島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

本日の平成新山

2007-10-19 10:59:29 | 平成新山
本日の平成新山です。
朝、青空が少しだけ見えていたのですが、あっという間に真っ暗になり雨が降りだしました。
雨もそれほど激しく降っているわけでなく、シトシトと降ったり止んだりしています。
気温は16度、風もなく、少し肌寒く感じます。
焼山と眉山が少し色づいてきました。
去年は台風による塩害のため、紅葉する前にほとんどの葉が散ってしまいました。
今年は夏に気温の高い日が続いたのが気掛かりです。
今後、適度な雨と寒暖の差が大きくなれば、美しい紅葉を見られると思います。
しかし、こればかりは天候のことなので、あとは「神のみぞ知る」ですね。
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アカタテハとヤマシロギク

2007-10-18 15:09:52 | 昆虫
園内のヤマシロギクが咲き始めました。
その香りに誘われたのか、アカタテハが吸蜜に飛来していました。
アカタテハは日本全国に普通に見られるタテハチョウ科の蝶です。
和名は赤いタテハチョウの意味です。・・・そのままですね。
林のまわりの草地を飛び回り、色々な花の蜜を吸います。
ヤマシロギクの前はアザミの花の蜜を吸っていました。
成虫で越冬するため早春から飛翔する姿を見ることができます。
日が暮れるのが早くなってきました。
今の時期、太陽は平成新山の山頂付近に沈みます。
ただでさえ「秋の日はつるべ落とし」というのに余計に早く暗くなります。
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ヤクシソウ

2007-10-17 15:27:54 | 植物
漢字では「薬師草」と書きます。
最初に薬師堂のそばで見つけられたからとか、薬用にされたからとか、葉が薬師如来の光背に似ているからとか、名前の由来は色々あり、あまりはっきりとしません。
山野の日当たりの良い所に生えるキク科の2年草です。
葉や茎を切ると白い乳液を出します。
先月、垂木台地森林公園の草刈りが行われました。
ブログの更新に困ると森林公園へ出掛け、題材になるものを見つけてきていました。
今、森林公園は植樹されたものや自然に再生した樹木以外の野草がありません。
ん~困った。
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シマバライチゴが咲きました。

2007-10-15 10:58:56 | 植物
園内のシマバライチゴが咲き始めました。
非常に小さな花なので、目を凝らしてよ~く探さないと見つけられません。
シマバライチゴは名前のとおり島原で見つかりました。
バラ科のキイチゴ類で10月~11月に花を咲かせ、冬に真っ赤な実をブドウのように房状につけます。
国のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類にランク付けされています。
また長崎県の天然記念物として南千本木町のシマバライチゴの自生地が指定されています。
今日は朝から曇っていたのですが、撮影しにいくと日差しが強くなり写真が白けてしまいました。
手で陰を作って撮影しましたが、撮影のため近づくと鋭い刺で刺されます。
痛い思いをして撮影した貴重な写真です。どうぞご覧ください。
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2007-10-14 14:28:25 | 野鳥
昨日の午後、まだ夕方というには早い時間帯にカラスの群れが垂木台地上空を覆いました。
フレームに入ってるだけでも26羽写っています。
事務所からぞっとしながら撮影しましたが、空全部で百羽近くいたと思います。
この光景を見ながらアルフレッド・ヒッチコック監督のホラー映画「鳥」を思い出してしまいました。
あまり映画には詳しくないので多くは語りませんが、ある日突然自然界が人間の敵にまわったらと思うと・・・。
環境問題が深刻化している昨今、映画のような出来事が現実に起きないとも言えません。
地球に住むのは我々人間だけではありません。様々な動物、植物たちが生きています。
彼らのことも考え、他者に迷惑を掛けないようにし、少しでも自然界と仲良く付き合える方法を探しましょう。
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秋の空が高い理由

2007-10-13 10:27:42 | 気象
大空が澄み渡って、馬もふとって、たくましくなる。暑くも寒くもなく、秋は快適な季節であることを言う諺「天高く馬肥ゆる秋」。
実りの秋とも言うように食べ物が美味しく、馬が(人もですが)肥えるのは分かりますが、なぜ秋の空は高いのでしょう?
一説には夏の植物の盛りが空気中のチリやホコリが舞い上がるのを妨げ、また空気そのものが乾燥しているので、空が澄んで見え高く感じるのだそうです。
夏は大気中にたくさんの水蒸気を含んでいるため、春は大陸から黄砂やホコリが運ばれてくるため、秋の空の高さにはかなわないのだそうです。まあ冬はどんよりと曇った日が多いので、言わずもがなですが。
実りの秋の他にも、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋と秋は色々なことを行うには良い季節です。
今年の秋は、皆さんにとってどんな秋ですか?
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本日の平成新山

2007-10-12 14:14:47 | 平成新山
「秋晴れ」というのでしょうか、秋らしい天気です。
早くも風が冷たくなってきました。日中の気温が20度を下回るようになりました。
垂木台地のススキも一気に成長しました。
困ったことに外来種のセイタカアワダチソウの黄色も目立ってきました。
ススキの白い穂の波間にセイタカアワダチソウの黄色い花が見え隠れします。
セイタカアワダチソウは根っこから他の植物が成長するのを妨げる物質を出します。
今まで日本の植物はこの物質にやられていましたが最近の研究でその物質に対抗するススキが出てきたそうです。
植物も日々進化しているのですね。
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カラスの糞はレモン臭

2007-10-11 15:42:25 | 植物
あまり良いタイトルが思い浮かびませんでした。
島原のカラスは眉山や普賢岳の麓に巣や寝床を構えてるようです。
昼間市街地に降りていたカラスたちが夕方になると数十、数百という単位で姿を現します。
今日の写真は熟し始めた「イヌザンショウ」の実です。
どうやらカラスたちはこの実を食べているようです。
サンショウはミカン科に属する植物で、この「イヌザンショウ」もその仲間です。
サンショウに似ているが香りが劣るというので「イヌザンショウ」と名付けられましたが、さすがにミカン科の植物です、葉っぱを擦ると柑橘系の匂いがします。
もちろん実もしかり。
カラスが大勢集まった翌日、園内を散策するとどこからともなくレモンの香りが漂ってきます。
その足元にはたくさんのカラスの糞が・・・。
お分かりでしょう。サンショウの実を食べたカラスの糞から臭ってくるのです。
匂いは良いのですが・・・、なんだか複雑な気分です。
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ツクシヤマアザミ

2007-10-08 14:13:52 | 植物
かなり痛そうな刺です。
「ツクシヤマアザミ」です。
今、園内のあちらこちらで見られます。
トゲトゲの体に紅紫色のキレイな花を咲かせています。
山野に普通に生えるキク科の多年草です。
草むらを掻き分けて植物の写真を撮りに行く時など、突然足元をチクリと刺されることも多いです。
今の時期、当センターを訪れるとどこからか「痛い、痛い」というスタッフの叫び声が聞こえるかも!?
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コセンダングサ

2007-10-07 15:27:41 | 植物
台風は来るのでしょうか? 午後になって風が強く吹くようになりました。
連休も中日ですね。多くの家族が当センターを訪れています。
さて、今日の植物は「コセンダングサ」です。
熱帯から暖帯に広く分布する1年草のキク科植物です。
高さが約1mくらいと大きいものですから「アメリカセンダングサ」だと思っていました。
名前の頭に「アメリカ」もしくは「セイヨウ」とつくとどうしても大型のものを想像してしまいます。
もともとこの「コセンダングサ」も日本には明治時代に入ってきた外来の帰化植物です。
「アメリカセンダングサ」には花のまわりに目立つ総苞片があり、そこが本種との大きな違いです。
また本種の頭花には舌状花がなく、筒状花だけでできているので花の最盛期でもあまり目立ちません。
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