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昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

干支の丑(牛)作り③「牛御前の撫牛」その2

2020-10-20 04:02:09 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 とりあえず先日素焼きしたものを川崎巨泉の玩具帳の描画を参考に塗ってみました。ちなみに原形のモデリングも同じ絵からです。

 他に有坂与太郎の郷土玩具大成にもぼやけた白黒画像が掲載されていて巨泉による描画と同じ構図らしきものが見えますが、今回は巨泉のものを参考にしました。

 真っ黒だし、地味な感じがしますが、まずはこんな風なものがあったのだろう、という感じです。
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NINGYO Art and Beauty of Japanese dolls

2020-10-18 23:02:16 | 日々

 昨年、お世話くださる方からのお導きで国際交流基金による海外での巡回「日本の人形展」のための人形制作のお話をいただきました。郷土人形の枠内で他の作品との兼ね合いで「叶福助」と「おかめの火入れ」とを作ってお納めしました。すっかり忘れていた先日、大きな茶封筒が届き、お歳暮カタログか何かだとおもって置いたままだったのですが、開けてびっくり。

 海外での巡回展だと聞いてはいたけど、英語だらけ。
展示の展開として
①節句人形(子供の成長を祈るための人形)
②美術人形
③庶民の人形
④人形文化の広がり
となっていて、うちの叶福助は③のところで紹介されているようです。

 こうして自分で作ったものが、展示してもらえたり印刷物に紹介してもらえるのはありがたいことです。ありがとうございました。
 巡回展は8月下旬から9月下旬までクロアチア プーラ市立博物館で、10月1日から来年1月までカナダ トロント日本文化センターで開催中のようです。
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お知らせ「人形うらら展」(吉徳浅草橋本店)

2020-10-15 14:40:55 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 来る10月23日(金)より11月3日(火)まで浅草橋 吉徳本店内で開催予定の「人形うらら展」に拙作の人形も並べていただける、というありがたいお話をいただきました。はじめてのことでどういう感じになるかわかりませんが、間に合う分だけでもお客様方の目に触れさせていただけるのをうれしく思います。

 今はオープンまでにどれだけ仕上げて搬入できるかということでどきどきしています。まずはお知らせまで。

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やすりがけと地塗り

2020-10-15 02:06:26 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 午前中窯から取り出した素焼き済の人形の地肌を整えるためやすりがけして塵を濡れ雑巾で拭い、煮溶かした膠をつなぎにして胡粉で地塗りをしています。胡粉や膠の扱いはこれまで20年くらい練習してきましたが、未だ上手くいったという実感がありません。
 3つのカゴに分けてあるのはこれからの作業によって、地塗りの加減が違ってくる人形同士に分けてあるのです。

何も塗っていない「寒紅の丑」は古いものに倣って、地塗りをせず、地色を直接塗っていきます。

 次のカゴのは地色にキラ(雲母粉)を塗るものでいちばん厄介。念入りに胡粉地をやっておかないと、キラをかけてからムラになりやすい。
 
 3つ目のカゴはオーソドックスに胡粉地で、白地が露出するところはムラのないように気をつけます。但し、お手本の古い人形で白地にもニスがけしてあるものは、やはりニスのあとにムラになりやすいので厚めに胡粉を塗る必要があるような気がします。
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窯開け?

2020-10-14 04:03:46 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

今夜は昨日から素焼きしていたものを取り出せるのを待ちながら地塗りの支度をしたり、炉内の温度を睨みながら、片や型抜きをしたりで、今、朝の4時過ぎ。炉内温度がやっと100℃を下回ったので窯の蓋を開けたところ。焼きたてですが、もう眠いので「窯出し」ならぬ「窯開け」して明日冷めたのを取り出すことにします。
 
 焼きたてのミミズクや河童、紅丑たちにおやすみなさい。…
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窯入れと素焼き

2020-10-13 00:15:30 | 街角
 
 FANみそ!展終了以降に抜き出した分で乾燥天日干しを済ませたものを素焼きします。
 毎度思っていることですが、窯の炉内満杯になる分の嵩を貯めてから素焼きできることが効率がよくて理想でもあるのですが、人形の行き先がいくつか絡み合って、慌てて焼き上げたいもの、レギュラー的に焼き貯めておきたいのと混ざっています。
 いちばん底には上州向けの鉄砲狐(昨年焼き貯めておいた分が行方不明のため急いで数を合わせている。)そしてまだ出していない来年の干支の型の調整中のもの。

 ひとつ上の棚には、干支の「寒紅の丑」や「お福牛」や今回はじめて作っている「酒呑み河童」などです。「酒呑み河童」は型としては従来の尾張屋さんの「客寄せ河童」なのですが、盃と徳利を貼り付けてあります。この河童、故 牧野玩太郎さん著「郷土玩具 紙・木・土」(読売新聞社)の「土」の巻のカラーグラビアの尾張屋春吉翁作の今戸人形の群像の中に写っている人形を意識しています。

 今年はコロナのため、今までの例年どおりの見通しとは違う動きになっています。例年だと、今、日本民藝館展に応募するもので忙しくしているところですが、今年はコロナのため早い時期に中止が決まりました。他にも昨年までとは異なる流れになりそうで、それに向けて準備していきます。

 まずはレギュラーなお稲荷さま向けを貯めておきながら、次の催事向けにいそいでいるといったところです。窯のスイッチを入れ、炉内500℃になるまでは蓋を半開きにしておかなければならないので、それまでは型抜きや型起こしをしながら、日中には出せない生乾きの人形たちを日の出前だけ物干しで戸外の空気に晒しています。
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干支の丑(丑)作り③「牛御前の撫牛」ほか

2020-10-10 20:02:57 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 この「牛御前の撫牛」は12年前も24年前もやりたいと思っていながら手本や資料がてもとにない心細さから動き出すことかできなかったもの。知り合いの郷土玩具愛好家や博物館などいろいろ訊ねたものの伝世のものを所蔵しているという方には巡り会えませんでした。また12年後なんてはたして自分はこの世にまだ健在か、最低今くらいの体力と根性で動いていられるか?
  
 そんなわけで描かれたものを頼りに原型を起こし作っています。仮に将来実物に出会えれば、どこが違うかを掴んで修整すればよいか…と言うところです。少なくとも誤差やモデリングの差異があったとしても、全体の構図がこういうものがあったということは間違いないと言うことができるかと。

干支の丑ものはまだ原形やりかけのがあるので何とか昔の今戸の牛をできる限り形にして出したいです。
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佐々木一澄さんの「郷土玩具カレンダー」

2020-10-02 14:47:51 | アート・文化

 イラストレーターの佐々木一澄さんから来年の郷土玩具カレンダーが送られてきました。

 来年の干支は丑なので表紙は伏見の俵牛と会津の赤べこ。
1月に伏見の俵牛、そして2月には拙作の丸〆猫(嘉永安政風型)を描いてくださってます。自分のつくった人形を写真に撮ったり、描いたりしていただく際、当然どんな角度から描かれていても、当方でどうこう言う筋ではありませんが、流石佐々木さん、嘉永安政風型のモデリングの特徴がいちばんあらわれていると思っている角度で描いていただいてとてもうれしいです。ありがとうございました。
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吉徳これくしょん展「災いを払う 人形の役目」

2020-09-28 23:46:04 | 日々

 昨日は暑くも寒くもない久しぶりのよい天気。前日から予報を聞いて、チャリで浅草橋の「人形は顔が命」の吉徳さんまで特別展を観に行こうと思っていました。

 先々代吉徳当主だった山田徳兵衛さん。戦前から生涯人形や玩具についての著作を多く残され、また人形の芸術性の発展にも尽力された方。今日の人形玩具研究の基礎を築かれた方。また著作の中には気楽に楽める「人形百話」というコラム集があって、その中で、最後の生粋の今戸人形師だった 尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)との交流の思い出、言葉のやりとりが出てくる件、江戸の落語のような楽しさで、何度も読み返してしまうサワリです。  
 吉徳これくしょんは先々代徳兵衛さんが整理収集された人形玩具やそれにまつわる古今の文献、絵画、写真等、人形玩具について研究される人々に貴重な情報を提供してくれます。

 折々のテーマに沿った展示がされていますが、今回は今年のコロナウイルス流行にも関わるもので、人形や玩具が様々な病や災いからヒトを護る役割をになったてきたことを示す資料たちで構成されています。今年のコレラ除けに「アマビエ」のキャラに脚光が当たっていますが、昔はいろいろあったのです。今、お雛様の下に敷く赤いぬの(毛氈)は魔除け、厄除け、病除けの願いから赤いようです。ついでに5月のお節句には緑色の布を敷いていますが、これはそんなに古いことではなくて、もともとはやはり赤い布を敷いていたようです。

 お雛様の原型ともいえる、アマガツとホウコ。
 
 犬筥(いぬばこ)犬は魔を除け、多産だというイメージから産室の護りとして置かれた容器。

 鍾馗さま。 

 金太郎さん。  


 赤絵のいろいろ。疱瘡神は赤い色を好むので、大事な子のそばに赤く刷られた絵を置くことで子供の病除けになる、という願いから描かれたもの。



 金太郎、だるまさん、ミミズク、鯛、など赤にちなむキャラクター。
 仙台 堤人形の猩々。能楽の猩々の面や頭、装束も赤いので赤のキャラクター。酒瓶の瓶垂れのタッチがいいですね。
 そしてびっくりしてしまったのがこれ。拙作の「朱鍾馗」。尾張屋さんの人形を手本として作ったものです。

 さらにもうひとつ、かなり昔作った「ぶら人形」。今見るとはずかしいですけど20年以上前に一生懸命に作ったものではあります。
ありがとうございます。

 この展示30日までやってます。
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型抜き再開

2020-09-25 15:17:34 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 まだ最新の割り型はできていませんが、年間通してスタンダードな種類のものは寝ても冷めても抜き出して貯めて置かなければなりません。それにつけても自業自得なのですが、高崎の和田稲荷向けの鉄砲キツネ。昨年の今頃入院再入院を繰り返しながら、その合間に抜きだめしておいたものの例年の時期になって何も言ってこなかったので置いておいてほかのサイクルに重点を置いているうちにどこかに紛れてしまったようで、今さがしても見つからないので再度抜き出しています。タイミングとめぐり合わせはむずかしいものです。うちの中はブラックホールのようです。


いめえましい。おきゃあがれ。
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ブリッジ

2020-09-23 19:50:31 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 昨日石膏鉢から取り出した土を練り直してブリッジにして余計な水気を飛ばしています。
 
 2番目の画像はまだ練っていない土。石膏鉢の形の名残をとどめています。

 3番目の画像はブリッジにした土をまた練って適当な大きさにしてお米ようのタッパーにしまうところ。蓋をして寝かせておきます。以前寝かせておいたタッパーの土から使っていきます。
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久しぶりの水簸(すいひ)作業

2020-09-22 15:22:53 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 あんまり暑すぎる日が続いていたので土作りの作業から離れていました。精製して大きな米タッパーにしまってある分はまだたんとあるのですが、掘ってきた分もどんどん水簸にまわしておきます。石膏鉢に寝かし過ぎてかちかちに乾いてしまった分はあとで木槌で細かくして水に合わせて練ります。空いた石膏鉢に第2沈殿バケツの濃くなった泥しょうを詰めてバケツを空にします。
 そしてやっと撹拌用と沈殿第1バケツの蓋をあけます。
かなりしっかり沈殿しているので、上澄みの水を他のバケツに移し、沈殿していた泥しょうを先の空にした沈殿第2バケツに全て移し蓋して寝かせます。空にした沈殿第1バケツへ隣の撹拌バケツから篩(ふるい)にかけながら泥しょうを流し込んで、満タンにします。



 満タンになったところで蓋をして一晩寝かせば3分の1くらいは沈殿するので上澄みを除いてまた撹拌バケツから篩にかけながら流し足します。
 でもこの作業、外てするので雨が降ったらできません。水が冷たくなると辛いのでそれまでどんどん土を回転させていきます。
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東京キッチュさん

2020-09-10 17:19:51 | お世話になっているショップさん
 
 谷中よみせ通りにある東京キッチュさんへお納めに行ってきました。女将さんのお話によれば、はるばる拙作のものを見にきてくださる方、何気なくいらっしゃって拙作のを選んてくださる方、外国の方でお求めくださる方もいるとのこと。ありがたいことです。浅草のあたりからいらっしゃる方までいらっしゃるとのこと。浅草辺りだと、拙作の丸〆猫(まるしめのねこ)をパクって出している店がある中、わざわざ拙作のをお求めいただけるなんてこの上ない喜びです。足りない分またできたところでお持ちしたいと思います。
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深川めし

2020-09-04 00:15:36 | 街角

遅い晩ごはん。深川めし。今日夕方北とぴあで北区の伝統工芸保存会の例会があって。今年はコロナのため9月最終週の伝統工芸展の中止は早くから決まっていたのだけど…。でももし開催されても自分は訳あって出展や体験ブースを自粛している状態なんで、…ついうとうとしてしまった。散会の声を聞いて急いで会場を後に。ヤマワさんに寄って深川めしに合いそうな茶碗をさがして。
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FANみそ!展片付け

2020-09-01 16:58:10 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今日最終日で片付けに行って帰る車中なう。
みなさまありがとうございました。こういう時節なので無事会期を全うできるものかやたら心配していたのですが、無事に開催に参加できてうれしいです。残りの人形の荷造りや壁面の片付けを何人もの丸善の店員さんが手伝って下さり、あっという間に済んでしまいました。数回の搬入で使ったダンボールも半分以上空き箱になりました。はるばる会場まで足を運んでくださったみなさまありがとうございました。甲子園の高校野球まで中止になったこの年、無事開催されたFANみそ!展。参加させてもらって感謝です。
 これからのカレンダーどうなるかわかりませんが、来年の干支の型の追加や神社から頼まれている授与品、個人で頼まれているものなど、手掛けていきたいですし、やりかけのまだ日の目に晒せていない型等、何とかやりあげたいです。まずはみなさまへお礼まで。
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