東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

お参り

2022-02-28 15:52:26 | 日々
 
 
 江戸以来の生粋の今戸人形の最後の作者だった尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)のご命日は2月29日なので閏年にしか暦にあらわれませんが、28日にお参りさせていただいています。昨年もそうだったと思い出していますが、今日も良い天気でした。昼過ぎに今戸に到着しましたが、上着が要らないほどの春めいた陽気でした。
 お供えの花は途中で用意していきましたが、既にお供えされた花があり、あまり傷んでいなかったので花束の切り口と花挿しを洗って水を取り替えた上、キツキツで申し訳ないですが、お持ちした花もわりこませていただきました。春吉翁のお残しになられた人形を手本に作ることを尾張屋さんからお許しいただいたことに感謝しつつ、まだ手掛けていない種類の人形にもゆくゆく挑戦できますようお願いしつつお参りさせていただきました。

久しぶりの割型

2022-02-18 06:20:11 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 鉄砲狐ですが、この割型たちはお役目を終わり、久しく棚の中に眠っていたものです。というのも以前は三社様の裏の被官稲荷さまへお納めするために作っていたもので、事情あってうちからのお納めを終え、使うことなく眠っていたもの。べにや民藝店さん他にお出ししている鉄砲狐の型は昔の今戸焼の色のとれた人形をお手本に原型を作ったもので顔は尖って彫がしっかりしていますが、被官さまにお納めしていた型は神主様のご希望でもっと太らせてほしいということで、わざと太らせ形を鈍くしたものなのです。
 現在、被官様に並んでいる狐はおそらく拙作のをもとに、京都の業者さんが鋳込み成形で作られているようです。
 さて、最近、埼玉県のとある稲荷神社から少量ながら奉納用の鉄砲狐製作のご依頼をいただき、先方さまは形にはこだわらないということなので、眠っていた割型を思い出し、このタイプであれば、たくさん眠っているのでこれでよろしければ、早くできる由お伝えしたところ、それでもよい、ということなので棚から降ろして抜き出しています。自分の好みで太らせたわけではないので、外に出す機会もなく、割型たちには気の毒に思っていましたが、あくまで授与奉納目的の本来の役割で出ていく狐も喜んでいるこもしれません。
 例えていうなら、京王線や東横線で昔走っていた旧型車両が地方鉄道で新たな役目を担って旅立つような感じでしょうか。

座虎

2022-02-08 14:40:09 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 急ぎの催事向けの人形がとりあえず送り出せたので、それ以前にやりかけていた頼まれていたものの続きと後の催事向けの支度を進めていきます。

 座虎は年末に素焼き、地塗り、そのうえにうこんやキハダの煮出し汁を塗り重ねて黄色の発色をすすめていますが、何度も重ねてやっとこんな感じです。一刀彫風の虎は合成染料の黄色を使うのど重ねても2回くらいで発色します。

お知らせ 「雛の会」(仙台 光原社)

2022-02-04 01:11:45 | 日々

 明日 2月4日から3月3日まで、仙台市一番町の「光原社」さんで毎年恒例の催事「雛の会」が開かれます。拙作の「一文雛」をお送りしましたのですが、明日の開場一番に間に合うかわかりませんが、明日中には届く予定ではあります。また、「ひねり鳩」も頼まれていますので仕上げ次第お送りする予定です。
 拙作については例年に比べ種類をだせませんが、まずはお知らせまで。

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