島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ミヤマキリシマ

2013-05-13 13:54:39 | 植物
九州の火山の標高1000m以上に生えるツツジ科の半落葉低木です。
以前、ジージ様のコメントへの返答に書きましたが、ブログでの紹介がまだでしたね。
雲仙をはじめ、阿蘇、九重、霧島などに群落を形成しています。
仁田峠以上はこれから見頃をむかえます。
特に国見岳などは山全体がピンク色に染まります
他の植物が入ってこれないような過酷な環境に耐え、太陽光をめいっぱいに受けて育つ植物です。
反面、日陰に弱く、周囲に背の高い他の植物が育ってくるとすぐに枯れてしまいます。
雲仙は江戸時代から山番を置き、このミヤマキリシマを保護してきました。
昔はツツジには毒があることを知っている牛や羊を放牧して下草を刈っていましたが、現在では人の手によって保護しています。
以前、雲仙で「花見」と言えば桜ではなく、このミヤマキリシマで行うと聞いた事があります。
(桜が咲く4月はまだ雲仙は寒い。)
コメント
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