間、はじめてお目にかかるお客様で、普通浅草の羽子板市で拙作の人形をお求めいただいているという方で、今回はじめてこちらへお運びいただいた方とお話しさせていただきました。本当にありがたいことです。
明日、あさって、火曜日最終日を残すだけとなりました。今日主催者様から今日のブースの様子を撮影された動画をご提供いただきました。連日の暑さと寝不足のためか、へとへとで、会場に長くいることができず早々に帰宅の途につきました。
動画へのリンクを貼り付けておきます。お時間ありましたらどうぞ。会場全体の様子ですが、うちのブースは17分あたりに出てきます。初日の様子と比べるとかなり地殻変動しているかもしれません。
動画はこちらから→
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御幣猿・煙草のみだるま・提灯持ち狐・猫抱きおかめ・餅つき兎・狸のぴいぴい・月見兎・面持ちねずみ

2020-08-28 23:55:21 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昨日会場へできた人形を運んだ際、会場の方から伺った話では、持ち込む以前に電話でのお問い合わせがあり、荷を解く前に売約いただいていた人形があったとのことでありがたいことでした。話はさらに、お電話のお客様が、また次に運び込まれる人形を楽しみにされている、ということで、ありがたいと同時に何を仕上げてはこべばよいかわからない。ということで悩みました。
お客様が、どういう人形がお好みで、何は既にお持ちなのかわかりません。 
 結局のところ、自分にできることは、今回まだ並べていないもので完成していないものを完成させ、運ぶことしかできません。画像の人形は昨夜から急いで塗り進めたもので、はじめて発表するものではありませんが、今回は並べる予定ではなかった、或いは、並べようと、途中まで進めていたが、時間切れだと諦めていたもののどちらかです。

 御幣猿は朱色と群青各ひとつずつ、煙草のみだるまはふたつ。提灯持ち狐は提灯に「火の用心」の文字入りがひとつ、「宝珠に王子」の文字入りふたつ。今回羽織の色、シックな感じに、と思いかなり暗めの藍色で塗ってみました。猫抱きおかめ3つ。餅つき兎ふたつ。狸のぴいぴい(茶)ひとつと月見兎ひとつ。面持ちねずみふたつ。これで全てです。猿に持たせる御幣を折って癖をつけています。今売られている金紙はラミネート加工みたいでぴかびかすぎます。そこで真鍮粉につなぎを混ぜて中質紙に塗って乾かしたもので御幣を折っていますが、ごわごわして折り目がつきにくいのです。
 明日午前中に荷造りした上で会場へ運びます。
お願いというのもおこがましいですが、もし興味をお持ちくださったお客様、会場に持ち込んで、係の方に検品、値札つけの後ブースに並べ終わってはじめて在庫の把握が準備完了となり、お問い合わせに対応できるようになります。それ以前のご質問に対して正しく伝わらないことが心配されますので予めご了承ください。
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ぴいぴい・娘河童・招き狐・座猫(大)

2020-08-26 18:35:39 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 FANみそ!展会期折返しを過ぎて来週火曜までですが、折角の機会なのでできたものを追加します。
記事タイトルがすべてです。ぴいぴいは「招き猫のぴいぴい」がふたつ、「洋犬のぴいぴい」がひとつ、「狸のぴいぴい(天保年間風)」がふたつ。


 招き狐は赤と草の汁風それぞれふたつずつ、娘河童はひとつ、座猫(大)御殿風はふたつです。
 ぴいぴいは「飯食いだるまのぴいぴい」が初日から並べてあります。
今年は特にコロナで催事等ことごとく中止になったりしているので年に一度の学芸会のように世間さまとの接点として飾らせてもらえる機会、大事にしたいという思いです。

追伸 ぴいぴいの鳴かせ方はこれまで折にふれてご説明していますが、動画としてお見せするのがベストです。しかし技術的にこのブログ上に貼り付けるやり方がわかりません。こことリンクしているFacebookの私のタイムラインにはだるまのぴいぴいの鳴るところが貼り付けてあります。

※今日これから包んで運ぶのでは間に合いそうもないので明日夕方までに運びたいと思います。
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都鳥のがらがら

2020-08-23 16:10:59 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

最近何度か作っているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。都鳥のがらがらです。
 「吾妻鏡」だったか、在原の業平が隅田川で「名にしおはば いざこととはん 都鳥 我思ふ人のありやなしやと」という歌によって隅田川といえば都鳥、というイメージが昔からありますね。ちなみに東京都の都鳥はユリカモメ=都鳥です。

 うちに施釉の浮き人形があり、そのひとつが都鳥の形で、それをお手本に原型を作りました。
釉薬をかけて楽焼仕上げにもしたいのですが、まだ実験中なので、泥絵具での彩色をしています。
上のは桜とひょうたん。古い今戸焼の茶道具関係の器物には桜の花びらの陰刻を施して「隅田川」という見立てになっているのがあります。また、最後の生粋の今戸人形の作者だった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)のお作りになった「おかめの火入れ」に桜とひょうたんを描いたものがあり、そのイメージで描いてみました。胸のところには「寿み多川」。
 
 もうひとつは背中に○が三つ。これ、小倉餡、味噌餡、白餡のつもりの見立てです。
 上にのふたつに加え、今回はじめて描いてみたもの。↓

 下手っぴなので手前味噌みたいではずいですが、背中には業平格子。翼のつけ根に葦の枝。
業平が来た頃の隅田川は両岸葦が茂った辺鄙なところだった、というイメージ。「隅田川両岸一覧」だったか「江戸名所図会」だったかに業平が船で川を渡っている場面が描かれていて、川岸は葦だらけでした。余計な話、足立区の足立って、もともと「葦立」だったとか…。

 そんなわけで、こんなんできましたけど…。

 追伸 23日18:00ころ会場に並べました。
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ひねり鳩

2020-08-22 01:02:28 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今日小さな鳩笛を会場へ運んで、会場の方とお話していたところ、初日にお越しくださったお客様が、「いつもならお盆の上にひねり鳩や泥めんがあるのに今回はない」と
がっかりされていた、というお話でした 
 こちらのブログをご覧いただいている方すべてではないので、ここで記していたとおり初日には間に合わないものは、会期中に出来上がり次第、会場へ運びたいと考えていることはすべてのお客様に伝わる術もありません。

 ただいまひねり鳩を塗っています。本来は生土を丸めて竹ひごを差し込んで、焼かずに彩色して仕上げられたものなので、バランスをとりやすく、焼かない分時間もかからないのですが、それだけ脆くはかないものでした。古いものが残ることが少ない原因でもあります。昔ながらに焼かないほうが作りやすいと思いますが、耐久性も現代では必要だと考え、先に生土に差した竹ひごを乾燥前に外して、素焼きしてから収縮した分小さくなった孔に合わせて竹ひごを差し、胡粉で地塗りをする。面倒だし、バランスが取りにくいです。たくさん作れません。

 そんな訳で二枚の割型の人形よりシンプルに見えて工程的には時間と手前がかかるのが実際です。柄によっては彩色の上に砂子を蒔きます。
 もともとは焼かない生土製の人形ですから、今戸焼の人形というより浅草の観音さま境内で鬻がれていたもので、材料としては今戸人形同様浅草周辺の土、一説には今戸のとなり町などで窯を持たない人々の生業であったように記されていますが、その点一文人形にも共通する点もあるかと考えています。
 それにしても、観音さまのの境内で鬻がれていた頃の効能として謳われていたのが「子供の食膳に置いておけば、食事のつかえをついばんでくれる」というのが面白いと思いますが、医療の発達していなかった時代にはまじめなお呪いだったのでしょう。

追記 本日14:00頃会場へ運びました。
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小さな鳩笛

2020-08-21 01:34:02 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 一昨日初日を迎えまして、その前日までの緊張感が一時的に解けたようになり、脚が痛い、腰が痛いなど普段の体感が戻ってきていますが、2週間の会期中、事前に出品予定として提出している種類と数の範囲内で追加して出していきたいと思っています。何種類かまとめてから運ぶことが理想ですが、それには時間がかかりますから、一種類づつでも早くならべるほうがよいかとも考えてます。大きい鳩笛一点はすでに会場に並べましたが、小さいほうの鳩笛の色塗りは今やっているところです。

 これらの小さい鳩笛のモデリングは、明治の太政官令によって人形や玩具への有毒な色剤の使用が禁止されるまで盛んに作られていた鉛の透明釉による施釉の鳩笛を意識したものなのですが、釉薬の実験が未だ万全ではないので、暫定的に大きな鳩笛の配色に似た感じで昨年塗ってみたところ、面白いと言ってくださる方がいらしたので、今回もそのような感じで塗っています。下地に胡粉を塗ってあるのは、最後の生粋の今戸人形の作者だった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)がお作りになっていた愛宕神社で授与されていた鳩の彩色のイメージの記憶で塗ったもので案外比べてみると違うかもしれませんが、こんな感じではなかったか?というところです。愛宕神社の鳩は鳩笛仕立てではなく、ガラの土玉も入っていないムクの姿ですが、その配色のイメージの記憶です。
追記 14:30丸善にこれらの鳩笛運んできました。
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