カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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これからあす16日にかけて広い範囲で大雨に警戒

2006-06-15 20:41:03 | インポート

06061515 引用図は、15日15時の天気図です。気象庁HPより引用。

今年は梅雨前線の活動がすぐ活発になりますよね。

これから、あす16日にかけて、北日本から四国までの広い範囲で大雨となる予想です。

これまでの、本ブログの記事でも紹介しましたように、シベリア南部に低気圧があり、この低気圧の中心から前線が本州上に延びています。この低気圧や前線の前面の千島近海には優勢な高気圧があって本州付近に張り出し、本州付近では等圧線の幅が混んでいます。さらに、この低気圧や前線付近から前面にかけて、等圧線の形が ハ の字型をしています。

まさに、これから、北日本から四国までの広い範囲で大雨となる所以ですね。

シベリア南部の低気圧から延びる前線は、15日15時現在中国地方西部付近で閉塞しています。定石通り、この閉塞点付近で特に雨雲が発達していますが、今後、紀伊半島付近で、この前線の閉塞点付近に別の低気圧が発生して、この低気圧があす16日にかけて、ゆっくりと本州の南岸沿を東北東から北東へ進み(陸地すれすれか、陸地沿いに進む予想です。)あす夜には三陸沿岸に達する見込みです。

15日20時までの24時間に、高知県繁藤では、311ミリもの雨量を観測しました。

これから明日にかけては、前記したように、閉塞点上に発生する低気圧の動向に注意。

この低気圧の接近通過する時刻に、雨脚が一段と激しくなるでしょう。

東海や近畿は明日朝が、関東で明日前後、そして東北の太平洋側ではあす夕方から夜にかけてが特に警戒が必要です。さらに、あすは、北海道の太平洋側にかけても大雨の範囲が広がるでしょう。