寝室につながっている物干しのジャングルです。十五夜さんの息抜きになるよう野草や猫サラダになりそうなイネ科の草を植えていますが、夏場はここはひどく暑いので部屋を閉め切って水やり以外には出入りしませんが、この頃は開けっ放しで出入りできるようにしています。ムクロジュの枝に葉っぱも黄色くなって、ミソハギの葉も夏の勢いはなくなってきました。フジバカマが白い花をつけています。夏に比べ何をするのにも過ごしやすい天気ですが、素焼き前の乾燥に関しては、夏のようには乾きがよくありません。窯入れは効率よく目いっぱい詰めて素焼きしたいので、とにかく早く乾燥して回転させたいところです。
乾燥はじっくり時間をかけて自然に行うことが理想ですが、せっかちなのでお天道様の動きを見ながらなるべく外気に触れさせて乾かしています。乾きの程度にもよりますが、陶芸の一般的な常識からすれば、結構邪道というか綱渡り式なことかもしれないですね。型抜きしたばかりの土をいきなり外気や日光に当てればすぐにひびが入ったり、バリバリになってしまいます。うちでは抜き出したものは、石膏の割型の上か白木の板の上に置いて、下降する水分を吸わせて上のほうから次第に白く乾いた感じになるよう促します。そのまま乾いてくれるのが一番よいのですが、せっかちなので表面的にかさっと見えるくらいから夜間のみ籠に入れて外気に曝します。そして朝、直射日光が差し始める前に。一度室内に避難させて、日暮れのあとにまた外気に曝して繰り返します。2番目の画像では、人形の上に比べ下のほうはまだ湿った感じですね。これくらいだと直射日光は危ないので夜間のみの外干し、つまり陰干しです。表面的にも均等に乾いたかな?と思ったら、日の当たるところに日中も干します。
毎朝、お天道様が差し込みはじめる時間帯が本当に綱渡りでまだ湿り気のある籠は外から室内に移し、大丈夫そうな籠を外に出す。ちょっとせわしない気分です。まだ暖房を入れる時期ではありませんが、暖房が入れば、室内の天井近くで乾燥させることもできますが、それまで籠の出し入れで乾き具合をみています。