東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

今戸人形「おかめの立ち姿」(江戸時代後期?)

2010-11-17 23:18:30 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010954 画像のお人形は少し時代が遡った今戸焼の土人形だと思います。

というのも群青色が使われていないので、配色としては群青色は使われるようになった天保年間のものより前の配色と考えてよいかと思います。

しかし、お人形の配色にはその時どきにある絵具の都合で左右されることもあるかもしれないので群青が使われていないからといってまだ群青色のなかった時代のものだと断定もできないような気がします。

このお人形の型は他の土人形産地にも見られるものではないでしょうか?

眼点はもとの持ち主がいたずらで描き加えたものではないかと思います。もともと一筆の眼だったような。実物の顔をいじる勇気がないので下手くそですが、画像をいじってみました。

2007_0101_000000p1010954a


今戸人形「猫抱きおかめ」(尾張屋春吉翁 作)

2010-11-17 22:53:08 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010942 画像は最後の生粋の今戸人形師といわれた尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のお作りになられた今戸焼の土人形です。

このお人形を「猫抱きお福」と呼んでいる人もあるので気になっているのですが、頭髪は髷を結っているのです。しかしモヤモヤのほうはまだすっきりしていないので、人形そのものについて書いてみたいと思います。

このお人形はおかめ(お福?)の本体と猫を別々の型で抜き出して、ふたつのパーツを貼り合わせて作られています。また尾張屋さんの作で同じポーズでいて抱いているのが猫ではなくて大きな松茸のものも存在します。

松茸抱きであれば、いかにも花柳界好みで、お酉さまや歳の市で鬻がれていそうな気もしますが、実際のところどうであったかはわかりません。

この今戸焼の猫抱きの人形と同じ構図のものが名古屋でも作られていたようですが、有坂与太郎によると、今戸からの影響を受けて作られたような事が書かれていたと思います。

しかしまた、この尾張屋さんのお人形よりひとまわり大きな同じ構図のものも存在していて、伏見人形だというのを聞いたことがあります。とすれば、この型は伏見人形がオリジナルでそれからの抜き型で今戸で作られていたということなのでしょうか。

おわかりの方がしらしたらお教えいただきたく思っています。

 

 

 

 

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今戸人形「おかめ立ち姿」(尾張屋春吉翁 作)とおかめとお福の謎

2010-11-17 22:15:58 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010952 画像は最後の生粋の今戸人形師といわれた尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)による今戸焼の土人形です。

裲襠をまとって褄をとった立ち姿です。

今年はお酉さまの「とりのまち」は二の酉までで、三の酉はないようです。ということはこの冬は火事が少ないということになりますか?安穏な冬だといいですね。

お酉さまの熊手といえば「おかめ」の面がつきもの。尾張屋さんの懐古談によれば、「とりのまち」や歳の市などに向けて、昔は恵比寿大黒の土人形のほか、「金松」という不真面目なものを作って出していた、とありますが、この実物を私はまだ確認していません。花柳界などの客寄せの縁起物だということから、おそらくちょっと卑猥な姿のものであったろうという想像はできるのですが、、、。

今戸焼のおかめといえば一番にイメージされるのが「火入れ」だと思います。これは以前とりあげました。お酉さまと直接関係があるかどうかは別として。

今戸焼に限らす、「おかめ」といわれる人形と「お福」とよばれる人形が存在します。どちらも下膨れの顔に低い鼻で愛嬌のあるお顔です。そのキャラクターの違いについて気になっています。

漠然とした私の先入観でいうと、おかめ(阿亀・お亀とも)はおさげの髪型で、官女のような袴姿をしていることが多い?おかめは御神楽などに「ひょっとこ」と一緒に登場する。「おかめそば」や「おかめ納豆」「おかめ笹」「おかめインコ」がある。

「お福」は髷を結っている。角隠しをしているのもある。羽織や裲襠をまとった姿というイメージ。福助と一緒のカップルというイメージ。京都の生八橋のキャラクターになっている。伊勢の福餅のパッケージには「おかめ」のお面が描かれているのが不思議???。

念のため辞書をひもといてみると、「おかめ」も「お福」も「お多福」の意味と出てくる。wikipediaには

おかめ(お亀、阿亀)は鼻が低く頬が丸く張り出した女性の顔、あるいはその仮面。頬の張り出した形が瓶に似ているから名付けられたとされる。おたふく(お多福)ともいう。

面は里神楽などで道化役の女性として使われることもあり男性の面であるひょっとこと対に用いられることも多い。 またお多福ともいうように福が多いということから縁起がよいとされ浅草などの酉の市の熊手の飾りなどに使われるようになった。

本来古代においては太った福々しい体躯の女性は災厄の魔よけになると信じられ、ある種の「美人」を意味したとされる。だが上記縁起物での「売れ残り」の意味、あるいは時代とともにかわる美意識の変化とともに不美人をさす蔑称としても使われるようになった。

滑稽な面の起源は日本神話の女性アメノウズメといわれているが、おかめの名は室町時代巫女の名前からという説もある。お多福は前記の福が多いという説と頬が丸くふくらんだ様から魚の河豚が元という説もある。

京都の千本釈迦堂(大報恩寺)には本堂を建てた大工の棟梁を助けたうえ命を絶った妻のおかめの伝説がある。そのため京都で棟上げ式を行うときおかめの面を御幣に付ける習慣がある。

建築土木の現場では、土や砂利、コンクリートなどを掻き寄せたり、敷き均すための用具。「鋤簾」のことを阿亀と称して呼ぶ。

とあります。「おかめ」と「お福」の違いについては辞書の上ではだいたい同じということなのでしょうか。でもまだ釈然としないものが、、、。そんなわけでモヤモヤとしているところです。

 

 

 

 

 

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