事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第4回 小便小僧

2019-01-27 | 大河ドラマ

 

第3回「冒険世界」はこちら

前回の視聴率は予想を上回って13.2%。上回ってこれじゃさみしい。まあ、とにかく悪評も好評もかまびすしいので、ある程度は注目を集めたってことなんでしょうが。

第1回でオールスターキャストを披露したものだから、誰が出てこようがあまり驚きは……おかしいなあ、郷土の誇り、峯田和伸(銀杏BOYZ)はどこに?おおお、車引きの清さんだったの!?そりゃ、気づかないわ。大好きな山本美月はどこに?(きりがない)。

ストーリー的には、予告篇の復習のような回だったので新味はあまり。でも、先週は志ん生の奥さん役で池波志乃、今週は美濃部家をささえた長女の美津子さん役で小泉今日子がいい味。

ビートたけしが志ん生を演ずることに、まだ批判があるようだ。なにを言ってるんだろう。ありようがこれほど似た二人もない。北野武初監督作品「その男、凶暴につき」で、ラジオから流れてくるのは志ん生の道中付けだった。たけしがあの先達を意識していなかったはずがない。

ちなみに、西川美和の「ディア・ドクター」において、亡くなった旦那さんが遺した落語のテープを八千草薫はいつも聴いている設定で、選ばれたのは金原亭馬生でした(くどいようだけど、志ん生の長男で池波志乃のお父さんね)。あの一家は、いまでも日本のエンターテインメントの中心にいる。

足袋屋の主人としてピエール瀧も登場。足袋屋?これからの展開を考えると必然なんだろうけど、どう考えてもTBSの水曜ドラマ「ムー」「ムー一族」を意識してますよね。伊東四朗を起用するわけにはいかなかったか。お手伝い役で樹木希林を登場させて郷ひろみとフニフニさせる度量は見せられなかったのか(無理)。

初期の日本体育が、うさぎ跳びに代表される「二百害あって一利もない」状態だった指摘はするどい。わたし思うんだけど、団塊の世代がまず膝を痛めるのはうさぎ跳びのせいじゃないかと……今回の視聴率はちょっと下がって12%台のような気が。

第5回「雨ニモマケズ」につづく

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「本と鍵の季節」 米澤穂信著 集英社

2019-01-27 | ミステリ

米澤穂信の本領発揮。図書委員の男性ふたりのかけ合いが実にいい。強引な推理合戦は古典部小市民シリーズの一環にも見えて、しかしこのダークな味わいはシリーズ内では成立しなかったろう。

ホームズ役とワトソン役が途中で逆転し、そして……なラストもすばらしい。本、鍵、飲み物などの枠をきっちり設定したあたり、読者サービスも満点。にしてもまさか事件の鍵が爽健美茶とは(笑)

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