カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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猛暑ぶり返す!日本付近は2つの高気圧の重ねあい!

2013-08-07 22:25:02 | インポート

①8月7日21時までの、日本列島各観測地点最高気温分布図 気象庁HPより引用

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②8月7日9時の天気図 気象庁HPより引用

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③8月7日9時の気象庁AUPQ35図 日本気象予報士会HPより引用

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先月下旬より、あちこちで激しい雨を観測し、天候が不順であった日本列島ですが、7日は、来北日本~南西諸島まで、各地で厳しい暑さがぶり返しました。

日中の最高気温ですが、高知県中村で38・6℃、山梨県の甲府で38・5℃を観測したほか、全国観測地点108地点で、35℃以上の猛暑日を観測しています。

この暑さですが、引用図②より、南西諸島近海に高気圧の中心がありますが、引用図③下側図と上側図より、500hpa上(上空およそ5500m付近) 300hpa上(上空およそ10000m付近)いずれにも、沖縄近海には高気圧の中心が見られ、地上天気図上の高気圧の中心と、ほぼ重なっている状態となっています。

500hpa上(上空およそ5500m付近)での、等高度線5860は、太平洋高気圧の勢力下の外縁部で、300hpa上(上空およそ10000m付近)での等高度線9720は、夏季に、チベット高原上空の300hpa上に定常的に現れている、チベット高気圧の勢力下の外縁部を示します。

5月下旬から6月にかけて、インド洋~ベンガル湾周辺の地域でモンスーンが活発になる年には、このチベット高気圧の勢力は強く、日本付近上空へと広がり、太平洋高気圧と鉛直方向がつながり、太平洋気圧の勢力をより一層強めて、日本列島が猛暑に見舞われやすくなるものですが、引用図③より、まさに、地表付近から500hpa上、300hpa上とも、沖縄近海に高気圧の中心が見られ、チベット高気圧と太平洋高気圧とが重なり合っている状態となっています。

さらに、引用図にはありませんが、各種実況図より、沖縄近海から西日本にかけて、昨日から次第に、前記したチベット高気圧と太平洋高気圧との重なり合いが顕著になってきました。習慣予報支援図より、この、チベット高気圧と太平洋高気圧との重なり合いは、来週一杯までは続くそうですね。

暦の上では秋となりましたが、日本列島は、まさに、猛暑なう というところ。熱中症など体調管理や、節水には充分ご留意を!


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