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柊屋旅館3 旧館内部

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写真は、30号室の庭園。

お部屋に入ってしらばくすると女将がご挨拶に来られるので、そのタイミングで旧館内の開いているお部屋を3部屋解説しながら見せて下さいました。
ただしお忙しいと難しいと思うので、15時にチェックインした方がいいでしょう
私は金曜日の15:00にチェックインし、16:00~16:30頃まで案内して戴けました。
まずは入館時に家族風呂の説明があります。
玄関を入って奥への廊下を進み、左手に2階への階段の左手にあります。
向って左手が古い、右手が新しい家族風呂です。
左手の方は脱衣所が竹の格天井で、中央部分の中は自然木の板の隆起を敢えて残しています。
浴室は白基調で船底天井、左手には小川三知の大原女のステンドグラスがあります。
右手に新しい方は脱衣所は網代と駆け込み天井で茶室のようです。
浴室はシックなダークブラウンで、船底天井。
古い方よりは一回り浴室は小さいですが、高野槇の湯船は大きいです。

まずは宿泊した14号室。
奥への廊下突き当りの左手に14号室、正面奥に16号室があり、共に江戸時代のもので川端康成ゆかりの部屋です。
14号室は4畳半の次の間+10畳の本間+縁側さらにトイレと浴室が別なので、かなり広いです。
16号室は7.5畳の本間+縁なのでやや小さいです。
14号室の次の間にも床の間と床脇があり、その反対には台目畳ほどの部屋に化粧台が置いてありました。
10畳の本間は右手に床の間と床脇、正面の左手に縁側があり、お庭もL字型です。
天井は屋久杉で、これを見ながら寝ます。
縁側の左手前奥に細い廊下があり、その奥にお手洗い、洗面台、左手に部屋風呂があるので、結構大きなお部屋です。
お庭は正面には飛び石に月見燈籠、左手には苔むした手水鉢があり、しかもこの庭に面しているのはこの部屋だけです。

玄関に戻ります。
玄関を入って右手に伸びる北側への廊下を進みます。
左手にある36号室は4畳半の茶室。
戦前ここでチャップリンが呈茶をされています。
お風呂屋トイレもないので基本宿泊に出してはおられませんが、敢えて希望すれば宿泊できるそうです。
この中間部分は明治期のものです。

廊下をさらに突き当りまで進んだ左手に最大の部屋30号室があります。
こちらは昭和のものです。
入ってすぐが9畳の次の間、さらに右手に15畳の本間があります。
こちらには1番大きなお庭があり、苔の外周で中央に白砂の池。
八ッ橋などもあります。

2階へ上がります。
2階の廊下が見事な船底天井です。
廊下を南側に戻りながら、中央部分で明治になる25号室へ。
6畳の次の間に、10畳の本間。
扇面の襖に、東郷平八郎の「瑞気満堂」の額が飾ってあります。
正面と左手に縁側がありますが、床の間側の縁が途中で仕切られ、床の間の奥の縁スペースに付け書院があり、個室風になっているが面白いです。

さらに玄関の上の部分はお部屋を改修されて、ライブラリー(きれいな格天井)やイベントスペース(湾曲させた竹の天井)として今後は利用されるつもりだそうです。

また2階の奥側に進んだ階段脇の部屋は今は物置などになっていますが、
この辺りの桟の細かさや太鼓橋のように弧を描く廊下なども見落とせません。

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