東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

十五夜さんやーい

2015-06-28 11:14:17 | おともだち

最近十五夜さんの戸外への関心が激しいようです。

つい最近、玄関の引き戸をスライドさせようとしてもうまくいかないので仰向けになって足で蹴るということを試し、成功してから習得してしまったようです。

そんなわけで玄関には基本的に鍵をかっていますが、心配の種が年老いた父親。デイサービスへの通所が好き(というより、家にいるよりまし?)で、週末デイのない日に「今日は来ないよ。ないよ。」と伝えても支度をしていつもお迎えの車が止まる辺りに座っていることが多く、その際玄関の戸を開けっ放し、あるいは半開きにして平気でいることもあります。十五夜さんにとっては願ってもないチャンスというわけです。

昨夜は午前4時頃まで仕事場にいて帰宅。十五夜さんも「待ってました」というばかりに玄関までお出迎え。床に入って仰向けになるとその上に腹ばいになってたわしでブラッシングを要求します。そのうちうとうとして、、、、目を覚ますと午前7時過ぎ、欲張ってもう少し寝ました。そのとき十五夜さんは枕元にはいなかったのですが、隣の部屋の敷居の上にいることが多いので何も心配せずにいました。

床から起きて洗顔して朝ご飯を食べてから改めて十五夜さんを呼んでも気配はない。家中の十五夜さんのお気に入りスポットをチェックしても見当たらない、、、、まさか!!!と外へ出てみるといつものところに父親が座っている。ハハーンまた玄関に隙をつくったんだな、、ということで我が家のある番地の一角を何度も何度も歩きまわって、、、何度めか同じ一角の我が家から真裏のある路地の奥に十五夜さんの姿を発見。鈴を鳴らして近ずこうとすると逃げて、、、この辺り、複雑な猫道が入り組んでいるんです、別の路地から入っていくと奥に姿が見える。名前を呼べば返事はするが、こちらから接近すれば怖がって逃げるの繰り返し。もうへとへとで我が家の隣の猫道で鈴を振っていると泣き声が近づいてきて根気よく待っているとしばらくして出てきたものの怖がりつつ開けておいた我が家の玄関に走りこみ、一気に2階の十五夜さん部屋へ。

やれやれとほほ、たわしでブラッシングしてくれと寛ぐ十五夜さんでした。


DM出来上がりました。

2015-06-26 20:55:43 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

DM出来上がったそうで、今日受け取りました。すごくよい紙で作っていただいて喜んでいます。

 

 

 

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おしらせ(作品展 IN 青山)

2015-06-20 00:47:01 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

もう6月も20日となり、DMもまだ完成したとは聞いていませんので、近日開催予定の作品展についてお知らせさせていただきます。

「今戸土人形展」
7月11日(土)~7月19日(日)
会場:べにや民芸店 
   〒107-0062  港区南青山2-7-1 ホームズ飛騨1F
   TEL 03-5875-3261
10:00~19:00(水曜定休)


べにやさん店内のギャラリースペースにて拙作の人形を展示販売させていただきます。
なお、ほんの少しですが、昔の本物の今戸人形や昔の今戸焼の製品、昔の今戸焼や今戸人形を偲ぶことのできる古い刷りものなども展示するつもりでいます。また、会場にて昔の今戸焼や今戸人形についてお客様にお話しする機会を設けてはというご提案をいただいたので、どういう形になるかわかりませんが、予定しております。細かな点につきましては、今まだ相談中ということでわかりましたら改めてお知らせさせていただきます。


試し塗り

2015-06-06 20:00:04 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

3種類のまだ外に出したことのない型の人形の試し塗り中です。まだ試しであり決定版とは思っていませんが仕事場のリアルタイムの状況としてアップしています。

「子守狐」今戸人形のなかで一番すきな人形であると同時にシンプル故にすごく難しいモデリングと面描きを必要とする人形だと思います。厳密に言えば、人形作りを始めた20数年前に手掛けたのがはじめで、その当時作ったものが若干愛好家の方々の手元に残っているかもしれませんが、今から見ると本当に恥ずかしい出来。この間今日迄何度も修正の手を加えてきて、やっと画像の程度なので、その難しさはご推量いただけませんかね?寸法的にまだちょっと尾張屋さんより大きいのでまた修正するつもりです。


「煙草のみ達磨」これも有名な人形ですよね。初めての取り組みとしては、自分で言うのもおこがましいですが、ニアピンかな?と思います。


「猫抱きおかめ」これも今戸人形としては知られたもの。大きさは実物より大きいですが、初回としてはニアピンだと思ってます。この人形、実はおかめの本体と猫(おかめの両手がついている)の別々のパーツをそれぞれ型抜きしてから張り合わせて合体させるものなので、微妙に猫さんの角度が違ってきます。同じおかめの本体に松茸を抱かせるバリエーションもあったのでそれもこれから起こそうと思ってます。いかにも昔の花柳界とかの客寄せの縁起物といった感じです。

「子守狐」は本当に難しいと思います。モデリングもそうですが、母狐の面描き。一筆描きの両目のバランスがずれると一発でダメになってしまいそう。鼻孔と口のラインも難しい。某所で「今戸焼」というハンコ入りで作られているものの彩色に昔から疑問を感じていましたが、おそらく難しいから鼻孔と口をポチっと丸い点で省略したかの置き方をしているのは、やっぱり難しいから逃げているんだな、、。としみじみ思います。目もハの字式のぼってり置いているのも何だか、、、。配色に関してもどうしてあんな色にするの?って感じがします。この画像の配色については原作どおりにやっているというつもり。

何と言っても尾張屋さんの腕のすごさ、偉大さをしみじみ感じます。(江戸時代からの伝統技術を伝承していた最後の今戸人形師であり本物の今戸人形最後の名人!)
今戸人形「子守狐」(尾張屋春吉翁作)→

特に「子守狐」そして他の人形についてもとりあえず試し塗りしてみてから再度モデリングや大きさの調整をしていきます。

型起こし

2015-06-03 00:34:36 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

また時間をあけてしまいました。このところやることが多くてまた更新していませんでした。
実は7月に作品展をさせていただくことになっていていつも同じ種類の人形を並べるだけではなく、少しなりとも目先の変わったものも加えたいと思い、ひとつには過去に起こした型の人形で最近あまり作っていなかったもの、あとはまだ外に出したことのない種類のものを入れたいと思って、新しい型も起こしています。画像はそのうちのひとつ。割型をこしらえたばかりです。抜き出しやすいよう、片栗粉を振ってあるので「パン食い競争」のようですが、一応今戸の尾張屋さんがおつくりになっていらしたものを意識して起こしたものです。この数日これ以外にも2種類余り出したことのないものを直して新しい型を作りました。乾燥させ素焼きして、実際面相を描いたり、色をつけてみないとどんな感じになるのか、やってみないとわかりませんが、ちょっと楽しみです。(塗ってみたら、こんなはずでは、、、てなことにならなきゃいいんですが、、。)