東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

一文雛

2022-01-30 03:53:06 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 毎年この時期は2月の催事向けに一文雛を作ってお送りすることになっていて、パニックになっています。先方から頼まれたのは、年の瀬以前だったので、普通なら十分間に合うはずが、昨年中の納品の山を片付けて、これからというときに、女雛の割型が行方不明でいくら捜してもみつからず、男雛は素焼きまで運んだのに、やっとみつかったのが今月20日頃。いそいで抜いて、乾かして素焼きできたのが先週。今彩色を急いでいます。
 とはいえ女雛の衣部分には植物の煮出し汁での重ね塗なので、キハダの汁で黄色くさせるのに8回くらい乾かしては重ね、画像のふたつはキハダの上から蘇芳(すおう)の煮出し汁を3回重ねたところです。赤みを出すまでさらに重ねていきます。
 
 同時に玉台の繧繝(うんげん)模様をつけています。

寒中水簸(すいひ)と吸水鉢

2022-01-16 16:33:13 | 街角

 年明けの3日に今年はじめての水簸作業をして、ゴム手袋越しにも手が痺れて動きが麻痺するような感覚でした。

 その以来、型抜き成形と素焼きの窯入れ窯出し作業をしていましたが、3月末までの作業の見通しでは、かなりの量の土が必要になり、途中で足りなくなる心配があるので、今のうちから材料の支度をすべく、今日再度、水簸をしました。前回に比べると、今日は水温が温めなのかあまり痺れませんでした。

 バケツに寝かせた泥しょうの沈殿を待って、上澄みね水を取り除いたスペースに次の泥を篩にかけ、沈殿で濃いめになった土を次のバケツに移し、そのあと石膏の吸水鉢で水を取り除いてから練って、使える固さにしていきます。


寒中水簸(すいひ)

2022-01-03 14:43:19 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 新年3日目。昨日作業着屋で屋外作業用のスウェットなるものを買ってきてその上に重ね着して玄関前での水いじり。 
 寒中水泳ならぬ寒中水簸です。重装備なので身体は寒くありません。
 大晦日に空にした第2沈殿バケツに第1バケツから上澄みを除いて沈殿させていた泥しょうを移しました。
 空になった第1バケツに撹拌用のバケツから篩にかけ、不純物を取り除きながら溶かした土を流し込みます。ここで厚手のゴム長手袋をして手を水に入れて撹拌しますが、冷たさがゴム越しに感じられ、痺れて指が動きにくくなる感覚です。
 画像向かって右が撹拌用のバケツ。左が第1沈殿バケツ。作業中は手袋をして泥だらけですからカメラをいじることができず、バケツが満タンになって、手袋を外したところで撮影しました。作業が終わればバケツに蓋をして寝かせますが、2日3日すると、左のバケツの沈殿が進み、透明な上澄みを取り除くことができ、空いた空間に撹拌した溶かした土を加えて再びちんでんを待つ繰り返しです。
 とりあえず吸水鉢の中身は水を抜いていてある程度固くなれば練ってから寝かせてから使うことができるうえ、沈殿バケツの中身も上澄みを除きながら濃度を高めてから吸水鉢に移す循環なので、今日の作業で当分安心です。

私のサイトへのリンク(WEB開催 北区伝統工芸展)

2022-01-02 16:22:39 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 年が開けました。今年こそおだやかで健やかな一年でありますよう、皆様にお祈りいたします。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 年が開け、昨日作業をはじめましたが、昨年の続きの型抜き成形でした。使える粘土が残り少なくなっているので水簸(すいひ)の作業をしなければなりませんが、折からの厳しい寒さのなか、無防備に外気の中での作業で体調を壊して、入院になるのも心配なので、防寒対策を支度しているところです。
 
 昨年暮れからWEB開催の「北区伝統工芸展」については既にこのブログでお知らせしていますが、当の本人が自分のサイトに辿り着くのも覚束ない感じだったので、リンクを貼らせていだきま、す。
 お時間ありましたらお寄りください。