東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

思い出人形展

2016-09-28 23:19:02 | 日々

 昨日今日と明治神宮へ行っていました。

今週末はもう10月。日曜日10月2日は明治神宮の「人形感謝祭」です。長年生活を共にした大切な人形に感謝しながらお別れする日です。それに伴って、あさって9月30日(金)より人形感謝祭当日まで神宮神殿の東側にある社務所1Fにて例年とおり「思い出人形展」が開催されます。午前9時~午後4時。(入場無料です)

 毎年ブログでもご紹介していますが、この展示は「人形感謝祭」が始まった年から昨年まで、神宮へお別れに持って来られた人形たちの中で、資料的な価値のあるものをお祓いのあと、神宮宝物殿となりの倉庫で保存されてきているもので構成される展示会です。私も毎年この展示の準備や片付け、「人形感謝祭」当日の資料選定や収納などの作業をお手伝いさせてもらっています。

 日本人と人形とのつながりといいますか付き合い方というのは、独特だと言われているようですが、多くの場合、顔や体のあるものというものは一緒に遊んだり、過ごしているうちに家族兄弟のように親しく、情の湧いてくるもので、一生一緒でいられることが理想ですが、人生の中の節目でどうしてもお別れしなければならない機会があったりします。そのとき顔のついたお人形でもぬいぐるみでもロボットのような姿のものでも、簡単に「ゴミ」として捨てることには抵抗があると思います。そうしてお寺様だと「人形供養」、神社だと「感謝際」という形で最後のお別れをして、神職の方のお祓いを受けて、穢れや魂を抜いて、さよならするという感じでしょうか。毎年本殿の回廊に集まった人形たちと名残を惜しんで、記念写真を撮っていらっしゃるご家族の姿を目にします。そういう中から資料として保存されているお人形が、ここで展示されています。ひとくちに人形といっても古今東西幅が広いですね。お雛様や五月の節句飾りから抱き人形、縫いぐるみ、その時代時代の流行のキャラクターやヒーロー、また作家や名工による作品、郷土玩具にこけし、世界の風俗人形までさまざまです。先日倉庫から出して虫干し、選定された人形を、昨日今日で、ここの会場に展示作業をしました。

 さまざまなものが並んでいますが、きっと、「こういうの家もにあった」とか「持っていた」とか懐かしい人形に出会えるのではないかと思います。

 現在神宮本殿の回廊のメンテナンス中のため本殿への通路が通常とは異なるそうですが、ここの展示会場はその迂回通路脇にありますので、近くにお出かけの方、神宮へのお参りの方、お寄りになられてはいかがでしょうか。

明治神宮「人形感謝祭」のサイトへ→


土もらい

2016-09-24 12:50:35 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 雨の日が続いていましたが、今日午前中は辛うじて降っていなかったので、近所の小学校の工事現場へ粘土をもらいに行きました。6月頃工事のの様子を見て気になっていたので区役所の担当部署の方にお願いをしていて土を掘って山になるような時期になったら粘土だけもらえないかお願いしていました。先の「みそろぎ人形展」の2週間前頃、ご親切にも土がある、というご連絡をいただいたのですが、生憎人形展への準備でパニックの最中だったので、準備が済んでから改めてお願いできないかお願いしていました。そして数日前、区役所のご担当の方から現場の方へお話していただいてお許しをいただきました。およそひと月くらいは現状がキープされていそうなので、毎回連絡をしてからお邪魔するということでお願いしています。ここは隅田川から数十メートルくらいのところ(100は離れていないのではないでしょうか)楽しみです。

 今日は連日の雨のあとなのでたっぷり水を含んだ粘土がチーズケーキみたいな感触でほくほくと拾いました。でも湿気のせいかそんなに動き回ったほどでもないのにバケツから水をかぶったように汗びっしょりになりました。現場で作業される方々の大変さのほんのひとかけらにすぎませんが大変だなあと思いました。またもらいに行こうと思います。


新橋烏森

2016-09-24 12:38:58 | 日々

 昨夜は学生時代の友人と焼き鳥を食べに行きました。この界隈ってあんまり呑み屋さんとかご縁がないですが、焼き鳥屋さんの「鶏繁」さんへは何度か行ったことがあります。今回ははじめてのお店でした。ここは基本セット注文なんですね。セットの焼き物をひととおり食べるまでは飲み物は注文できますが、食べ終わってもっと他の食べ物を、、というところで、後から待っているお客さんのためにおしまいになるというシステムみたいで、明朗会計、お客様すべてに回転させるという意味では親切かもしれません。「肉だんご」おいしかったです。

すぐそばに数十年経っているような建物の壁面。オリエンタルで楽しいモザイクを発見しました。


彼岸の入り

2016-09-19 14:23:50 | 日々

 「みそろぎ人形展」の準備や明治神宮のお手伝いなどで忙しくしていたらあっという間に彼岸の入りです。例によって尾張屋春吉翁(江戸から続いた最後の生粋の今戸焼の土人形の作者であり名人。明治元年~昭和19年)のご墓所のお参りに今戸まで行ってきました。上の画像はお寺さんの境内にある井戸です。今年の夏も暑くて湿気が高かったせいか墓石をきれいにしてお花と線香をお供えしてきました。掃除しながら気が付いたのは春吉翁のお孫さんだった武佑さんの奥様が逝くなられていたこと。春吉翁のご命日にも春のお彼岸にもお参りに来たのですが見落としていたのか、気が付いたのは今日はじめてです。奥様のご住所宛てには時折お便りやご挨拶していたつもりですが、おそらく入院などされて他所にいらしたのか、連絡が十分にとれなかったせいもあります。気持ちとして親方様のように感じて、いつもご恩返しできないかと思っていたのですが、、。せめてもは、ご生前お困りになられていた江戸東京博物館の学芸員の不正のことで、ご体調のこともあり、代わりに伝えましょうと動いたこと。その後の展開についてはタイムリーな豊洲市場の問題が話題になっているのと同様都の内輪で闇に葬られてしまったのではと不思議な気持ち、、。豊洲市場の件だけではなくていろいろなところに悪いことする職員っているんですよね(それも夫婦揃って、、、、、、、。)→→→ひどい話

 行き帰りの山谷堀には彼岸花が、、、人が忘れていても花はちゃんと彼岸に咲いているってすごいですね。

 地下鉄の駅までの途中、三社さま境内にある被官さま(被官稲荷神社)に立ち寄って、、。近いうちに狐をお納めしなければなりません。

 お昼前の浅草、これから人ごみのピークを迎えるのをよそにそそくさと家路につきました。


みそろぎ人形展 My Booth

2016-09-15 23:30:00 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昨日から始まった「みそろぎ人形展」。二日間明治神宮のお手伝いに行っていたので、開場後ははじめてです。搬入設営のときデジカメをうっかり忘れてしまったので、展示完成直後の画像を撮ることができなかったので、今日明治神宮の帰りに寄って画像に撮ってきました。展示販売中の人形で既にお買い求めいただいた種類もありました。ありがとうございます。遠方のみなさんにも御覧いただきたくていくつか私のブースを撮影しましたので御覧ください。

 

 来週の火曜日までやっています。最終日は16時でおしまいですが、それまではAM9:00からPM9:00までやっています。会場の案内の方から伺ったのですが、「吉田氏はいつ会場にいるか」とのお問い合わせを数件いただいたそうです。おしゃれな会場に挙動不審なおっさんがウロウロしているのも妙なので毎日とはいえません。日曜日の午後にでも会場へ伺いたいとお伝えしました。でも午後全部というのも大変なのでとりあえずPM1:00から3:00くらいまでは会場内かオアゾのどこかにいるようにします。お呼びでないかもしれませんが御用があればお呼びください。

         

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神宮の杜

2016-09-15 19:32:29 | 日々

 火曜日の夜みそろぎ人形展の搬入と設営作業を済ませた後、翌水曜日と本日木曜日は毎年10月始めに執り行われる、明治神宮の「人形感謝祭」と「思い出人形展」のお手伝いに伺いました。思い出人形展に展示される人形選びとか展示前の虫干しなどの作業です。宝物殿そばの収蔵庫に保管してある人形類ををダンボール箱から抜き出し虫干ししたり今回の展示物を選別する作業でしした。校倉作りの宝物殿の床下で作業していました。神宮の杜の中の時間の流れは東京にいながら別世界のようで鳥の声虫の音、そして草や木々の香りに包まれて日常生活から解放されたようなありがたさです。ただ昨日今日は蒸し暑くて、タオルで拭ってもひっきりなしに汗が噴き出すくらい暑かったですね。

 お昼を食べに皆さんと近くへ食事へ行くのも森を通って草原を通り過ぎたりで、何とも贅沢な気分でした。この夏、日をまたいで遠くに出かけるような機会もなかったので昨日今日とバカンスのような開放感を味わえたような気がします。作業を終えて神宮の外に出ればいつものような人ごみや電車や車の音。本当に不思議な感覚でした。


干支の酉(鶏)づくり②

2016-09-13 06:18:05 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 先日型抜きしておいたひとまわり前に起こしたにわとりを素焼きして塗ってみました。ぴいぴいのほうはほぼ12年前と同じ配色。赤部分は前回はスカーレット染料で塗ったのですが始末に悪いので今回は泥絵の具の赤朱でやってみました。それと前回はもっと豪華に見えるよう群青色で松葉を置いたのですが、さっぱりしていたほうがよいかと思って今回描いていません。目は金と水色と両方ありますがどっちがいいでしょうか。

 組ものの鶏のほうは前回はベンガラ(酸化鉄)に胡粉を混ぜた鈍い桃色風な地色で塗ったのですが、今回はぴいぴいみたいに白地をキラ(雲母)で塗ってパール風にしてみました。配色としてこういう古い例があるというわけではないのですがどうでしょうか。

 今後ほかにも型を起こしたいと思ってますが、とりあえず既成の型で塗ってみました。

 

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今戸焼の福助

2016-09-13 05:40:24 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 数多くの古典的な今戸人形の中でも落語のネタにまでなっている定番の福助とお福。土いじりをはじめてはや二十数年になりますが、やっと漕ぎつけたという思いがあります。結構以前から手がけていたとはいえ、モデリングに紆余曲折があって、途中で長らく足踏み状態だったりで、また夫婦の組み物なので揃えなければならないことなど時間がかかりました。画像のように「両手を膝に」ポーズが基本ですが、扇を持ったり宝珠を持ったりとか大小いろいろなバリエーションがあるので今後そうしたものもやってみたいと思います。配色は天保年間以来の定番です。実際の伝世のものには色違いもありますが、画像のような配色が多いです。

 お福の打掛に模様ですが、一番多いのは目玉焼のような形の菊模様なんですが、今回は姫小松風な模様のほうでやってみました。もう少し小さい型であれば群青色に「まがい砂子」(真鍮粉)を蒔くだけのもあります。

 今戸焼の福助は肌色に塗るのがほとんどですね。一文人形サイズのものだと白い顔もあるような気がしますが、、。福助のほうの袖に模様を描き込んであるパターンはあまり観たことがないです。ベンガラ(酸化鉄)の袴にお正月飾りの「繭玉」を描いたのがありますね。袖に格子柄を描いたのは一度見ました。そういうのも今後やってみたいと思います。

 

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