東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

天日干し

2016-06-18 10:11:07 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 

 強い日差しの中、何をするのでもすぐに汗びっしょりになり、一日に何度も洗濯機をまわす毎日です。洗濯といえば、水簸(すいひ)にかけた泥しょうを石膏鉢に流し込んで水気をとる工程で下に敷く「吸水ダスター」ですが、この季節カビやすいので毎日取り替えて、塩素系の殺菌剤に晒してから干すようにしています。左に見えるオレンジ色の布がそれ。

 鉄砲狐に招き猫、、、室内干しである程度乾いた人形を天日に晒してしっかり乾燥させます。型から抜き出したばかりの生の人形をいきなり天日に晒すとバリバリとひびが入ってしまうので、まずは室内干し、夜間の外気干しを経て段階的に乾燥させていくのが安全です。室内にはまだたくさんの狐や招き猫が天日を待っています。

 この季節毎日天気予報を気にしながら屋外に出し入れしているという感じです。水簸(すいひ)作業もこれからやろうと思います。

 

 

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再び土いじり

2016-06-12 00:49:55 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 

 つい先日まで彩色をしていたのですが、まだ塗り終わっていないものもありますが、また土モードになっています。年間を通してのレギュラーな納めに向けて準備しておかなければなりません。

 最初の画像は吸水鉢である程度まで固まった土を大きなタッパーで保存していたもの。まだブリッジにしていませんし練っていません。

 鉄砲狐は年間を通して数をこなさなければならないものなので暇をみてはマメに型抜きして貯めておかなければなりません。

 レギュラーなものを作り貯めながらも、かねがねやりたいと思っているものも山とあるので、早くやりたいと思いつつ、なかなかできていません。

現在ひとつ試作を起こしたところです。

同時進行で屋外で水簸(すいひ)も行っています。先立つ材料が品切れてしまうとお話にならないので、雨さえ降らなければ、少しずつでも泥を攪拌しています。

 個人の皆様お待たせしていますが、決して忘れているわけではありませんので、お時間お許しくださいませ。

 

 

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丸〆猫(まるしめのねこ)のいろいろ

2016-06-01 21:18:00 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 

 

 かねてよりこちらのHPや当ブログ上で不備だと思っていましたが、丸〆猫(まるしめのねこ)の現在までのレパートリーを一括してご紹介できている画像がなく、「丸〆猫が欲しいのですが、、」というメールやお手紙でのお問い合わせに対して「丸〆猫はいろいろありますが、どれをご希望でしょうか?」というご確認をいただくまでに大変ご不便をおかけしておりました。作ってもすぐ発送してしまったりで、手元に画像を揃えていませんでしたので、今回やっとのことで現在までの「丸〆猫」(まるしめのねこ)の名前と観た様子をご紹介させていただきます。これらの種類全て、かつて戦前以前に作られていた風に再現しているつもりです。

 まずは正面からの画像で合計8種類あります。向って左から右への順、後列から前列の順でご紹介いたします。

①丸〆猫(昭和戦前風型・朱色) 戦前からの郷土玩具関係の文献上で最も紹介されているパターンだと思います。「うなゐの友」に描かれている図にも   似ています。 高さ 約10.5㎝。

②丸〆猫(昭和戦前風型・緑) 調布市立博物館所蔵「故・加藤文成 氏コレクション」の配色を再現してみたもの。最後の生粋の今戸人形の作者であった 尾張屋・金沢春吉翁(明治元年~昭和19年)の作ではないかと思っています。眼の描き方に春吉翁の作に共通するものが見られるからです。耳を桃色で塗ってあるのが特徴的です。 高さ 約10.5㎝。 

③丸〆猫(昭和戦前風型・青) 我が家にあるものを手本に塗りました。 作っている本人が言うのも変ですが、昭和戦前風型の中でこれまでのところ、このパターンを希望される方が最も多いのが意外に感じています。画像の猫の目の描き方にについて申し上げておきたいのは、画像のは折衷式の眼でして、我が家にある実物の眼は上瞼のない、ポツンとした瞳で、②の眼をこちらの折衷したものです。また、背面の丸〆の部分は実際には群青で描かれているものを赤に置き換えてあります。 高さ 約10.5㎝。

以上①から③は形は同じで異なった彩色パターンを再現しました。

④丸〆猫(嘉永安政風) 都内の近世遺跡から出土した色のとれた素焼きの丸〆猫のモデリングを手本に再現したもので配色は江戸後期作と思われる伝世品の今戸の「座猫」の彩色パターンをもとに塗っています。よだれかけ縁の黄色は植物の煮出し汁のひとつ「きはだ」(黄柏)を煮出した汁を重ね塗りして発色させています。 よだれかけを「紫土べんがら」で塗るパターンもやっています。高さ 約10.4㎝。

⑤本丸〆猫 やはり都内の近世遺跡から出土した色のとれた遺物の背面の片割れを手本にモデリングしてあります。配色に関しては木版画に描かれている配色を手本に塗り分けを参考にしています。背面に「本丸〆」の陽刻があり、嘉永5年以降浅草寺境内三社権現鳥居前にて鬻がれ大流行した中で、複数販売者が本家争いの様相を示していた名残だと思います。 グレープカルピスの包装紙みたいなよだれかけの縁は④同様、植物の煮出しのひとつ「きはだ」(黄柏)の煮出し汁を重ね塗りして発色させています。 高さ 約10㎝。

前列左より

⑥丸〆小判猫 今戸人形最後の生粋の人形師であった 尾張屋・金沢春吉翁による作をお手本として再現しました。 高さ 約5.5㎝。

⑦丸〆猫(小・臥) 今戸人形最後の生粋の人形師であった 尾張屋・金沢春吉翁による作をお手本として再現しました。 高さ 約3.5㎝。

⑧丸〆猫(小・座) 今戸人形最後の生粋の人形師であった 尾張屋・金沢春吉翁による作をお手本として再現しました。 高さ 約4.4㎝。

※⑦と⑧については本来2体で対であったと記されています。また配色は幾通りかのパターンを確認していますが、おおまかによだれかけが緑のものと「紫土べんがら」風のものとに塗っています。

 

 以上これまで手がけているところの丸〆猫の紹介でした。

 

 

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