島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

阿蘇紀行(中岳火口)

2013-08-18 13:37:58 | Weblog
本当は写真に写っているロープウェイに乗りたかったのですが、諸々の事情により、いきなり火口近くです。
小学生の修学旅行以来、25年ぶりの再訪です。

噴火が激しくなった場合に逃げ込むシェルターですね。
火山性のガスや熱風には晒されますが、噴石からは身を守れます。

南北に7つ並んだ火口群のうち、最北の「中岳第一火口」が現在活動しています。
活動が穏やかな時期には、火口には約60度の鮮やかな緑色の「湯だまり」が見られます。
活動が活発化すると温度が上昇し灰色となり、「土砂噴出」や地下のマグマから放出された高温のガスが、地表に出る際に噴気孔近くの岩石を熱して赤く光らせる「赤熱現象」などが見られます。
もちろん活動が盛んになると『立入禁止』になります。
修学旅行の時には、ロープウェイで登ってきた直後に「活動が活発になりました。すぐに下山して下さい。」と言われ、火口を見るどころか有無を言わさず下山させられました。
25年の時を隔てた邂逅です。
コメント (2)
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クロヒカゲ

2013-08-18 10:45:49 | 昆虫
昆虫観察会のために仕掛けたバナナトラップにチョウチョが集まってきていました。
林床にササの多い雑木林で見られるジャノメチョウ科の「クロヒカゲ」です。
日本全土に分布しますが、南西諸島以南には生息していません。
国外では樺太、朝鮮、中国、台湾に産し、東アジアの特産種です。
ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)、やクロヒカゲモドキなど似た種もいますが、翅の模様で見分けられます。
日中は葉の上や地面などにとまっているものを見ることが多く、あまり活動的ではありません。
暗い所が好きで、明るい所にはめったに出てきません。
樹液や腐った果実、獣の糞などで吸汁し、花には訪れません。
越冬態は幼虫で、幼虫の食草はササ・タケの類いです。
卵は食草の葉の裏に1個づつ産みつけられます。
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