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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信892 ・高濃度汚染水を世界の海に「たれ流し」へ――日本の罪

2011-05-17 06:13:16 | 日記
おはようございます。緊急事態が続いていますが、菅首相は6月22日で国会を休会して国会議員は”夏休み”とし、自分は政権延命へ逃げ込み成功を図ろうとしています。「日本の罪」が世界から問われようとしている国家存亡の危機にあってなお、自分の延命が最優先の「空き菅野郎」さんです。
生き生き箕面通信892(110517)をお届けします。

・高濃度汚染水を世界の海に「たれ流し」へ――日本の罪

 福島原発は1号機だけでなく、2、3号機もメルトダウン(溶融)していた可能性が強いと発表されました。今頃になってです。言い訳は「バタバタしていたので、それどころではなかった」というお粗末さ。本当は最も重要なことを隠していたのです。その証拠に、事故直後に「メルトダウンの可能性」に言及した安全・保安院の技官は、すぐに西山という素人と差し替えられました。西山という人間はごまかし説明の使命を帯びた広報官です。

 メルトダウンしていたとなると、これからどんなことを考えておかなければならないのでしょうか。第1は、高レベル放射能汚染水の処理が行き詰まりますよね。これは私たち素人でも推測できます。現在、汚染水を溜める巨大な鉄の箱、バージ船を現地へ送りつつありますが、それでもいずれ行き詰ります。なにしろ終わりなき注水・放水ですから。その結果、海へ放出せざるを得なくなります。結局、海への放流です。それは世界の海を汚染する非難を覚悟しなければなりません。

 第2は、高レベル放射能の被ばくによる犠牲者が増えることです。1、2、3号機で冷却水を循環させるための機器修復の作業を続けると見られますが、それには死を覚悟する「特攻隊」が必要です。ともかく多くの犠牲者が出るまで、やるのでしょう。いかにも日本的です。

 第3は「石棺」作業です。いろいろやってみても、しょせん最初から分かっていた「石棺」にたどり着かざるを得ない。放射性物質の飛散、拡散を避けるには、頑丈なコンクリートで幾重にも固めてしまうほかないはずです。すでにチェルノブイリでやりました。実例があるのです。

 6~9か月で終息させるとした工程表は、吹っ飛んでしまいました。もともと腰だめの希望的ロードマップにすぎませんでした。菅政権はどこまでも国民をだまし、ごまかしながら、ずるずると破局まで持っていくパターンです。太平洋戦争時の大本営と同じ思考パターンです。思考パターンというより、思考停止です。何かやっている風にみせかけるパフォーマンスだけです。

 それに対して、もの申さないメディア。ここも思考停止しています。

 その結果、日本は世界に対して「日本の罪」を犯してしまうことになります。