東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

窯出し→やすりがけ→地塗り

2021-03-29 00:51:45 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 先の熊金は現在彩色途中。そして遅れて素焼きを済ませたもののうち、節句つながりのもの最優先に地塗りまで進めています。面取り一刀彫風の虎は最後の生粋の今戸人形師であった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)がお作りになられたものをお手本にひとまわり前の干支で起こした型。お腹の下だけ地塗りしておいて、これから尻尾を取り付けてから全体を塗ります。
 

久しぶりの彩色

2021-03-26 01:40:55 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 前回色を塗っていたのはひと月以上前だったか、仙台向けのお雛様や招き猫、ひねり鳩だったか、初午向けの狐だったか? 
 その後確定申告のパニックあり、それが済んでから、新たな原型を起こす作業と長いスパンを考えて従来の割型から型抜きを繰り返していたような感じです。今再び塗り始めているのはべにや民藝店さんからたのまれている熊金。他に五月の節句向けの虎加藤や臥虎、虎などもお作りすることになってぃますが、虎類は次の窯入れ待ちなので、まずは熊金最優先に進めています。

 天神は従来の割型のものですが、袍をキハダ、台を蘇芳(すおう)で塗るパターンは民藝館展にも出品させてもらっていますが、蘇芳を袍に塗ってみたくて試しに塗っています。
 あんまり久しぶりなので、乳鉢や棒をどこにしまい込んでしまったのか慌てています。

はじめての布染め(蘇芳)

2021-03-20 02:35:23 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 ダイロンとか合成の染料で布を染めたことはありますが、植物の煮出しで布を染めるのははじめてです。ただし、キハダ(黃柏)や蘇芳の煮出し汁で土人形の彩色をするのはこれまで試してきました。
 以前から一度ためしてみたかったことの支度のひとつとして木綿か麻布を染めて使用できないかと思っていたところ、先ごろ古びて燻しガッコのように煮しめたような色の麻布片が手に入ったのではじめキッチンハイターの水で3日くらい、それをすすいで一旦干して、別の洗濯用漂白剤に3日さらして、水洗いして混ぜながら干すと真っ白とまでいかないものの、薄い象牙色?いわゆる麻の生糸に近い色になったので、蘇芳で染めてみています。技法書とかで予習しておらず、自己流でどうなるかわかりませんが、実際の成り行きをみているところ。
 
 確か、一度煮出し汁で染めて水に晒してから干して、また繰り返し染めるのではないかとおもいましたが、今は、すすがずに干して乾いたらまた染めるということをしてある程度色がついてからすすぐとどうなるか?ハンガーで干しているのは3回染めと乾燥を繰り返している麻の古布です。

彼岸の入り

2021-03-17 20:00:32 | 日々

 今日は彼岸の入り。最後の生粋の今戸人形師だった尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)のご墓所にお参りに出かけてきました。
 春らしくおだやかな天気で桜なども種類によっては花開いて、こぶしや木蓮、地面にはスイセンなども盛りでした。汲み上げた井戸水も手にやさしく、快く掃除ができました。お花やシキミをお供えしてお線香をあげて、手を合わせて失礼してきました。

窯だし

2021-03-13 10:20:48 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 炉内が500℃に達したところで蓋を閉め、最高800℃まで焼き上げたものは急冷など
せず、蓋したまま自然に冷めるのを待ちます。今朝炉内温度計を覗くと100℃以下の78℃までさがっていたので蓋を開けて冷ましました。

 昨年暮れの大急ぎで少量でも小回り効くよう焼いていたのに較べて完全な満杯とはいえませんがそれなりの嵩です。
 でも長期的に見たノルマの目標ばまだ遙かに遠いので、これから型抜きを再度していきます。

素焼き中

2021-03-12 04:53:02 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 ただいま素焼き中で張り付いています。今日の段階で乾燥しているもの全て炉内に詰めて、久しぶりにぎっしりの状態で稼働させています。炉内が500℃になるまでは窯の蓋を半開きにして水分を逃さないと炉内が傷むといわれているので、すぐそばで番をして、500℃に達したら蓋をして開放されます。
 
 待っている間、ちょっとお馬鹿?なこと?をしています。バレたら恥ずかしい(・_・;)

乾燥(陰干し)

2021-03-08 14:30:06 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 型から抜き出してバリを取って、なめして乾燥の繰り返し。ノルマ数は未だ遠いのだけれど、やりかけの原型たちも、早く仕上げて割型をとって早く人形にしてあげたいという思いと悩ましい気持ち。