生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信881 ・日本は「”平和利用”を含めすべての核廃絶」の先頭に立とう

2011-05-06 05:59:50 | 日記
おはようございます。高速増殖炉「もんじゅ」は運転再開のメドがまったく立たず、巨額をつぎ込みながら使われないまま廃炉の運命です。
生き生き箕面通信881(110506)をお届けします。

・日本は「”平和利用”を含めすべての核廃絶」の先頭に立とう

 海江田万里経産相は昨日、「すべての原発に対して実施した緊急安全対策の結果を5月上旬に発表する」と言明しました。中部電力の浜岡原発(静岡県御前崎市)を視察後、記者団の質問に答えたものです。

 結論は見てみないと分かりませんが、大した期待は持てません。なぜなら、海江田氏は経産省官僚が作った作文を発表するだけだからです。直下に震源域があることで注目の浜岡原発にしても、運転を継続させる理屈をひねりだすのではないでしょうか。

 海江田氏は、原発推進論者です。失礼を承知でいうなら、電力業界を筆頭に原子力関係の産業界、東大原子力工学科に属する御用学者、原発を国策として強力に引っ張ってきた経産省官僚などに担がれ、踊らされているピエロです。国民の安全・安心を何んとしても確保しようとする政治家としての当然の使命感など、とっくに捨て去ったただの「政治屋」になり下がってしまったように見えます。だから、原発の輸出でも先頭に立って旗を振ってきました。

 核は核です。アイゼンハワー米大統領がかつて「核の平和利用」を唱えて以来、原発が広まりました。しかし、いまだに核廃棄物の処理技術は確立できていません。最終処理のための技術に頭を悩まし続けています。だから、原発が「トイレのないマンション」にたとえられるのはご存じのとおりです。

 人類は、太陽から日々、無限のエネルギーをそそいでもらっています。技術開発をするなら、太陽エネルギーの活用策にしぼるだけで、人類の必要エネルギーは十分に満たされる計算です。

 原発を世界に林立させて、子孫に負の遺産を残すのはもうやめましょう。日本は原発を含めすべての「核廃絶」の先頭に立ちたいものです。