事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第1回 夜明け前

2019-01-06 | 大河ドラマ

「おんな城主直虎」最終回はこちら

またやりますよ大河。去年はどうしても見る気にならなかったのでスルーしましたが(だから極私的大河ドラマ史はずいぶん進行しました)、今年は宮藤官九郎が大河をやるという、ありえるかもしれないけれどもあってはいけない事態なので応援しなくては。

「なんで『西郷どん』はだめだったんすか。いいドラマでしたよ」

昨日いっしょに呑んでいた歴史オタク教師から素朴な疑問。

「原作が林真理子だから。」

われながら狭量なことではありました。バロン吉元の漫画「柔侠伝」がらみであのドラマには語りたいことがいっぱいあったけどね。お由羅さまは小柳ルミ子だったのか。イメージどおり(笑)。

さて「いだてん」。不安要素てんこ盛り。近現代ものは「いのち」以来久しぶり。しかも金栗四三と田畑政治のことは視聴者のほとんどが知らない。もちろんわたしも知らない(読売新聞の連載小説も読んでない)。

しかも主役は、中村勘九郎はともかく阿部サダヲ!だから例年以上にNHKは番宣に励んでいる。番組表をチェックしたら、今日はほぼ地上波とBSで「いだてん24時間テレビ」でしたね。わたしも実は不安だった。あまちゃんの時と同様に。

で、見てびっくり。おんもしろかったあああ!

いや驚いた。もんのすごいオールスターキャスト。「あまちゃん」チームを中心に、そこに役所広司などの大音量がかぶさる。今日は古館寛治がいい味だしてます。

近現代史であることを逆用し、大河ドラマの決め台詞である

「のちの、××である」

じゃなくて本人がいきなり。嘉納治五郎(役所広司)、大隈重信(平泉成)という重鎮を置き、その人たちの浮薄さも宮藤官九郎らしく描いている。2020年の東京オリンピックへ懐疑的なわたしですら思った。こんなオリンピックならと。

今回の視聴率はご祝儀相場で19%台と読みました。絶対に来週も見ます。いやしかし山口晃の絵でスタートしたのには驚いたなあ。

第2回「坊っちゃん」につづく

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「アリー/スター誕生」をもう1回

2019-01-06 | 洋画

PART1はこちら

ちなみに、76年版もこの作品も製作にジョン・ピーターズの名前が入っている。この人はバーブラの美容師だったのにちゃっかりハリウッドで名を売ることになった。おそらく映画化権を持ってただけで新作ではなにもしていないこととは思いますが。

レディー・ガガって存在は、なにしろド派手なメイクとか太ったり痩せたりの繰り返しなのでよくわかんなかったんだけど、そうですかこういう顔だったんだね。美人じゃないですかあ。まあ、わたしの美人の定義を復習すると、アンジェラ・アキ、シュテフィ・グラフ、木村カエラ……あまり一般的ではないので大きな声では言えません。

楽曲がとてもすばらしくて(特に「シャロウ」って曲がよかった)、ライブシーンも興奮。日本における興行がふるわないのは「ボヘミアン・ラプソディ」とかぶっているからと言われているけれど、これを観ないなんてもったいない。

特に男性諸君、ガガは予想をはるかに超えて脱いでくれています(米国ではR指定)。なにしろお宝まで!

もうひとつ、この映画は兄弟愛のお話でもあったの。お互いにののしりあう年の離れた兄と弟。世話をやいてくれた兄に弟(ジャクソン)が最後にかけた言葉と、兄を演じたサム・エリオット(キャサリン・ロスの旦那さん)の演技に泣けない人はいないはず。

実は見終わってクルマを運転しながら、

「困ったことがあったら、俺を呼べ」

って言ってくれる存在がほしかったときがいっぱいあったなあ、と死んだ兄を思って少しきつかった。

そしてラスト。そうか、この瞬間のためにジャクソン以外のキャラのラストネームが一度も登場しなかったのか!うまい。

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