事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

文芸漫談!

2009-11-24 | 本と雑誌

Bungeimandan04文芸漫談-笑うブンガク入門

いとうせいこう+奥泉光+渡部直巳 集英社刊

語るなあ三川町出身の奥泉!文芸そのものへの洞察よりも、漫談として成立させようとするほどのサービス精神の持ち主だったことにびっくり。あんなに難しい小説を書く人なのにねえ。

世界文学は面白い。文芸漫談で世界一周

奥泉光+いとうせいこう 集英社刊

カフカ、カミュ、ドストエフスキー、漱石、ガルシア=マルケス……彼らの著作を「アイロニー」というキーワードで読み解いていくおなじみ文芸漫談。「坊っちゃん」が、わずか一ヶ月の物語であり、はてしなく敗残の過程を描いたもの、とする指摘は「うらなり」(小林信彦)を通過した身としては納得できる。

ほとんど同世代である彼らが「あの頃はみんな南米の小説を読んでたけど、……ぼくは読まなかった」というあたり、いやー言えてます(笑)

文学がどうやら復興しつつあると業界が期待しているのなら、このような捨て身の復興策をもっと支援するべきだ。どうやってって?そりゃ、過剰に怒るか支持するかですよー。

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