事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2019年1月号PART2 武器としての投稿

2019-01-30 | 受験・学校

Herbie Hancock - The Eye of the Hurricane

PART1「紅白歌合戦」はこちら

「体罰なんか最初からひたすら絶対にノーだってずっと言ってんだろ! 誰が擁護しようがオレは絶対に体罰なんか認めねえわ!!!」

かねてより体罰反対を唱えていた武井壮のtweet。東京都立町田総合高校において、生徒の意図的な挑発のせいで暴行にいたった50代の教師をめぐる問題。ここまで生徒が悪質だと、きれるのも仕方がないのかな……と誰でも感じるだろう。しかし、その上でなおかつ武井の主張はまっとうだとわたしは思う。

この問題は動画サイトに投稿されたことで(生徒たちはそれが目的だったようだが)火がついた。ということは、だからこそ体罰を教育的指導の一環だとする考えは戦略的にも捨てるべきだ。教師は教室のなかで圧倒的な強者だった。しかし生徒は『投稿』という名の反撃手段を得たのである。そのことを肝に銘じるべき。前にも言ったけど、体罰はどうしたって愚者の指導法だ。じゃあ教師は両手両足を縛られているようなものじゃないかって?縛られていなかったら殴るんですか。

「民間教育産業が教具や教材制作をして、学校への補完機能を果たしていた時代は過ぎ去り、学校の門を超えて、教室の中に入り込み、さらに教壇にも立ち始めている。」

おなじみ、小野田正利さんの「モンスターペアレント論を超えて」より。静かに、静かに民間の業者は教室のなかに入ってきた。だいたい、国がお墨付きを与えたようなものだろう。意味のない学テを民間業者に委託することで、次第に彼らと教師の位置関係は逆転を始めている。

「戦争をなくすこと、世界の問題と関わることも、女優の大事な仕事」

おだやかな表情が急激に転調する演技をもう見ることはできない。市原悦子が生前に語っていたこと。彼女は集団的自衛権に怒り、反原発の運動にもかかわっていた。やはり過激な人だったのだ。

PART3「空虚感を抱えたイエスマン」につづく

本日の1曲はハービー・ハンコックの「The Eye of the Hurricane」
iPodでシャッフルしていたらこれが出てきて震えが来た。動画サイトはこんな平和利用もできます。

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