水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・172」

2014-04-07 19:07:03 | Weblog



カルテ番号 せ・14 (6)

院長は自分よりも若そうだった。
苦労がないのか、おっとりしているようにも見える。
とても特殊能力があるようには見えなかった。
簡単な記入事項を書いて、早速マットに仰向けになった。
話しながら気功をするので、訊きたい事があれば答えるという。
妻も傍のイスに座って話しかけてかまわないという。

同級生からこの治療院を知った、と最初に話してある。
「そうですか、あの方の同級生ですか。
病室に伺った人でしたね。退院されたようですね」
どこか他人事のように淡々と話した。
もちろん詳しい病状などは話さない。
守秘義務を守っているようだが、手がけた患者に関心が無いようにも思える。
なるほど、とらえどころが薄い人といえばいいのだろうか。
このことを同級生は感じていたのかもしれない。

「あの~、気功で元気になるのでしょうか?」
妻がいきなり訊いてきた。
「なるともいえますが、基本は本人の選択ですね。
そのキッカケや後押しや牽引にはなるでしょう」
「気功を受けただけで元気になったと聞きましたが」
風間陽水は微笑んで妻を見た。
「自動的に元気のスイッチが入るのですが、その先は本人ですよ。
誰でも生命力溢れる赤ちゃんや子供や学生だったでしょ。
その生命力が充実した時の気を、元の気として元気といいます」


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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