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マスク越しのおはよう

2024-08-11 09:13:47 | 

 コロナ禍ではマスクは絶対の必須アイテムでした。マスクなしで外出するなど、ウイルスに無防備そのものでした。ある中学校2年生の同じクラスの5人を取り上げ、それぞれのコロナでのマスク生活での思いを綴っています。

 マスクは自分の弱さを隠すものであったり、変身するためのものだったり、また、マスクではなく、透明のフェイスガードをつけて、自分の顔をみんなに見せることでイメージを良くしたいという付加価値を持ち合わせていました。コロナ禍での複雑な家族の状況や友だち関係、不登校や勉強のおちこぼれなど、中学生みんなの心に大きな影響を及ぼしていました。個々には大切にしたいものは変わりますが、それでも彼らは逆に強く生きていく姿を見せてくれてます。

「世界は変わったんだ!今、チャンスなんだよ。悔しかったらお前らも、変われ!」

 チャンスをつかむかどうかは自分次第。

 第63回日本児童文学者協会賞を審査員満場一致で受賞した作品です。

『マスク越しのおはよう』(山本悦子著、講談社、本体価格1,600円、税込価格1,760円)

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