25日は、冬型気圧配置はいったん緩みましたが、日本海を低気圧が発達しながら東進中で、明日26日9時には北海道付近に達して台風並みに発達しそうです。
こうなりますと、北日本では、非常に強い風や海上の高波、それに、北海道から北陸にかけては、山沿いを中心に大雪となりそうです。
ここで、本日は、ふぶき について説明しましょう。
ふぶき とは、降った雪の結晶が、強い風に吹き散らされて空中に舞っている状態ですが、降雪の強さ、風の強さと、気温の低下のよって、ふぶき の程度は左右されます。 風が強いほど、気温が低いほど、ふぶき は顕著になってきます。 ですので、仮に、降雪となっていなくても、強い風が吹いていて、気温が低下している場合、地面付近に残っている雪の結晶は空中に舞い上がり、ふぶき 状態となります。この状態を、地ふぶき と呼んでいます。
一般に、雪の結晶が、空中に浮遊して ふぶき 状態になるためには、気温0℃で風速10メートル以上、気温-3℃で風速7メートル程度以上となります。これに、降雪が強まれば、空中に浮遊する雪の結晶は多くなりますので、いっそう、ふぶき は強まるわけです。 低気圧が発達して、上空に強い寒気が流れ込んでくる予想の場合、強風や高波、大雪に警戒することは勿論ですが、ふぶき についても警戒しましょう。
ふぶき が強まると、視界が悪化して交通障害を引き起こします。このようなときは、最寄の気象台から暴風雪警報が出されます。 特に、平地で風が強まってなくても、山間部を走る道路などでは要注意!一般的に視界が50メートル未満になると、高速道路や鉄道は不通となってしまいます。