埼玉のおじいちゃん社長不動産コンサル奮闘記

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老後破産の現実

2014-10-05 09:14:57 | Weblog

去る9/28のNHK TV 9p~の番組で「老後破産の現実」というドキュメンタリー番組を見ました。3人の一人暮らしの老人の生活が取材されていましたが、3人とも違句同様に、この先の見通しが無く、夢も希望もなく、病院にも行けないのでは早く死にたいと言うのが本音ともらしていました。通常国会が再開され、地方創世や女性の輝く社会とか格好の良いことが言われていますが、この現実で、こんな国家が文化国家と言えるのでしょうか?

最初は港区の一人暮らしの男性老人で、10万円の年金から家賃6万円を払い残りは4万円で暮らすのですが、ここ数年は病院にも行ってないと言う生活で食費は1日500円以下で夕食はインスタントラーメンのみ、電氣は止められ、真っ暗な部屋で水道とガスのみの生活、昼間は区の施設等のロビーで過ごせば猛暑の夏でも冷暖房があるので何とかしのげると言う。港区では区の職員が一人暮らしの老人を調査して、生活保護に加入して貰ったそうですが、現在の手持ち現金は100円玉一枚と1円玉80枚位でした。

 第2話は、都会だけでなく、秋田県湯沢市で一人暮らしの84才の老婦人、主人が生きていたときは二人で13万の国民年金があったが、主人が死んでからは月64000円の国民年金のみ田んぼは親戚に貸しているので生活保護も受けられず、介護保険や、今まで払った医療費で貯金は目減りし残金も底をついてきたし、介護保険や医療費、水道代3000円とカス代4000円等を差し引くと残りは約1万円が食費という、近くの野山のフキや雑草をつんだり、食べられるものは何でも取ってきて食材0円の煮物で副食をつくりその日を暮らしの生活、心臓発作があるので町の総合病院へは1時間かけてニトロベンをもらいに行き毎月4万円の赤字という、市の職員が生活保護申請を手伝ってホットしている様子でした。

 最後は、82才の一人暮らしの老婦人、夫三郎氏が2年前に死亡し、兄弟も死亡しており、遺族年金と国民年金を加えても79450円、今年から6000円も減額され、掃除洗濯は介護保険で月3万円が消え、支出合計が11万で毎月3万円の赤字、預金も毎年減って現在の残高は約40万位、息子は46才で先立たれ、持病のリウマチ悪化に悩まされているという。

 今の年金制度は50年前に作られた当時の家族形態に依存した制度で現在にはそうぐわないし、人間の尊厳が損なわれていると、番組に出席していた慶大教授が解説していました。年金改革等と言っている、国会議員にこの映像を先づ見てもらってから、議論をして頂きたいと思いました。年金改革では二階建ての話より、最低生活保証の方が優先課題だと思いますがいかがでしょうか?   

(株)市川不動産