カルテ番号 そ・6 (10)
宗田泉は内心、衝撃だった。
そういうモノがいるとは信じられない。
だが、感覚としては認識できる。
自分の理性、知性と、感覚、体験が矛盾しているのだ。
見えない何かが身体の中で動いている。
そんなバカな・・・だが、この感覚は否定できない。
もう一つ、驚くことがあった。
こんな体験をしているのに、心が安定しているのだ。
もっと動揺してもいいのに、安心していられるのだ。
非日常世界にいるのに、穏やかな心も同時に感じている。
身体の中で動くモノがあり、それは気持ち悪いモノだと認識している。
それなのに、身体全体としては心地よいのだ。
こんな矛盾が同時にあることが驚きだ。
「不思議です」
宗田泉は素直にそれだけ言った。
「そうですね。この世は不思議だらけなのですよ。
ただ、それに対して、自ら目をつむっているだけです。
感覚では気付いているのですが、頭で否定するのですね。
この世のほとんどは、解らないことだらけなのです。
だから、生きていられるのだと思いますよ」
最後のセリフは理解できないが、不思議だらけかもしれないとは思った。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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