第2回「坊っちゃん」はこちら。
あんだよ、1回目はご祝儀相場で2回目は下落して12%って視聴率はどうなの。
ネットではいろんな理屈が飛び交っているけど、いつもの高齢の大河の視聴者が逃げていったということに終始している。わたしは逃げていった視聴者以上に宮藤官九郎のファンが集まると思ったのに。まあ、それは時間かかるってことか。今日も面白いんだからいいけどね。
さあ第3話。「冒険世界」という、後に主要な人物になる(でしょう?)押川春浪がらみのタイトルにしながら(のちの「新青年」ですよ。横溝正史ですよ江戸川乱歩ですよ夢野久作ですよっ!)、内容はすっかり「三四郎」です。
「貴方はよっぽど度胸のない方ですね」
と突き放す系の女性もちゃんと出てきます。
そんなStray Sheepな迷える金栗四三にも、思いを寄せる女性はいる。幼なじみのすや(綾瀬はるか)。彼女が見合いをするということを知らされて四三は動揺する……大河において王道ですねこのラブコメ噺は。
父親が、嘉納治五郎に四三を抱いてもらったという話を、長兄(中村獅童)が微塵も信じていなかったと翌週に明かす展開がすばらしい。
さて落語。古今亭志ん生の奥さん、おりんさんの役が池波志乃。もうこの時点でありがたくて涙が出る。
彼女は志ん生の長男である金原亭馬生の娘、つまりは志ん生の孫。というかね、わたしは馬生の大ファンなので、うれしくてうれしくて。
おとっつぁんが甲斐性なしで、いちばん苦しいときに圓生と満州に行ってしまい、でも……ああ、ほんとうにありがたい配役です。彼女もうれしかったろう。あ、そうか。このまま推移すればひょっとして馬生や志ん朝もドラマに登場するってこと?期待しよう。それだって大河じゃないか。
視聴率は意地になって語りますよ。残念だけど12%台維持と読みました。この面白さがなんで高齢層にはわかんねえんだ。志乃に文句を言ってやろう。
第4回「小便小僧」はこちら。