おはようございます。本日で2か月経ちましたが、原子炉事故を収束させるメドはつかず、むしろ最も危険な福島3号炉は、最悪の事態へ進む懸念が高まっています。
生き生き箕面通信886(110511)をお届けします。
・「3・11」から2か月。いまだに私たちをあざむき続ける菅政権
大震災から2か月。何が変わり、何が変わっていないのか、考えてみたいと思います。
最も大きく変わったのは、「日本をどないかせにゃいけん」という空気が満ち満ちてきたということではないでしょうか。ともすればふわふわとその日任せに過ごしてきたところへ、ガツンと一発かまされた。しかし、これからどうしたらいいのかは、分からない。ただ、何んとかしなければならない、という気持ちは日本列島にふつふつとたぎっているように見えます。
いまこそ政治の出番。日本を再点検し、時代に合う新しい日本を作る方向について合意形成を図るべきときのはずです。ところが、日本国リーダーの立場にあり第一義的に責任を持たなければならない菅首相はどうか。昨日の記者会見でも、「原発事故収束のメドガつくまで私の給与を返上する」などと相変わらず政権維持が第一の人気取りにきゅうきゅうとしている姿をさらしています。そして、福島で進んでいる危険は隠し、国民をあざむいています。
つまり、最も変わっていないのは、政治の姿です。菅首相は、国会も予定通り6月22日にはさっさと閉じる方針です。国会を閉じて「責任追及の場」をなくしてしまえば、「こっちのもの」、政権は維持できる。それが発想の根幹です。
いま国会は、国会議員たる者は、連日、国民のために汗を流して働かなければならない時です。にもかかわらず、自分の責任追及を避けるために国会を休会にしてしまう姿勢。これだけでも菅直人という人間は、政治家失格です。
今朝の新聞各紙はどうか。朝日社説の見出しは「東電温存にこだわるな」、読売社説は「政治が足かせでは困る」、毎日は「震災国会 大幅延長辞さぬ覚悟で」でした。毎日だけが、国会のありように言及しています。読売は、せっかく「政治が復興の足かせでは困る」といいながら、休会してしまう国会には一言も触れないお粗末さ。朝日の「10電力体制見直し論」はぜひとも進めなければならない視点ですが、「議論の対象にすべきだ」程度のへっぴり腰なのが気になります。
この2か月間、新聞やテレビなど大手のメディアは、政府の事実隠しにある意味では手を貸してきました。福島原発で進んでいる「本当の危険」について、新聞は伝えてくれません。その意味ではいまも、ジャーナリズムの機能不全が続いています。そうこうしているうちにも、「日本の危険は世界の危険」になりかねない方向へ進んでいます。
生き生き箕面通信886(110511)をお届けします。
・「3・11」から2か月。いまだに私たちをあざむき続ける菅政権
大震災から2か月。何が変わり、何が変わっていないのか、考えてみたいと思います。
最も大きく変わったのは、「日本をどないかせにゃいけん」という空気が満ち満ちてきたということではないでしょうか。ともすればふわふわとその日任せに過ごしてきたところへ、ガツンと一発かまされた。しかし、これからどうしたらいいのかは、分からない。ただ、何んとかしなければならない、という気持ちは日本列島にふつふつとたぎっているように見えます。
いまこそ政治の出番。日本を再点検し、時代に合う新しい日本を作る方向について合意形成を図るべきときのはずです。ところが、日本国リーダーの立場にあり第一義的に責任を持たなければならない菅首相はどうか。昨日の記者会見でも、「原発事故収束のメドガつくまで私の給与を返上する」などと相変わらず政権維持が第一の人気取りにきゅうきゅうとしている姿をさらしています。そして、福島で進んでいる危険は隠し、国民をあざむいています。
つまり、最も変わっていないのは、政治の姿です。菅首相は、国会も予定通り6月22日にはさっさと閉じる方針です。国会を閉じて「責任追及の場」をなくしてしまえば、「こっちのもの」、政権は維持できる。それが発想の根幹です。
いま国会は、国会議員たる者は、連日、国民のために汗を流して働かなければならない時です。にもかかわらず、自分の責任追及を避けるために国会を休会にしてしまう姿勢。これだけでも菅直人という人間は、政治家失格です。
今朝の新聞各紙はどうか。朝日社説の見出しは「東電温存にこだわるな」、読売社説は「政治が足かせでは困る」、毎日は「震災国会 大幅延長辞さぬ覚悟で」でした。毎日だけが、国会のありように言及しています。読売は、せっかく「政治が復興の足かせでは困る」といいながら、休会してしまう国会には一言も触れないお粗末さ。朝日の「10電力体制見直し論」はぜひとも進めなければならない視点ですが、「議論の対象にすべきだ」程度のへっぴり腰なのが気になります。
この2か月間、新聞やテレビなど大手のメディアは、政府の事実隠しにある意味では手を貸してきました。福島原発で進んでいる「本当の危険」について、新聞は伝えてくれません。その意味ではいまも、ジャーナリズムの機能不全が続いています。そうこうしているうちにも、「日本の危険は世界の危険」になりかねない方向へ進んでいます。