おはようございます。昨日の夕刊で北朝鮮の金正恩・次期後継者が単独で訪中し、「外交デビュー」とはやされましたが、訪中したのは実は金正日総書記自身だったとか。朝日、読売もそろって大チョンボでした。
生き生き箕面通信896(110521)をお届けします。
・アメリカの政治情勢は「アメリカ国内の中東戦争」で混乱か
オバマ米大統領がイスラエルへ大きな譲歩を迫った19日の中東政策演説は、世界に驚きを与えました。これまでイスラエルの主張に沿って中東政策を展開してきたアメリカですから、「ホントに転換できるのか」という驚きです。
先に丸腰のオサマ・ビンラディン氏を家族ともども殺害するよう指示を出したのがオバマ氏だったと見られています。だから、今年がちょうど10年にあたる「9.11」に向けて、さまざまな反米闘争が繰り広げられる勢いです。
チュニジア、エジプトの政権をはやばやと崩壊させた民衆の蜂起の火は、リビア、シリア、バーレーン、イエメンに広がり燃え盛っています。この火の手は、ネタニヤフ首相がユダヤ人国家を掲げるイスラエルに向かうことが現実化してきました。すでに15日には、イスラエルが占領するゴラン高原やパレスチナ自治区ガザ、あるいはレバノンなど各イスラエル境界で同時多発的に「反イスラエル」の民衆デモが発生。境界フェンスを破ってイスラエル側へ入ったデモ隊にイスラエル軍が発砲し、多数の死傷者が出た、と伝えられています。
これに対し、ネタニヤフ首相は訪米しアメリカの上下両院本会議で「イスラエル支持」を訴える演説を24日に予定していました。オバマ大統領の演説はそれに機先を制する形で行い、ネタニヤフ氏との会談では譲歩を引き出して「アラブ世界との融和」を演出せざるを得ない立場でした。
しかし、米国内のユダヤ系ネットワークはホワイトハウスを動かすほどの力を持っています。ウオール街をはじめとする金融界、そしてワシントンポストを筆頭とするメディアはユダヤ系の影響下にあります。背後では各種のシンクタンクが、ホワイトハウスはもちろん、世界を有利に動かすための理論武装を提供してきました。アメリカの庶民は、いわばユダヤ系の影響で洗脳され続けてきました。
他方、アラブ系の人々も数多くアメリカに在住しています。その人々は、携帯やネットを通じて中東の動きを固唾を飲んで見守っているのだそうです。
そこへ投じたオバマ氏の一石。事態を収束させるための一石は、イスラエル側の反発で「中東戦争」がアメリカ国内に持ち込まれ、事態がさらに複雑化しかねないともみられます。
ぼくは、オバマ大統領の今回の転換は「大英断」と支持したいと思います。アメリカに「正義」を復活する一歩となるか、の試金石とも見ます。イスラエルが1967年の第三次中東戦争で占領したゴラン高原を返還させられるか、もし実現できれば、オバマ大統領は歴史に残る大統領として記録されることになります。ぜひそうなってほしいものです。
生き生き箕面通信896(110521)をお届けします。
・アメリカの政治情勢は「アメリカ国内の中東戦争」で混乱か
オバマ米大統領がイスラエルへ大きな譲歩を迫った19日の中東政策演説は、世界に驚きを与えました。これまでイスラエルの主張に沿って中東政策を展開してきたアメリカですから、「ホントに転換できるのか」という驚きです。
先に丸腰のオサマ・ビンラディン氏を家族ともども殺害するよう指示を出したのがオバマ氏だったと見られています。だから、今年がちょうど10年にあたる「9.11」に向けて、さまざまな反米闘争が繰り広げられる勢いです。
チュニジア、エジプトの政権をはやばやと崩壊させた民衆の蜂起の火は、リビア、シリア、バーレーン、イエメンに広がり燃え盛っています。この火の手は、ネタニヤフ首相がユダヤ人国家を掲げるイスラエルに向かうことが現実化してきました。すでに15日には、イスラエルが占領するゴラン高原やパレスチナ自治区ガザ、あるいはレバノンなど各イスラエル境界で同時多発的に「反イスラエル」の民衆デモが発生。境界フェンスを破ってイスラエル側へ入ったデモ隊にイスラエル軍が発砲し、多数の死傷者が出た、と伝えられています。
これに対し、ネタニヤフ首相は訪米しアメリカの上下両院本会議で「イスラエル支持」を訴える演説を24日に予定していました。オバマ大統領の演説はそれに機先を制する形で行い、ネタニヤフ氏との会談では譲歩を引き出して「アラブ世界との融和」を演出せざるを得ない立場でした。
しかし、米国内のユダヤ系ネットワークはホワイトハウスを動かすほどの力を持っています。ウオール街をはじめとする金融界、そしてワシントンポストを筆頭とするメディアはユダヤ系の影響下にあります。背後では各種のシンクタンクが、ホワイトハウスはもちろん、世界を有利に動かすための理論武装を提供してきました。アメリカの庶民は、いわばユダヤ系の影響で洗脳され続けてきました。
他方、アラブ系の人々も数多くアメリカに在住しています。その人々は、携帯やネットを通じて中東の動きを固唾を飲んで見守っているのだそうです。
そこへ投じたオバマ氏の一石。事態を収束させるための一石は、イスラエル側の反発で「中東戦争」がアメリカ国内に持ち込まれ、事態がさらに複雑化しかねないともみられます。
ぼくは、オバマ大統領の今回の転換は「大英断」と支持したいと思います。アメリカに「正義」を復活する一歩となるか、の試金石とも見ます。イスラエルが1967年の第三次中東戦争で占領したゴラン高原を返還させられるか、もし実現できれば、オバマ大統領は歴史に残る大統領として記録されることになります。ぜひそうなってほしいものです。