2012年国連と米国コロンビア大学で考案し開始発表した、世界幸福度ランキングの2017年度版が、国際幸福デーという事で、3/20に発表され今年はノルウエー(4)が昨年第1位だったデンマーク(1)を抜いて世界幸福ランキングNO.1となったと報道されました。日本は53位から51位に上がったそうですが、これは世界155か国中の順位だそうです。私はNHKの放送番組でこんな比較のあることを始めて知りビックリしました。
この報告書で幸福度を選ぶ基準は1人当たりの国内総生産(GDP)、福祉、困難時信頼できる人がいるか?、人生選択の自由度、性の平等性、寛容、正直、健康寿命、所得、社会的支援、信頼・裏切りのなさ=政府・企業の汚職や腐敗の程度、良好な統治等々・・幸福度を支えると考えられる全ての尺度から点数化して報告書を作成したもので、今年で5回目になるそうです。
欧米では今、大ブームの「ビュッゲ」の意味とは?例えば家族や友達と過ごしたり、暖炉の前で待ったりする時間、デンマーク発の「ヒュッゲ」なる観念が大流行しているそうです(Hygge=ヒュッゲとは、デンマーク語で「居心地のいい時間や空間」といった意味のデンマーク特有の概念)を表現したものだそうです。
そして今年の世界幸福度の順位はインターネットで調べてみると
注:( )の中の数字は参考までに昨年の順位です。
1位ノルウエー(4)
2位はデンマーク(1)、
3位がアイスランド(3)と福祉などに力をいれる北欧諸国が上位を占めました。
4位スイス、(2)
5位フィンランド(5)、
6位オランダ(7)、
7位カナダ(6)、
8位ニュージーランド(8)
9位オーストラリア(9)
10位スエーデン(10)
日本は51位(53)、ロシアは49位(56)、フランス31位(32)、イギリス19位(23)、アメリカ14位(14)ドイツ16位(26)、カナダ7位(6)、イタリア48位(50)、日本周辺やアジアの国を探すと、
26位シンガポール(22)
32位タイ(33)
56位韓国(58)
79位中国(83)
71位香港(75)
33位台湾(35)
26位シンガポール(22)でした。
155位中央アフリカで ワースト10の多くは紛争地域や政情の不安なアフリカ諸国が多い。
働かなければ食べて行け無い日本と違って、幸福度の高い北欧の国々では有る程度の収入があればそれ以上働いてもどうせ税金にもって行かれるのなら、ビュッゲして暮らそうと言う考えが主流のようです。食べるのにも困らない収入があり、病気になっても医療費はただで、教育費もただであれば、生涯学校に通って勉強をする人が増えているそうです。
上位10ヶ国は全てが富裕な先進国ですが、報告書によれば、お金だけが幸福に結びつく要因では無い。と言う。実際富裕諸国における幸福度の水準の差は「心の健康、身体の健康、人間関係の差によるところが大きく「単一不幸の源として最大のものは精神疾患だ」と報告書は指摘しています。「所得格差は国が貧困な程大きな問題となっているが、それでもやはり貧困国でも神経疾患が主要な不幸の源となっている」と指摘している。
皮肉なことは主要7カ国とか大新聞で大国として扱われている、米国やソ連、イタリヤ、フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、中国、日本、等々いずれも10位以内に無いことです。そして主要国の中での幸福度は日本が最も低い事なのです。
これを見ると、主要7ケ国とかなんとか言って総理はよく海外に出かけていますが、国民の感じる幸福度は国連調査でも明らかなように、世界155ケ国中の51位で、国内では失われた20年といわれる経済不況続く中、中産階級が激減しているのに、官僚任せの政権が長続きしたお陰で、アベノミクスも息切れしそうなのに,近代国家の一員の振りをしても、馬鹿見たいとしか言いようのない現実にいささか嫌気がして来ます。今一層の政治家の奮起を促したいのです。
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