斑(ぶち)入れ 2020-04-30 23:00:32 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川) 人にもよるかもしれませんが、彩色していく色の順番は基本的には淡い色から重い色の順で塗り重ねていくのは版画の多色刷りと同じだと思います。 うちではスペースがひどく狭いので塗り上がった人形は乾き次第包んで他に収納して場所を空け、他の人形たちのための場所にしていきます。 猫類、犬類とも最後に斑を入れて仕上げます。あとは乾かしながら色の置き忘れなどないか確認します。 人によっては「画龍点晴」式に最後に瞳を入れるそうですが自分の場合、顔だけは最初に済ませてから他の部分に進めています。
赤鍾馗(朱鍾馗) 2020-04-25 13:04:10 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川) 先の正月過ぎ頃、いくつかの人形(日頃あまりお呼びのかからなかったものなど)のリクエストをいただき割型を探していました。 そうこうしているうち、確定申告も超えていまだ割型がみつからない中、「赤鍾馗」だけは以前素焼きしてあったものがひとつだけあり、他の人形といっしよに塗っていたのですが、「べんがら」や「まがい金泥」や「銀」を使うサイクルがなかなかまわってこなかったため、進行が滞っていたのでした。 そうこうしているうち、4月も末。ふと「ままよ、あと数日で五月、端午の節句だからそれにまにあわせなきれば際を外してしまい申し訳ない、。」「南無三、急ぎ仕上げねば…」と塗り上げたところです。 よくよく考えれば、端午の節句で邪気を祓ってくれる鍾馗様であり、また赤く(朱色)に塗られた「赤もの」人形なので、病除けでもあり、今の世上の不安に対して救いの人形でもあるのだな、と今さらながら思っているところです。
窯出し 2020-04-23 21:42:16 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川) 今回は余裕をもって自然冷却させて炉内が50℃以下になってから蓋を開け、そのまま冷やしたので、素手で取り出せました。 今回のは正月明けに受けていた催事向けのものと、型の縮小のための割型が中心です。 窯の外が混み合って置き場がないので炉内の底にある火入れは、まだ取り出せません、
王子 扇屋の鍋焼き玉子 2020-04-22 12:12:11 | おいしいもの かねてから一度は食べてみたいと思っていた 王子 扇屋の鍋焼き玉子、自分へのご褒美として昨日はじめて口にすることができました。 厚焼き玉子に比べると、手間や時間がかかるようて、最低3日前に予約を入れて頼むものなのですが、飛鳥山の花見の時期にかぶさっていたため、その間予約は受けられないと言われていたので、やっと先週頼むことができました。 切り出して小皿に分け、晩ごはんのおともに…。 切り出した形がケーキのようですが、食べてみると玉子焼ではあるけれど、焼きプリンのような感じ。 独特な味。ついている焦げ目がカラメルソースのような味わいです。落語「王子の狐」に出てくるのがこの「鍋焼き」なんだ、と感慨ひとしおでした。 コロナ騒ぎで自分にとって特に辛いのは回転寿司屋に行くのが怖いということで、辛いですがせめて近所の名物で口福感を味わうひとときです。
窯入れ 2020-04-21 13:11:05 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川) 先月中型抜きして乾燥させておいた人形を素焼きするため窯入れしています。 今回も火入れがあるので小さな人形や割型は火入れの中に詰めてスペースを稼いでいます。 支柱の上に棚板を置いて2段目にも詰めていきます。黒っぽい土は掘ってきた地元東京の土。クリーム色のは割型のために買ってきた土です。 蓋を半開きにして素焼きの運転を始めました。炉内が500℃になるのを待って蓋を閉めます。
彩色 2020-04-18 02:30:11 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川) コロナの影響でイベント、催事が中止、延期の中で、毎回出品させていただいている信州中野のひな市も延期という知らせがありました。 とりあえず型抜きから素焼き、彩色まで自分の体が動けるうちに進めておきたいですし、型も起しておきたいと思いつつ日々を送っています。 昨年、100均で便利な蓋付き収納カゴが登場したので地塗りから彩色までの作業が自分にとって楽になりました。 蓋をして重ねることができ、安定しているので中の人形同士がぶつかって色移りしたりきずがついてやり直すことが少なくなりました。 種類ごとに分けて収納して鍋で湯煎にかけて溶いた泥絵の具の出番でカゴから出しては塗って戻します。 収納はよくなったのですが、蓋をして積み上げてしまうと同じ形のカゴだらけなので、見つけ出すのに混乱します。 そんなわけで側面に仮にテーピングして中身をメモっておくことにしました。 当たり前のことですが、狭いスペースで作業しているので、ものの逃げ場がないのが面倒です。