東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

お知らせ・「みそろぎ人形展(第2回)」

2016-08-29 18:44:41 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昨年2月に行われた「みそろぎ人形展」ですが、今年は2回目として季節を変え来る9月14日(水)より20日(火)まで昨年と同じ丸善・丸の内本店4Fギャラリーにて開催されます。1回目に続き、今回も拙作の人形を出品させていただきます。

 本日そのDMが届きましたのでアップさせてもらいます。

自分の目標としては昨年並みのスペースに昨年のような感じで並べてもらえるよう、、思っています。つまり露店のバナナの叩き売り風といいますか、懐石料理のように「品よく、おいしいものを少しづつ」というより「バナナの山」みたいなのが分相応だと思っています。今彩色でパニック状態ですが何とか搬入に滑り込むことができるように、、と思っています。

 

 なお今年は毎年出品させていただいている9月末の「北区伝統工芸展」のほうはお休みをいただきます。昔に比べ体力的に無理するのが心配なのと時期的に複数バッティングすると準備の方で厳しいのでそのようにお願いしてあります。ご了承くださいませ。

お時間ありましたらおいでくださいませ。東京駅丸の内北口の目の前の建物です。

 昨年は会期中会場におりませんでしたが、もし事前にご連絡いただければ、時間に合わせているよう努力したいとは思います。よろしくお願いいたします。

みそろぎ人形展HP→

昨年の搬入の様子→

 

 

 

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干支の酉(鶏)づくり

2016-08-27 10:48:20 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 前回以来ひどく久しぶりの更新となってしまいました。別段遠くに出かけていたわけでもなく、途中腰の痛みを理由に近所のプールで泳いだり歩いたりしていたこともありましたが、特にしんどかった数日以外は作業をしていました。あっという間に8月も残りわずか。焦っています。年内残る時間は3ヶ月、時間の過ぎ方が年々加速度がついているようで驚きます。またこれからの3ヶ月こそ、年間を通じて一番ふんばらなければならない大事な時期なので何とか乗り切りたいと思います。この夏、そういう意味でも先を先をと考えながら動くよう心がけていたつもりですが、今となって、やっぱり十分ではなかったような気がします。

 来年の干支は酉です。毎度のこととはいいながら、干支の郷土玩具や土人形には当たり歳とそうでない歳とがあります。どこの郷土人形や郷土玩具の産地にあってもそういうことはあるかもしれませんが、昔の今戸焼の土人形には「十二支」すべてを揃えるニーズがあり全て作られていたという様子が薄いような気がします。これは古い伝世品や近世遺跡からの出土人形を確認できた種類から言えることで、特に今戸では「辰」「巳」「未」「酉」「亥」は伝世品も出土遺物の作例が本当に少ないです。これら5つの干支の中では来年の「酉」は辛うじて古い作例がないことはないですが、思い浮かぶものはそんなに多くありません。

 ひとまわり前の酉歳に向けて作ったものが2種類あってそれらの型を棚の奥からひっぱりだしていくつか抜き出してみました。

ひとつは「にわとりのぴいぴい」。これは今戸の鶏の古い作例としては割合出会う機会のある型。明治終わり頃に作られたものをいくつか見ていますが作者によって微妙な型の違いはあっても構図的にはこんな感じのものです。

もうひとつは「つがいの鶏」「夫婦鶏」とでもいうのでしょうか。「ちゃぼ」でしょうか。全国的に似た構図のものがあちらこちら散見できるので、もとは伏見辺りの原作なのでしょうか。

12年前はこのふたつの型を起こしてあったので、今抜き出していますが、できたらより面白いと思う古いものを探して作ってみたいし、それが厳しければ江戸の調子の趣向を踏まえたものを創作できるか考え中です。イメージは複数あるのですができるかどうかです。今流行とかの新感覚という感じにはならないよう、あくまで昔の今戸っぽい感じでできたらいいと思います。今12年前を思い出せば、「たまごっち」みたいな鶏の人形を作っている他所の作者さんがありました。他人さまのことだし、そういう人形が好きだという人には何もいう言葉もありませんが、自分の場合あまり「未来志向」な人間ではないのでむしろ「古きに還す」(かつての文楽座最後の櫓下の大夫であった豊竹山城少擾(古靭大夫)さんの言葉)、ちょっと格好良すぎますが、そういう方向に憧れつつやってみたいと思います。

前回の記事以来素焼きも3回挟んでいて、これからそれらの地塗りやら彩色なども待ち構えているので、それらの後にはなりそうですが、干支も早く手がけられるようにしたいです。干支の酉(鶏)づくり②へ→

 

 

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どろめん

2016-08-05 02:18:22 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 人形そのものではないものの、玩具、手遊び道具として今戸焼の中でも多く作られていたものとして「泥めんこ」「土めんこ」「泥面子」と呼ばれるものがあります。土人形の多くは前後2つの割り型によって立体的に成形するのに対して、「泥めんこ」は片面一枚の型から抜きだします。人形の中にも片面だけのものも存在しますが、近世遺跡などから出土する色のとれた片面の人形は、めんこの類に整理分類されているケースが多いかもしれません。

 人形ではありませんが、泥めんこは今戸焼の中では、人形とともによく知られてますし、めんことひとくちにいっても非常に奥の深いひとつのジャンルとして愛好家や研究家の人が少なくありません。

今型抜きしているのは「面型」といったらよいのでしょうか。最後の今戸人形師であった尾張屋・金沢春吉翁(明治元年~昭和19年)のお作りになられた作品の中にもこうした顔の半立体が含まれており、戦前の人形玩具研究家であった有坂与太郎の著作の中では「どろめん」と記されているのでそれにならいます。お面そのもの。顔の形の半立体で形もキャラクターによって自由に輪郭は異なります。こうしたタイプとは別に魚とか動物の姿の半立体もあります。

 また「丸めんこ」といったらよいのか実際勉強不足で的確な名称を知りませんが、円形の輪郭の中にいろいろな意匠のデザインのなされたものがあります。例えば役者の紋であったり後の紙めんこにも見られる拳あそびにみられるようなデザイン、「見立て」「謎かけ」的な意匠のもの、それと不思議と「笑いもの」につながるようなデザインもあります。自分としては好きな歌舞伎つながりで、役者の紋のデザインの泥めんこはかなり見たことがあり、現在も活躍されている役者さんの家の紋があったり、既に絶えてしまった家の紋もあり、時代時代の役者さんの人気のバロメータにも繋がっているのではないでしょうか。今戸人形の種類の中には江戸歌舞伎の近くで作られていたものなのに、案外と歌舞伎の演目とか役柄、役者を模した古い型の人形はほとんどないのではないかと思っていますが、泥めんこの中には家紋とか大首絵的な図柄は見られます。

 泥めんこは総じて都内の近世遺跡からの出土の他、東京を囲む関東近隣の畑の土の中からも出てくることがありますが、伝世品として旧家から色の残った状態でみつかるケースもあり、昔どのように彩色されていたか垣間見ることもできます。

 このような今戸焼の「面型」?の彩色パターンとしてはよく見られるものとして素焼きした土肌そのものの上に鉛丹(または朱)・石黄・群青の3色をそれぞれさっと置いたようなものが多く見られますが、同じ型に施されたもっときめの細かい彩色のものもあります。人形同様に素焼きの土肌の上に胡粉で地塗りしてから人形同様の色の塗り分け、塗り重ねを施したものです。

 そのどちらもやってみたいと思いますが、まずは塗り分け、塗り重ねのパターンをやってみたいと思います。これら自分で掘ってきた天然の東京の土色を生かすという意味では地肌を残して3色をちょこっと塗るほうが有効だとも思いますが、、、。

 

        

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