カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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北日本や日本海側で荒れ模様の天気 北海道では竜巻も

2006-11-07 20:48:06 | インポート

06110715 引用図は、11月7日15時の天気図です。気象庁HPより引用。

昨日の記事で紹介したように、7日低気圧が急速に発達しながら北海道の北に進んだため、北日本や日本海側の各地で荒れ模様の天気となり、上空に寒気も流れ込んできたため、北日本や北陸では、一部で雪も舞いました。

7日19時までに、新潟県佐渡の相川で午後2時32分に37・1メートルの西南西の最大瞬間風速を観測したほか、金沢で午後1時6分に34・8メートル、松江(午前8時9分)と新潟(午後2時13分)で34・7メートルもの最大瞬間風速となり、このほかにも、北海道の江差、秋田、酒田、仙台、西郷(島根県)、室戸岬で、最大瞬間風速30メートルを超す突風を観測しました。

また、東京の気象庁のある千代田区大手町でも、7日午前11時30分に、最大瞬間風速26・9メートルの西南西の強い風を観測しています。

さらに、冒頭の引用図の表示時間に近い、7日午後1時30分頃、北海道佐呂間町で、寒冷前線通過時に、竜巻が発生し、トンネル工事現場の施設が倒壊し、9人の方が亡くなられた という痛ましい惨事となってしまいました。

通常、日本で竜巻は、台風や低気圧の通過に際して、鉛直シアーが大きい(上下方向で風向差や風速差が大きい)地域で発生していますが、これからの時期、特に、北日本や日本海側では、今回のような寒冷前線の通過に際しても、前記した鉛直シアーが大きい(上下方向で風向差や風速差が大きい)地域で、頻繁に発生しています。

昨年12月25日夕刻に、山形県のJR羽越線最上川鉄橋で、特急列車を脱線させしめた竜巻も、同様な気圧配置で発生しています。

そして、明日8日9時の予想天気図(気象庁HPより引用)を引用図でご覧いただきましょう。

06110709

ご覧のように、あす8日も、北日本では、等圧線の幅がかなり混んでおり、北海道や東北中心に西よりの風が強まる予想ですね。

明日8日いっぱい、北日本では、荒れ模様の天気にご用心!


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1 コメント

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はじめまして、いつもこのブログ拝見させていただ... (YY)
2006-11-08 10:53:14
はじめまして、いつもこのブログ拝見させていただきています。

さて、この竜巻ですが、比較的内陸で起きてますね。

一昨年の、気象予報士会のある会合で、ある有名な天気キャスター某氏が内陸部では発生しない。それは、内陸部では摩擦のせいだ とおっしゃっていましたが、どうなんでしょうか?
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