東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

大晦日のパニック

2022-12-31 15:27:56 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今晩には王子の装束稲荷に狐たちが集い、カウントダウンして提灯を持って王子稲荷まで参するといういいつたえや錦絵とおりに善男善女によってとりおこなわれます。
 装束稲荷神社のお札所から授与される招き狐は残り数間に合っているそうなのですが、稲荷前の「暮らし器 王子ヤマワ」さんへの狐の数々は例年のようにお納めします。
 今年は体調のためややってくる注文のバッティングなどによりお稲荷さんむけの支度はじめが遅くなってしまったので例年比べたくさんの数できなかったり、当日の今になっても納めが済んでいません,

 とりあえす色は終わって乾燥させているところで、そのあとセロハンを
ひとつずセロファンで包んで、梱包してはじめて王子まで運ぶことになります。

 眠けが辛くて、どの作業をしていてもうとうとしてしまい、とくに彩色は筆を持ったままこっくりしてしまい危なかったです。とにかく早くお納めして帰宅して銭湯へ行って身体を温めて寝たいです。

羽子板市 ありがとうございました。

2022-12-19 19:27:26 | 日々

 本日羽子板市の最終日。昨日のやりかけの玉兎5体仕上げて、今朝通院の帰りに吉徳さんの露店にお願いしてました。その後どうなったかわかりませんけれど、お越しいただいたお客様、お買い求めくださったお客様、吉徳のみなさんありがとうございました。今戸人形のゆかり観音様境内で並べていただける機会がまたあったら嬉しいです。

 ほーっとしているものの、次に迫る王子装束稲荷、大晦日「狐の行列」に関わる狐の今戸人形づくりに移行しいていきます。

ぶら人形と狐の土めんこ(羽子板市2日目)

2022-12-18 21:06:53 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昨日羽子板市の初日お納めにうっかり忘れていた「ぶら人形」。たったひとつですが今日吉徳さんにお願いしてきました。昨年の今頃このブログに製作を載せていたぶら人形から更に割型をとって縮小させたもので、計算上前回の大きさ(本体の)の81パーセントになっています。たったひとつですが置いていただきました。

 昨年と違うのは、手足を別づけしていません。
前回にも記しましたが、ぶら人形は市松人形のような抱き人形の一種で、豆市松人形として練もの(桐塑製)で成形され描き眼、着せ替えの安価な着物と共に小さな化粧箱に入れて売られているのが最近までありました。
 但し、都内の近世遺跡からの出土品にあまた含まれる素焼きのぶら人形の本体や手足のパーツは大小さまざまあるものの、本体と手足が連結された状態で残っているものは確認されていません。
 昨年は手足の連結は布の中でも安価だったのではないかと空想して古い麻布を晒した上、蘇芳(すおう)の煮出し汁で染めたもので繋ぎました。今回のサイズいずれ手足の連結を考えていますが今回は本体のみの仕上げで飾る取り扱いしやすく、またたったひとつ画像でみたことのある手足のなもの(戦前の古い収集家も手元にあったといわれる。)のイメージにしました。
 顔の彩色については、出土の遺物のなかで顔の描かれた跡の残るものの表情をお手本にしています。
 
 今日は日が暮れてから到着しました。兎ものの人形は月見兎も含めて全てお求めいただいたそうで。もうないとのことで、家に玉兎の数体やり途中のが若干あるので彩色を済ませ、明日午前中の用事が済んだらお持ちできるかどうかと思います。

 追伸 就寝前にやりかけだった玉兎に手を入れて仕上げました。
現在のところ兎の干支ものはこれでおしまいです。明日午前中に所要が済み次第浅草に寄って吉徳さんにお願いしようと思います。正午までにはたどり着けると思いますのでよろしければお立ち寄りくださ
い。

羽子板市一日目(直接のお納め)

2022-12-18 00:36:55 | 日々

 昨日体を崩して寝込んでしまい、その分を今日お運びすることで、昨夜欲が出てもっとお持ちできるものを、とオールナイトがんばりました。今朝出かける前に連絡をしたところ、直接観音様へでもよい、ということで電車で上野まわりで運びました。確か開始は9時なのでぎりぎり2時間経過のところで到着。既にかなりの人出。露店の横で荷物を解いてお渡ししました。お話によれば、開場後に何人かのお客様が拙作のをお求めくださって、もう無いのあるとかで本日お持ちした分から既に到着待ちだったとか。
 子抱き兎が案外好評だったみたいです。ゆうべひとつだけ塗っておいた色違いの群青の袖なしのも即お求めいただきました。「新作ですか?」というお問い合わせもいただいたのですが、ひと回り前から作っていたもので、私の創作ではなくて最後の生粋の今戸人形師であった 尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)のお作りになられた人形をお手本に起こしたものである由お伝えしました。


 またかなりのお客様からお声がけいただきうれしかったです。

吉徳のみなさんには毎度ご迷惑おかけして申し訳なく思っていたのですが快くお話いただいて安心しました。
店先で談笑すること小一時間、朝ごはん服薬忘れていたのを思い出し、ご挨拶してまっすぐ帰宅。ご飯と薬を済ませて床入り泥のように寝入りました。

浅草納めの歳の市 羽子板市(丸〆猫お求めの方へ)

2022-12-16 21:11:46 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 明日12月17日から3日間の開催予定です。
当ブログの前の記事で今回並べて頂く予定の製作中の人形の画像を貼り付けていました。画像内の人形については昨日お納めしてきましたが、画像にないもの、特に丸〆猫(まるしめのねこ)につきましては本日中にお納めの予定でしたが、このところの疲れや深夜早朝底冷えの影響?のためか体調不良のため本日お納めできませんでした。明日お納めする予定です。そのため羽子板市の吉徳さんの露店店頭に並ぶのは遅れるかと思われます。丸〆猫につきましてはご迷惑おかけしますがご了承お願いいたします。🙇‍♂
よろしくお願いいたします。

 17日朝、できたての追加分を撮影しましたのでご参考まで。丸〆猫ですが嘉永安政風型と本丸〆猫と小判猫は出来ましたが、昭和戦前風型はアルミ粉が見当たらず銀線を引くことができず残念。小の座と臥は間に合いませんでした。😿
画像上では今日お納め予定の種類をお見せするために並べているので同じものは実際複数あったりします。お納めに行ってから処理された上で露店に並ぶと思うので実際何時に
なるかはわかりません。一昨日の画像と併せてご覧いただけば、全部の種類はおわかりいただけるかと思います。


超パニック

2022-12-15 09:14:17 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 12月17日、18日、19日は恒例の浅草納めの観音様羽子板市。今年も浅草橋人形の吉徳さんのご出店があり、拙作のの人形も並べていただくことになっています。
 今戸人形の昔の大きな販路として観音様の境内が盛んであったこと。また招き猫最古の丸〆猫の発祥の地として観音様境内が舞台になっているなど、昔の今戸人形にあこがれて人形を作っている自分としては実際観音様のお膝元に並べていただけるのはこの上ない喜びです。さらにはかつて今戸人形を取扱われられていた吉徳さんにお世話いただけるのもありがたいこと。
 1年を通しての自分のサイクルのなかでも一番大切なものです。
 だから準備万端整えて取り組みたいですが、このところ思うように支度にかかれなかったため、現時点ではmaxな状態とはいえませんが、今できているものをはじめ少しずつ お渡しさせてもらうようお願いしています。昨夜も一昨夜もノンストップで作業していました。
 今日とりあえずお納め行き、帰宅してからまたふんばりたいと思います。

日本民藝館展 2022 より

2022-12-13 23:44:29 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 時系列でいうと民藝館展は既に公開期間中なのですが、毎年この時期は作るものが二重三重、、、と積みあがっている一年でいちばんハードな時期で今年はまだ民藝館へ足を踏み入れていません。画像は先立って表彰式や講評会があった折にべにや民芸店さんから撮影していただいた画像を使わせていただいています。なので自分の出品作品が会場内のどの辺りに展示されているのかはまだ把握できていませんが貼らせていただきます。
画像一枚目は「餅つき兎」(立姿)

画像二枚目は「玉兎」

画像三枚目は「天神」

画像四枚目は「丸〆猫」(嘉永安政風)

画像五枚目は「子抱き兎」

画像六枚目は「月見兎」

画像七枚目、向かって右は「装束稲荷の招き狐」(向かって左は琉球張り子 豊永盛人さんの作)

画像八枚目、向かって左は「猫抱きおかめ」(向かって右は花巻人形?を意識された方?不勉強ですみません。)

画像九枚目、向かって左は「みみずく」(向かって右は花巻人形?の座猫?)

画像十枚目は「左招き猫・明治風・小)

画像十一枚目は「犬」
手元にある画像は以上なのですが、出品した作品は14点ですべて選に入れていただいたということなので、会場内のどこかに展示されているようです。「鉄砲狐」と「丸〆狐」の残り2点です。

 まだ急ぎ仕上げてお納めすべきものがありすぐに出かけることができませんが、会期中には出かけて宝さがしのように自分で目で探してみたいと思います。





「わたしはどこでしょう?」(藤川智子画) 講談社

2022-12-07 01:34:31 | 街角


 過日 日本郷土玩具の会の中村浩訳さんからお電話で拙作の丸〆猫を描いて絵本にしてみたい作家さんがいるので紹介して良いか、というお話がありその後白黒コピーで丸〆猫のページが送られてきてOKをおかえした本が無事完成、出版されたらしく送られてきました。
 白黒コピーの部分だけだとちょっと趣意がわからなかったのですが郷土玩具をつかった「〃ものさがし」の学習だったのだとわかりました。なるほど。

 拙作の丸〆猫がまねきねこのサンプルとして提示され、次の見開きの絵の中から同じものをさがしましょう。ということなんですね。


 表紙に大きめに描かれている6つ、鯛車、犬(狆ころ)、こけし、福助人形、だるま、そしてまねきねこ、と同じものさがしをするようです。
 さがしながらこういう猫もいる、この子とこの子は似ている。この子はかわいいけどこの子が変な顔、、、みたいに絵を見比べながら色々な話に展開されていくのでしょうね。
それにしても描く作業は大変だったのだなと思い出されます。
 いきなり欲深な発送ですが、この絵本を読んだお子さんが修学旅行とか
で現地で実物に接して「あっ、これだ!」と買い求めてくてたらいいな。またその子供が読んで、、、。双子だったら、三つ子だったら、、、、。英語版もできて世界へ、、。
 うっしっし、、、、と妄想は膨らんでほくそ笑む私でした。

 ご出版おめでとうございます。