おはようございます。ドイツ政府の諮問委員会が5月28日、「脱原発は10年以内に可能」とする報告書をまとめました。これにもとづいて政府も「野心的な目標」を掲げる可能性が強くなりました。
生き生き箕面通信905(110530)をお届けします。
・「10万年後の安全」
テアトル梅田にかかっている映画「10万年後の安全」を観ました。
フィンランドで進められている「核のゴミ」の処分場造り。地下500メートルの深さまで固い岩盤をダイナマイトで爆破しつつ掘り下げていく巨大空間・処分場の建設。そこは、「オンカロ」と呼ばれ、「隠された場所」を意味します。
世界の核のゴミは、現在20万トンから30万トンと推定されています。この高レベルの放射線を出し続ける放射性物質「核のゴミ」は、それから放射線を消してしまう技術を人類は持ち合わせていません。結局、この映画のように埋めてしまい、人の手に触れないようにするという極めて原始的な方法しかないのです。
深い地下に”埋葬”しでも、大きな問題が残ります。10万年後まで、どのようにして管理するのか。ひるがえって私たちは、10万年前の人々、つまりマンモスの時代の人々が何を考えて行動していたのか、理解する術を持っていません。それよりずっと浅い歴史のピラミッドの時代についてすら、なぜピラミッドを作ったのか、本当のところは分かっていません。6万年後には、氷河時代が訪れるという説もあるそうです。
映画では、「オンカロ」は人々から忘れ去られることを前提としています。そして万一、後世に「発見」された場合、この埋蔵物がいかに危険なものであるかをなんとか伝える手段を探っています。しかし、結論は見つかっていないことを、関係者へのインタビューで明らかにしています。
さらに根本的な問題は、そもそもそんな危険なものを後世の人々に押し付けていいのか、という問題です。放射線はたとえ微量でも、私たちの遺伝子を傷つけ、障害をもたらすことが分かっています。
私たちには、そんな極めて危険な負の遺産を後世に承継する権利は与えられていません。
原発は、即刻停止し、廃止する必要があるのではないでしょうか。それは菅首相では不可能です。
生き生き箕面通信905(110530)をお届けします。
・「10万年後の安全」
テアトル梅田にかかっている映画「10万年後の安全」を観ました。
フィンランドで進められている「核のゴミ」の処分場造り。地下500メートルの深さまで固い岩盤をダイナマイトで爆破しつつ掘り下げていく巨大空間・処分場の建設。そこは、「オンカロ」と呼ばれ、「隠された場所」を意味します。
世界の核のゴミは、現在20万トンから30万トンと推定されています。この高レベルの放射線を出し続ける放射性物質「核のゴミ」は、それから放射線を消してしまう技術を人類は持ち合わせていません。結局、この映画のように埋めてしまい、人の手に触れないようにするという極めて原始的な方法しかないのです。
深い地下に”埋葬”しでも、大きな問題が残ります。10万年後まで、どのようにして管理するのか。ひるがえって私たちは、10万年前の人々、つまりマンモスの時代の人々が何を考えて行動していたのか、理解する術を持っていません。それよりずっと浅い歴史のピラミッドの時代についてすら、なぜピラミッドを作ったのか、本当のところは分かっていません。6万年後には、氷河時代が訪れるという説もあるそうです。
映画では、「オンカロ」は人々から忘れ去られることを前提としています。そして万一、後世に「発見」された場合、この埋蔵物がいかに危険なものであるかをなんとか伝える手段を探っています。しかし、結論は見つかっていないことを、関係者へのインタビューで明らかにしています。
さらに根本的な問題は、そもそもそんな危険なものを後世の人々に押し付けていいのか、という問題です。放射線はたとえ微量でも、私たちの遺伝子を傷つけ、障害をもたらすことが分かっています。
私たちには、そんな極めて危険な負の遺産を後世に承継する権利は与えられていません。
原発は、即刻停止し、廃止する必要があるのではないでしょうか。それは菅首相では不可能です。